発売日:2020年9月18日
定価:¥2,000(-税別)
品番:remodel 19
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DEN SEI KWAN
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remodel 19
18.Sep 2020 release
2.000yen+tax
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1981年にVanity Recordsよりカセット作『POCKET PLANETARIA』をリリースした福島市の斎藤英嗣によるDEN SEI KWANの未発表アルバム。阿木譲の所蔵カセットテープから発掘された音源で今回が初の単独リリース。見知らぬ土地との通信音の記録のようにも、または空想上の土地で鳴る音を空間ごと捉えたフィールド録音のようにも思える、匿名性の境地とも呼べるようなサウンドが収められた貴重な音源。
<作品概要>
1981年にVanity Recordsよりカセット作『POCKET PLANETARIA』をリリースした福島市の斎藤英嗣によるDEN SEI KWANの未発表アルバム。阿木譲の所蔵カセットテープから発掘された音源で今回が初の単独リリースとなる。
『ロック・マガジン』02号(1981/03)の評を受け1981-1982年に制作されており、そこでの阿木譲の「彼のレコードをいつか作りたい」といった発言を鑑みるに、LPリリースを視野に入れ保存されていたものかもしれない。
収録されている全8曲のうち冒頭の2曲ほどでは反復音やノイズを軸とした『POCKET PLANETARIA』から地続きの音楽性を見せるが、以降トラックが進むにつれ個々の音の境界は溶け、得体の知れないくぐもった音響の蠢きへと歩を進めている。レーベル・プロデューサーの阿木譲は『POCKET PLANETARIA』に添えられた “因果交流、電燈は少年のズボンの隠しでカチコチなる一箇のビー玉であります(ポケット・プラネタリーム概論)”とのテキストを踏まえてDEN SEI KWANの作風に稲垣足穂へ通じるポエジーを読み取ったが、今作ではテキストの添付はなく、またアルバムタイトル、トラックタイトルにも記号的に文字や数字が付されるのみで、故に音によって喚起される神秘性に焦点が当てられた一作に思える。
見知らぬ土地との通信音の記録のようにも、または空想上の土地で鳴る音を空間ごと捉えたフィールド録音のようにも思える、匿名性の境地とも呼べるようなサウンド。
よろすず