A.N.R.i.
『All Noises Regenerates Interaction』
shrine.jp再販売④
2020年9月25日リリース
¥1,000+税
SRSW 444
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大阪芸術大学にて電子音楽に関する作曲、演奏、録音・音響技術などを学び、個人での制作の他マスタリング・エンジニアとしても活動するRoute09と、Cycling’74 Maxを用いたプログラミングによって独自に電子音楽の道を歩んできたimaによるユニットA.N.R.i.が2013年にshrine.jpより発表した初アルバム。ユニット名の基でありアルバムタイトルとしても掲げられている『All Noises RegeneratesInteraction』という文言が象徴するように、多種多様な音響(≒ノイズ) が深く打ち込まれるビートに対し様々に作用する。
<作品概要>
大阪芸術大学にて電子音楽の作曲、多層化立体音響システムのアクースモニウムによる演奏、録音・音響技術などを学び、個人での制作の他マスタリング・エンジニアとしても活動するRoute09(Yuki Ohtsuka) と、Cycling ’74 Max を用いたプログラミングによって独自に電子音楽の道を歩んできたima(makoto kataoka) によるノイズ&ビート・ユニットA.N.R.i. が2013 年にshrine.jp より発表した初アルバム。
ユニット名の基でありアルバムタイトルとしても掲げられている『All Noises Regenerates Interaction』という文言が象徴するように、本作では多種多様な音響(≒ノイズ) が深く打ち込まれるビートに対し様々に作用する。
フィードバック的な鋭さや伸びを感じさせる電子音とフィールドレコーディングによって幕を開ける「The Regions of Silence」、徐々に音が層のように積み重なっていく「Bitter Snow」ではくっきりとミックスされたビートを取り囲むように鳴る種々の音響によって豊かな空間性が感じられる。「Deadly Dudley」や「Devoted」では勾配の変わるような動きを含んだスクエアでないビートに対しノイズが異なる秩序で応答するような動きを見せることである種ポリリズミックにも聴こえる音の模様が生み出される。そして彼らが同年出演した〈東京都初耳区 Sound Live Tokyo Fringe〉でのパフォーマンスでも冒頭で披露された「Banshee」は地を揺らすような低音の蠢きによって作り出される底の見えないディープな空間性と、その中を即興的に泳ぐ声を裁断したようなグリッチノイズによって、辺りの空気が一変し一瞬にして儀式的な場が演出されるようなインパクトのある1 曲だ。
上記のトラック以外ではRoute09、ima それぞれが単独で制作したトラックが収められているが、共作トラックと音の厚みに差異が感じられる一方でテクスチャーには入念にトリートメントされた清廉な美しさや統一感があり、両者の音がミックスされた際のナチュラルな仕上がりや完成度の高さが裏付けられるような聴き心地となっている。
よろすず
Track List:
01. The Regions of Silence
02. wake
03. Banshee
04. Reflex #03
05. Bitter Snow
06. glitchverb
07. Deadly Dudley
08. Porcupine
09. Devoted