発売日:2020年8月21日
定価:¥2,000(-税別)
品番:remodel 14
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KIIRO RADICAL
DENKI NOISE DANCE
1 Denki Noise Dance Part 1
2 Denki Noise Dance Part 2
3 Denki Noise Dance Part 3
4 Denki Noise Dance Part 4
5 Denki Noise Dance Part 5
6 Denki Noise Dance Part 6
7 Denki Noise Dance Part 7
8 Denki Noise Dance Part 8
9 Denki Noise Dance Part 9
10 Denki Noise Dance Part 10
11 Denki Noise Dance Part 11
12 Denki Noise Dance Part 12
13 Denki Noise Dance Part 13
14 Denki Noise Dance Part 14
15 Denki Noise Dance Part 15
16 Denki Noise Dance Part 16
remodel 14
21.Aug 2020 release
2.000yen+tax
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1981年にVanity Recordsよりカセットテープでオリジナルがリリースされた鳥取県米子市の持田雅明によるKIIRO RADICAL『DENKI NOISE DANCE』が初の単独CD化!電子楽器のサウンドを中心にカセットへの簡素なダビングで描かれるミニマル・コンポジションはレーベルの主宰である阿木譲に「今の時点では日本のエレクトロニクス・ミュージックの頂点」と絶賛された。無機的な反復音がベースとなった音楽性ではあるが、それに縛られない奔放な音使いが随所に現れ、シンセサイズによる音色の探求精神が大いに感じられる点も聴きどころだ。
<作品概要>
1981年にVanity Recordsよりカセットテープでオリジナルがリリースされた鳥取県米子市の持田雅明によるKIIRO RADICAL『DENKI NOISE DANCE』が初の単独CD化。
1978年に設立され、パンク以降の価値観で活動する新たなバンドや、バンド活動を経た音楽家のオルタナティブなアプローチなど、同時代の先鋭的な音楽動向をいくつかの側面から捉えてみせたVanity Recordsであるが、1981年からのリリースでは“INDUSTRIAL MYSTERY MUSIC=工業神秘主義音楽”という方向性が強く打ち出される。
この方向性を宣言したのがロック・マガジン編集部に送られてきた多数のカセットテープから厳選された音源を収録した1980年12月リリースのコンピレーションアルバム『MUSIC』(KIIRO RADICALの音源も収録)であり、単独の作品としてそのヴィジョンを示してみせたのが1981年3月にLPでリリースされたtolerance『divin』であったが、以降のレーベル作品では時代の先端の音楽動向をよりスピード感を持って伝えるためカセットでのリリースが選択されることとなり、本作もこの文脈と形態で発表された。
本作のオリジナルは単独でのリリースもなされたが、“時代の風景としての騒音群”という意味を込め発表された『ノイズ・ボックス』という6本組のカセット・ボックスの一部としても世に出ている点が興味深い。
KIIRO RADICALの電子楽器のサウンドを中心にカセットへの簡素なダビングで描かれるミニマル・コンポジションは、当時の宅録環境における技術的制限とのシビアな対話から導き出されたものであろうが、“時代の風景としての騒音群”という観点はヒスノイズを纏った無機的な反復音が聴き手の意識の中で抽象的または匿名的な響き(更には意識の外にある音としてのノイズ)へと還元されていく様を、つまりはこの類のサウンドが一種のアンビエント・サウンドとなり得るということを見事に見通しており、このヴィジョンは2010年前後のカセット・リバイバルへも(例えばSenufo Editionsのリリース群などへ)受け継がれている。
Throbbing Gristleの登場以降世界中に波及していった宅録/DIYムーブメントの中でそれぞれに創意工夫を行ったアーティストと、それらに刺激を受けレーベルより示された一つの視点、この結びつきによって生まれる価値と強度をこの機会に是非体感していただきたい。
よろすず