Mayuko Hino
『Akashic Records』
shrine.jp再販売㊼
2021年9月20日リリース
¥1,100(with tax)
SRSW 485
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1989年から音楽活動を開始し、C.C.C.C.のメンバーとしてジャパノイズ隆盛の一角を担うなど精力的に活動してきたノイズ・アーティスト日野繭子が、そのキャリアにおける初のソロ名義作として2014年にshrine.jpより発表したアルバム。すべてライブ録音で制作され、生々しさを重視するためPCの使用や波形編集は一切行われていない。真鍮板やメタル・ジャンク類のほか、ichion(荒石亮)によって制作された特注の6連テルミン・オシレーターも用いており、コンパクトにまとめられた1曲1曲が厚み、色合い、速度感、そして静けさなど様々に異なる輝きを放つ。30分以上に及ぶ唯一の長尺トラック「The Golden Rule」はアルバム中でも随一の轟音ノイズが切れ目なく持続しうねる一曲だが、フリーケンシーの上下や粗さのニュアンスの変化にはどこまでも曲線的な流れの滑らかさがあり、美しい。
<作品概要>
1989年から音楽活動を開始したノイズ・アーティスト日野繭子がそのキャリアにおける初のソロ名義作として2014年にshrine.jpより発表したアルバム。
彼女は高校卒業後に女優業を開始、1978年より若松孝二監督作『13人連続暴行魔』をはじめ多くのピンク映画に出演。1989年の芥正彦演出「リボン・惑星・涙の木」(草月ホール)を最後に女優を休業し、ノイズ・アーティストとしての活動を開始する。
90年代には長谷川洋、小堺文雄、長久保隆一と共に結成したバンドC.C.C.C.としてジャパノイズ隆盛の一角を担うが、2003年頃からは中医学を学ぶために表現活動を休止。
そして約8年後の2011年に演奏活動を再開し、ソロやJunkoと大西蘭子との「DFH-M3」、山本精一とHiko、Isheeとの「Transparentz」として2021年現在まで精力的に活動している。2018年に英Cold Springより2ndアルバム『Lunisolar』を発表、2021年に同じくCold SpringよりMasonna/山崎マゾの別ユニットControlled Deathとのスプリット12インチを発表。
『Akashic Records』は日野繭子のキャリアにおける初のソロアルバムであり、2014年にiTunes限定でリリースされた。本作はそれを後年CD化したものであり、オリジナルアートワークのシートに加え東瀬戸悟によるライナーノーツが同封されている。
制作はすべてライブ録音で行われ、PCの使用や波形編集は一切行われていない。真鍮板やメタル・ジャンク類のほか、ichion(荒石亮)によって制作された特注の6連テルミン・オシレーターも用いており、コンパクトにまとめられた1曲1曲が厚み、色合い、速度感、そして静けさなど様々に異なる輝きを放っている。30分以上に及ぶ唯一の長尺トラック「The Golden Rule」はアルバム中でも随一の轟音ノイズが切れ目なく持続しうねる一曲だが、フリーケンシーの上下や粗さのニュアンスの変化にはどこまでも曲線的な流れの滑らかさがあり、聴き手の神経を音の渦の中に自然に滑り込ませるような演奏となっている。
よろすず
Track list
01. Veil of Ignorance
02. Mediator
03. Mebius Strip
04. Atomism
05. Autos Akos = Autacoid
06. Klein Bottle
07. Quality of Pleasure
08. The Golden Rule
09. FOR R (Noise Remix)
10. FOR R