shotahirama
『DON’T STRESS TOMORROW』
2022年1月21日リリース
¥2,200(with tax)
SRSW 497
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2010年代に研ぎ澄まされたグリッチ音響が瞬くオーディオ編集の極点ともいえる作品を多数発表し、2019年発表の『Rough House』からは一転、ターンテーブルを楽器として用いる発想に端を発したサンプリング・ビート集をコンスタントにリリースしているshotahirama。そのビート集の最新系となるCD作品『DON’T STRESS TOMORROW』がshrine.jpよりリリース。同レーベルから2021年3月にリリースされた『GET A LOAD OF ME』に引き続きターンテーブルとElektron社のドラムシンセ/シーケンサーであるMACHINEDRUMを用いたオーバーダブなしの一発ライブレコーディングで制作されており、彼の出身地でもあるNYの90年代ヒップホップを思わせる煙たく曇った音質のホーンやボイスサンプルが時にはリラクシンな、また時には愁いを帯びた緊張感のあるムードを醸し出している。
<作品概要>
ニューヨーク出身、2006年にElectronoise Group(ENG)を立ち上げ中心的なメンバーとして活動を開始、2010年代からはソロ活動を活発化させ自身が主宰するレーベルSIGNAL DADAより『Nice Doll To Talk』、『Post Punk』など先鋭的な作品を立て続けに発表してきたshotahirama。
2010年代に研ぎ澄まされたグリッチ音響が瞬くオーディオ編集の極点ともいえる作品を多数発表し、更にはダブを取り込んだ新境地にまで踏み込んだ彼だが、2019年発表の『Rough House』からは一転、ターンテーブルを楽器として用いる発想に端を発したサンプリング・ビート集をコンスタントにリリースしている。
shrine.jpからリリースされる本作『DON’T STRESS TOMORROW』もその作風にあり、同レーベルから2021年3月にリリースされた『GET A LOAD OF ME』に引き続きターンテーブルとElektron社のドラムシンセ/シーケンサーであるMACHINEDRUMを用いたオーバーダブなしの一発ライブレコーディングで制作されている。
『GET A LOAD OF ME』ではドラムシンセにて生成されたサウンドをメインとしたアブストラクトなエレクトロ風味のトラックとサンプリングを用いたブーンバップ寄りのトラックがバランスよく収録されていたが、本作ではサンプリングの割合を増やし、90年代の東海岸ヒップホップを思わせる煙たく曇った音質のホーンやボイスサンプルが時にはリラクシンな、また時には愁いを帯びた緊張感のあるムードを醸し出している。またジャジー・ブレイクス的な仕上がりの1、4曲目ではレコードのスクラッチ奏法をスローダウンしたかたちで用い、ループに縛られない撓んだサウンドが大胆にビートを横切るなど、ターンテーブルのより自由な使用も聴き取れる。コンスタントなリリースからも窺えるように、現在のshotahiramaにとってビートメイクは正に「Daily Operation」のようになっているのであろう。その最新報告を是非とも一聴いただきたい。
よろすず
Track list
01. DON’T STRESS TOMORROW
02. COME CLOSE TO ME
03. NAME TAG
04. AFTER LAUGHTER
05. MY KINDA MOVES
06. DAILY OPERATION
07. WHAT CHU’ KNOW
08. CANDY STORE
09. FEEL THE HIGH
10. NOW A DAZE