2010年09月 アーカイブ

2010年09月07日

「 WIR SIND SOHNE VON STOCKHAUSEN 」

「 WIR SIND SOHNE VON STOCKHAUSEN 」01
- Deutschland Deutschland über alles -
- The current electronic music of Zero Generation -
11 sat 21:00-5:00 2000yen(inc 1drink)

Bricoleur: 阿木 譲 ( AGI Yuzuru )

Live;
PsysEx
CVL + TAKEDA Masahiko
ASAI Hiroaki ( enq )
IEVA
TOKUDA Junya

nu things JAJOUKA - USTREAM
http://www.ustream.tv/channel/jajouka

" VIVA! Deutschland elektronische Musik " の続編として、9月11日にボクがブリコラージュする「 WIR SIND SOHNE VON STOCKHAUSEN - The current electronic music of Zero Generation - 」は、shrine.jp / underground galleryから発表した4thアルバム " psx_vi " のリミックス12インチシングルのリミキサーにはalva noto / carsten nicolaiの名前がみられるニッポンのエレクトロニックの未来の鍵を握る最重要ユニット " PsysEx " 、
" Nonsavoir " をリリースしたばかりの人気沸騰中のVelveljinのニコとTakedaのふたりがこのイヴェントのため " CVL :セヴェル " というユニットを組んで実験的エレクトロニックに挑戦 、オオサカの新進エレクトロニカ・アーティスト " Junya Tokuda " 、映像作家Sandra、Samuel Andreとのコラボレーション作 "Clownoriage " 、" 8
Promenads " などのモダン・アンビエント作品をリリースしているフランス人アーティスト " ieba " 、enq名義ではfinderpop labelのサブレーベルのcassette visionより2作品を発表、Hiroaki Asai名義ではファースト・アルバム " for unaffected things " 、 " kalala " などを発表している " hiroaki Asai " の6人と展開するエレクトロニックな実験的イヴェントだ。彼らのライヴとライヴの間にDJイングするのは、raster-notonでのデジタル処理された周波数のサイン波によるマイクロサウンドや、The Hafler Trioの'89年の " A Bag of Cats " や、" Ignotum Per Ignotius " 、87年の " A Thirsty Fish " 、'94年の " Negentropy" などや、The Endless Octave " Discrete " のCD、レコードなどをミックスしながら展開し、深夜過ぎのライヴが終わった後、朝の5時まで時間があったらOST-GUT-TONやDIAL、KOMPAKT系のミニマル・ダブ、ミニマル・ウェイヴを構築しようかと考えています。どうぞ,夏の終わりの週末、カラーフィールド・ペインティングともいう電子の色彩で描く関西の若い5人のエレクトロニック・アーティストたちの音響を堪能しに来て下さい。


THE HAFLER TRIO /Ignotum Per Ignotius ( Touch TO:11 )
Before Materia Confusa Calcination
Aqua ardens Sublimation Condensation
Crystallization Albification Solification
Nigredo Journey n the Dark The inner
Words of Power Gold from the Blackness After
all material by The Hafler Trio
CD & Storybook
1989 TOUCH


THE HAFLER TRIO / A Bag of Cats ( SPL:1 )
Alternation Perception & Resistance
Kuklos
Imsak
Crucible
Mesne ( Kruis )
produced by Touch
1989 TOUCH


THE ENDLESS OCTAVE
side 1: Discrete
side 2: Continudus
1975 THE ENDRESS OCTAVE

その他使用レコード


SHED / THE TRAVELLER ( OSTGUTLP 06 )
L.B.DUB CORP / TAKE IT DOWN ( O-TON 39 )
PLANETARY ASSAULT SYSTEMS / REMIXES ( O-TON 31 )
BERGHAIN 04 PART II ( O-TON 38 )
EFDEMIN / BRUXELLES ( DIAL 24 9
BUSCHHOF / 78 STRAIGHT ( ACKER 19 )
IDIOTS / IN THE GOLD ROOM ( LoEB012 )
ARTO MWAMBE
MERSEN JULES / YARA REMASTERED ( OKTAF001 )
etc....
+

http://www.nu-things.com/blog2/2010/08/_wir_sind_sohne_von_stockhause.html

http://www.nu-things.com/blog2/2010/06/bricolage_vol3.html

**電子音楽が登場したのは1953年だから、まだ半世紀ほどしか経っていないことになる。この年、西ドイツ放送局のディレクターだったハンス・アルトマンによる電子音楽スタジオがケルンに設立され、「私は1年の半分をミキシングに費やしている」という有名な発言にみられるカールハインツ・シュトックハウゼンのエンジニアたちとの世界で初めての電子音響合成手術が始まった。シュトックハウゼンの " Duo-1961" や " Studie II " などにみられるグラフィック・スコアは、すべてを記号化する。最近のミニマルダブなどの音楽を聴いていると、バウハウスをはじめとした構成主義的デザインや、イタリア出身のポーランド人の詩人、小説家、美術批評家ギヨーム・アポリネール( Guillaume Apollinaire )のカリグラム、ドイツの芸術家・画家クルト・シュヴィッタース( Kurt Schwitters )のダダイスムや構成主義的絵画、音響、彫刻、グラフィックデザイン、タイポグラフィ、コラージュ、メルツバウ( Merzbau )建築などを想起してワクワクするが、エレクトリック・ミュージックはシュトックハウゼンから、そしてケルンから全てが始まった。シュトックハウゼンこそエレクトロニック・ミュージックの父である。ポストモダンから20世紀前半のモダニズムへ回帰するかのように、最新の音楽は「行為によってよりも " 色彩 " によって、観客を包む " 場 " を形成するような、厚みもなく平面的で、ミニマルで均質で、どこまでも延々と続いている終わることのないオールオーバーな世界」、「1950年代後半に現れたミニマル絵画の色数の制限、幾何学的で単純な画面、筆触の排除などが特徴の、ヨーロッパ型の伝統的な絵画における均衡や構図(コンポジション)の概念を否定し、単純なストライプの反復と、そのパターンが全体の形を決定するシェイプド・キャンバス(変形キャンバス)」などの、まるでカラーフィールド・ペインティングと呼ばれる抽象表現主義的音響への現象が強まっているように思える。ひとつはKompaktレコードでのGAS ( Walfgang Voigt ) などにみられるモダン・アンビエント ( ネオ・クラシック) と、rester-notonでのPixel、Frank Bretschneider、Signal、Alva Notoなどのデジタル処理された周波数のサイン波によるマイクロサウンドにおける美学などが挙げられる。こうした美術的手法を駆使した音響の多くに、どこかに重力から解放されたいという欲求と,地球上ではないどこか他の存在しない異郷を懐かしむ=Another Green World ( 新たな場 ) への生成が感じられるが、それはボクの聴き違い、思い過ごしだろうか。



***追記
最近、よく思うことだけど、この人々の心のすさみ方は、救いようもないほど酷くなってきたようだ。その大きな原因のひとつはTwitterにあり、niku831さんが「 twitterの功罪として、今まで2chなど、" 匿名掲示板 " で語られていた煽りなんかは、それが " キ○ガイ " なものでも、ネタとして
スルーされてたのが、 " どうやらネタじゃなく本気 " の人が少なからずいる、ということをあからさまにしたことかなあ 」という興味深いつぶやきをしていた。ボクはTwitterなんて、バカバカしくてやる気もないが、時々ボクの知人の若いミュージシャンたちのTwitterのつぶやきをパソコンで検索して覗いていると、そいつの壊れてゆく具合と、欲求不満具合と、金欠具合、ボクの前では見せたことも無い隠されていた人間性とかが、手に取るようにみえてきて、ゾっとすることがある。Twitterは恐いぞ・・! Twitterこそキミの人間性をリアルに映しだす鏡だ。昨夜、NHKで " 消えた高齢者/無縁社会の闇 " というのを放映していたが、ミイラ化、白骨化した屍体で発見される無縁化する高齢者の実態をつぶさに突きつけられたが、これこそが、現代の若者から老人までに共通する希薄な人間関係だ。それはきっと、いつの間にか、他人と関わることによって、傷ついてきたボクの心の中にも芽生え始めている、他人に対する思いやりのなさがリアルに反映されたものだ。Twitterなんてやってても,誰もキミをフォローなんてしてくれやしないよ! そんなこんなで、ひとを信じられない暗い時代がやってきたもんだ。しかし、しかし、唯一、音楽以外の生活は一秒たりともないボクの人生を考えると、こんな幸せなことはないと、つくづく思う今日このごろであります。

nu things " JAJOUKA " は現在、出演バンド、各種イヴェント、パーティなど募集中です。JAJOUKAはエレクトロニック、ポストロック、ニューウェイヴを始め、クラブ空間としても使用でき、全音楽ジャンルに対応できるライヴ空間です。それに加えギャラリーとして展開できるスペースもあります。
色々とご相談に応じますので詳細などのお問い合わせは
nu things JAJOUKA - mail@nu-things.com か
平野隼也 don-hirano@hotmail.co.jp
phone 06 6211 8711にメールかお電話ください。

*nu things JAJOUKAは、新店舗移転にともないブッキング・スタッフを1名募集しています。詳細はお会いしてから。スタッフの雨宮か平野にご連絡ください!

nu things JAJOUKA
大阪市中央区西心斎橋2-18-18
TOPORO51 - B1
phone 06 6211 8711

2010年09月21日

BRICOLAGE vol.06 LOW FREQUENCY OF VIBRATION

[BRICOLAGE vol.06 LOW FREQUENCY OF VIBRATION]
26 sun Sep. 20:00-3:00 1500yen(inc 1drink)
@ nu things JAJOUKA

Bleep Techno
Intelligence Techno
Experimental Electronic

Bricoleur: AGI Yuzuru ( 阿木 譲 )
VJ:Seiho

nu things JAJOUKA - USTREAM
http://www.ustream.tv/channel/jajouka

「 BORN TOO LATE -
生まれてくるのが遅過ぎた若いゼロ世代のために。」

ロバート・ゴードンの立ち上げたFonレコードストアで働いていたスティーブ・ベケット ( Steve Beckett ) とロブ・ミッチェル ( Rob Mitchell ) が'89年にシェフィールドで設立したWARP RecordsでのTR-808とTR-909シンセサ
イザーを駆使したSweet Exorcist 、LFO 、Nightmares On Wax 、Tricky Discoなどの " Low Frequency Oscilation " ( 重低音/長波の周波数を持つミニマルな電子信号音 ) のヒプノティック・グルーヴ " を持つブリープテクノと、Black Dog、B12などの " 世界共通言語であることを実証する電子音楽の革新者による精神のための音楽 " といわれたインテリジェンス・テクノ、Rephlex RecordsでのSquarepusher、Caustic Window、AFX、µ-ZIQなどのエクスペリメンタル・エレクトロニック、アヴァンポップ、ドラムンベースなどなど、89年から90年代中期までのシェフィールドにおけるテクノ・アンセミックな流れを再構築します。エレクトロニックだけではなくロックの、あるいはクラブジャズ、アブストラクト、テクノなど、現在のクラブ系音楽シーン、先端音楽の文脈を理解するためには、アシッドやレイヴ以上にこの時期に表出した音楽こそが最も重要で,避けて通れない意識変容のイニシエーションを意味するものでもあった。是非,若いミュージシャン、DJ、音楽ファンに、通過儀礼としての、この夜の、あの時代の音楽を現場で体験してもらいたい。そして現在先端で起こっているミニマル・ダブやスローモーション・テクノなどをリアルに感じる感性を体現してもらいたい。当日の USTREAMは録画だけして、生で放映はしません。なぜかって? 先日の[ WIR SIND SOHNE VON STOCKHAUSEN ] - The current electronic music of Zero Generation - も、双方向のレスポンスなどを見ていても、どれだけ本当に観ていて欲しい音楽ファンがいるのだろうかと、疑念を抱いたからだ。録画されたものは、すでに300人もの人間が試聴しているというのにね。それにもコメントのひとつもないという有様だ。タダで( それは結構だが ) 情報だけ盗みにくる だけの人間のなんと多いことか 。そんなこんなで、ボクはやはりお金を払って現場に足を運んでくれた人間だけを優先したくなったんだ。 " Oblique Strategies " だって、毎日1500人を超えるひとたちが訪問してくれている。それも喜ばしいことで、若い音楽ファンに、70-90年代の音楽の文脈を正確に把握してもらいたいがために、なんとか続けられる限り真実の情報を残しておこうと思い、アーカイヴを始めたのだが、この世知辛い人間ばかりがウロウロしている時代に対応するには、パスワードを設けることも必要かなと、考え始めている。と、いうことだ。残念だな。" LOW FREQUENCY OF VIBRATION " は、いかにこのいまという時代をすでに先取りし、予言していたアーティストと音楽が表出していた変革の凄い時代であったのか、きっと驚き、知るだろう。是非顔みせてください。

Cornstarch and vibrations
http://www.flickr.com/photos/23493618@N08/show/with/3683483006/

Collin's Lab: DIY Cymatics

**makemagazine | 2009年08月03日
The simple process of vibrating a dish of liquid can make for some pretty interesting results - mixing in a bit of cornstarch can be downright freaky.
additional infos here:
http://blog.makezine.com/archive/2009...
audio, video, music & blobs by Collin Cunningham

Cymatics - Bringing Matter To Life With Sound (Part 1 of 3)
http://www.youtube.com/watch?v=05Io6lop3mk&feature=player_embedded
***itai82 | 2007年08月28日
These original films of Cymatics experiments were made in the 1960's by Swiss scientist, Dr. Hans Jenny.
They are now available on a single composite DVD, entitled Cymatic SoundScapes: Bringing Matter to Life with Sound. www.cymaticsource.com

Cymatics - Bringing Matter To Life With Sound (Part 2 of 3)
http://www.youtube.com/watch?v=ahJYUVDY5ek

Cymatics - Bringing Matter To Life With Sound (Part 3 of 3)
http://www.youtube.com/watch?v=I4jUMWFKPTY

****itai82 | 2007年08月28日
These original films of Cymatics experiments were made in the 1960's by Swiss scientist, Dr. Hans Jenny.
They are now available on a single composite DVD, entitled Cymatic SoundScapes: Bringing Matter to Life with Sound. www.cymaticsource.com

Cymatic
http://www.youtube.com/results?search_query=Cymatic&aq=f

http://en.wikipedia.org/wiki/Cymatics

**音響や振動、音波のもたらすひとへの影響や干渉は興味深い。エクトロニック・ヴァイブレーションやサイマティック ( Cymatic ) に関しての原稿は、色々お勉強してから、またの機会に記述します。

参考URL
WARP RCORDS 1 / BLEEP TECHNO
http://www.nu-things.com/blog3/2008/11/warp_records_1_bleep_techno.html

WARP RECORDS 2 / BLEEP TECHNO
http://www.nu-things.com/blog3/2008/11/bricolage.html

WARP RECORDS 3 / Artificial Intelligence -1
http://www.nu-things.com/blog3/2008/11/warp_records_3_artificial_inte.html

REPHLEX RECORDS
http://www.nu-things.com/blog3/2008/12/rephlex_records.html

WARP RECORDS 4
http://www.nu-things.com/blog3/2008/12/warp_records_4.html

WARP RECORDS 5
http://www.nu-things.com/blog3/2008/12/warp_records_5.html

**このイヴェントのため、さっきレコード倉庫に出向いて、段ボール7箱分のWarp、Rephlex系のブリープテクノ、インテリジェンス・テクノ、エクスペリメンタル・エレクトロニック、アヴァンポップなどのレコードを部屋に運び
込んだ。手始めにBlack Dog " (Bytes) "、B12 " Time Tourist " 、Autechre " Bascade MXS. 123 " 、Squarepusher " Feed Me Weird Things " などを久しぶりに聴いたが、やっぱりこの頃のワープ周辺、シェフィールドにおける音楽は時代を超越した、現在のテクノ・ダブ、スローモーション・テクノ、ミニマル・テクノなどの先端音楽に繋がっていて、凄かったんだ、としかいいようがない。Squarepusher=Tom Jenkinsonの持っている感覚なんて天才としかいえない。いまでも新しい。テクノでもデトロイトやシカゴ に関してはいまだに若いクラウドたちは知ったかぶりに口にし、DommuneのDerrick Mayなどといって騒いでいるけれど、最近のドイツでのKompakt周辺のテクノにハマっているボクにとっては、もう古いテクノの文脈にある音楽で、なんの刺激も与えてくれない。それに比べるとこうしたインテリジェンス・テクノの普遍さには脱帽だ。付け加えるなら、この時代はポストロック、ネオクラシカルやnu jazzに繋がる過渡期としても、とても重要な時代だったことを再認識させられた。とにかく、キミが賢明なテクノ、ロックファンなら是非この宝箱のような時代をBorn Too Late - " 生まれてくるのが遅過ぎた " キミの耳と身体で体験して欲しい。 ( '10.9.23追記 )


nu things JAJOUKA
大阪市中央区西心斎橋2-18-18
TOPORO51 - B1
phone 06 6211 8711

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