remodel 42 V.A.『Vanity Box Ⅱ』

発売日:2020年12月11日
定価:¥8,000(-税別)
品番:remodel 42
仕様:
□ブックレット1 8P
□ブックレット2 じゃばら
□ポストカード 5 枚
□オリジナル ボックス(135×135×22mm)
□CD5 枚組(紙ジャケット)BOX SET

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V.A.
Vanity Box Ⅱ

CD1 DADA – 浄
CD2 Aunt Sally – Aunt Sally
CD3 あがた森魚 – 乗物図鑑
CD4 Normal Brain – Lady Maid
CD5 R.N.A. Organism – Unaffected Mixes

remodel 42
11.Dec 2020 release
8.000yen+tax

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日本初のインディペンデント・レーベルの1つともいわれ70年代末から80年代初頭の日本の自主制作/インディーズ音楽シーンを語る上において欠くことのできない重要な存在であるVanity Records。本作『Vanity Box Ⅱ』はそのカタログの中からDADA『浄』、Aunt Sally『Aunt Sally』、あがた森魚『乗物図鑑』、Normal Brain『Lady Maid』を収録し、更に今回が初リリースとなるR.N.A. Organismの未発表音源集『Unaffected Mixes』を加えたCD5枚組のボックス・セット。1978~1980年までのおよそ2年ほどの期間でリリースされたこれらのアルバムからは、この時期における「時代のムード」の激しい移り変わりが窺い知れる。

<作品概要>
『Rock Magazine』編集長の阿木譲によって1978に設立され、パンク以降の価値観で活動する新たなバンドや、バンド活動を経た音楽家のオルタナティブなアプローチ、時代の先端としてのエレクトロニクス・ミュージックやインダストリアル・ミュージックなど、同時代の先鋭的な音楽動向をいくつかの側面から捉えてみせたVanity Recordsは、日本初のインディペンデント・レーベルの1つともいわれ70年代末から80年代初頭の日本の自主制作/インディーズ音楽シーンを語る上において欠くことのできない重要な存在だ。
本作『Vanity Box Ⅱ』はそのカタログの中から1978年リリースのDADA『浄』、79年リリースのAunt Sally『Aunt Sally』、80年リリースのあがた森魚『乗物図鑑』とNormal Brain『Lady Maid』を収録し、更に今回が初リリースとなるR.N.A. Organismの未発表音源集『Unaffected Mixes』を加えたCD5枚組のボックス・セットである。
Vanity Recordsの記念すべき最初のリリースであり同時代の(ObscureからAmbientへと至る)イーノの動向への眼差しも感じられるDADA、当時の関西パンク・シーンにおける伝説的なバンドの一つでありPhewがボーカルを務めたことでレーベルのカタログ中でも特に知名度の高い一作となっているAunt Sally、フォーク歌手としてのイメージの強かったあがた森魚をテクノ・ポップのコンセプトでプロデュースした『乗物図鑑』、そして2020年現在まで関西を拠点にインスタレーションやサウンド・オブジェの制作など、音に対する「気付き」に基づく活動を続けている藤本由紀夫によるユニットNormal Brainまで、およそ2年ほどの期間でリリースされたこれらのアルバムからは、この時期における「時代のムード」の激しい移り変わりが窺い知れる。
そして今回初めて世に出ることとなったR.N.A. Organism『Unaffected Mixes』についてはバンドのプロデューサーある佐藤薫氏よりコメントをいただいたので引用させていただく。
“R.N.A. Organism唯一のLP『R.N.A.O MEETS P.O.P.O』(Vanity 0006, 1980)は、比較的ストレートなミックスを中心としたトラックでアルバム化された。しかし、メンバーとプロデューサーによってミックス/カットアップ/エディットされた、多くの別ミックス/ヴァージョンがカセットテープで残され40年間眠り続けてきた。このたびその一部をアルバム『Unaffected Mixes』として発表する機会を得た。”
いわば『R.N.A.O MEETS P.O.P.O』の「衣装違い」のような存在といえるだろうか。Vanity0007以降エレクトロニクス・ミュージックへ大きく踏み出すこととなるレーベルの動きを知る現在から見れば、このアブストラクトなミックスは(その時点でリリースされることはなかったものの)そういった後の動向を示唆する存在のようにも思える。結果的に「影」のような存在となってしまったこのような音源もまた、当時の先鋭的な音楽動向がどのように察知され、形作られていったかを物語る重要な一部である。
また、今回のDADA『浄』のデジタルリマスタリングは宇都宮泰ヴァージョン(マーキー/べル・アンティーク・レーベル)を使用している。
よろすず