KYOU-032 Kassel Jaeger/ Jim O’Rourke『Wakes on Cerulean』

発売日:2019年8月16日
定価:¥2,000(-税別)
品番:KYOU-032

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Kassel Jaeger/ Jim O’Rourke
Wakes on Cerulean

1.Wakes on Cerulean A
2.Wakes on Cerulean B
3.#0073A2(bonus track)

KYOU-032
16.Aug 2019 release
2.000yen+tax

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Editions Mego、Shelter Pressなどの先鋭的なレーベルから作品をリリースし、同時にGRM(フランス音楽研究グループ)の芸術監督を務めるなど近年の幅広い活動で注目を集めるKassel JaegerがJim O’Rourkeとのコラボレーションで作り上げた2017年リリースの傑作『Wakes on Cerulean』がこの度ボーナストラックを加えて初CD化!音のパラメータの複雑な管理を用い、抽象的な音響を追求する電子音楽家として近年更なる高みに達しているジム・オルークと、他者との電子音響のミックスにおいて物語性やサウンドの調和を巧みに生み出すKassel Jaeger、両者の手腕が見事に結実しており、多様な音色と動的な展開を要しながらも聴き手の意識を逆立てない、いわば水面の揺れや潮の満ち引きのような動と静を湛えた音響作品となっている。

<作品概要>
Kassel Jaegerは1981年フランス生まれのFrançois J. Bonnetが音源制作やライブなどのアーティスト活動にて用いる名義である。彼は近年Editions Mego、Senufo Editionsなどの先鋭的なレーベルから単独での作品をリリースし、Stephan Mathieu、Oren Ambarchi、Giuseppe Ielasiなど数々の先鋭的な作家とコラボレーションを行うだけでなく、本名名義でGRM(フランス音楽研究グループ)の芸術監督を務めるなど幅広い活動で注目を集めている人物だ。そんな彼が2017年にJim O’RourkeとのコラボレーションでEditions Megoよりリリースした作品が本作『Wakes on Cerulean』である。オリジナルはLPとデジタルアルバムの形式であったためCD化は今回が初となり、特筆すべき点としてアルバムのラストにボーナストラックとして「#0073a2」が追加収録されている。Steamroomでのリリースなどから抽象的な音響を追求する電子音楽家として近年更なる高みに達していることが伺えるジム・オルークであるが、近年において他者との電子音響のミックスをメインとした作品は珍しく、彼のディスコグラフィー上でも貴重な一作といえるだろう。一人の卓越した音響作家としてはもちろん、他者の音との関りにおいて物語性やサウンドの調和を巧みに生み出すKassel Jaegerの手腕も存分に発揮されている。多様な音色と動的な展開を要しながらも聴き手の意識を逆立てない、いわば水面の揺れや潮の満ち引きのような動と静を湛えた豊かな電子音響/ドローンの傑作だ。 よろすず