MERZBOW
『Green & Orange (6CD BOX)』
¥6,000+税
SDRSW-104
2020年10月16日リリース
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2018年にスタートしたスローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズ、その第7弾としてリリースされた作品をまとめたボックスが登場!本ボックス〈Green & Orange〉にはメルツバウがシンセサイザーの使用を本格化させ、更にテクノやドラムンベースなどの影響を取り入れた1996年から1998年にかけての未発表音源で構成された『Cat Of Shell Vol.1』『Cat Of Shell Vol.2』『Tauro-O1』『Tauro-O2』『Medamaya-O』『Spring Harp-O』の6作を収録。当時秋田氏が多大な関心を示していた近代建築(主に東京の関東大震災復興建築)を用いたアートワークにも注目だ。
<作品概要>
2018年よりスタートしたメルツバウの未発表/発掘音源を収めたアーカイブ・シリーズ、その7つ目のシリーズは1996年から1998年にかけての発掘音源を収めた『Cat Of Shell Vol.1』『Cat Of Shell Vol.2』『Tauro-O1』『Tauro-O2』『Medamaya-O』『Spring Harp-O』の6作であった。そしてそれらをまとめたボックス作品がこの〈Green & Orange〉である。
1996~97年の未発表音源は過去に10枚組CDボックス「Merzmorphosis」(Youth Inc. 2012年)に数多く収録されたが、本シリーズでは同じ時期に制作されたもののそちらに含まれなかった『1930』(Tzadik)や『Tauromachine』(Relapse / Release)に関連する音源を収録している。
1998年の音源としては3枚組Box『Last Of Analogue Session』(important records)に含まれている『Medamaya』と『Spring Harp』のアウトテイクを収録。ちなみに『Last Of Analogue Session』は98年に制作されたものの同時期に『Merzbox』の制作で多忙となったため一旦未発表となり、後の2004年にリリースされている。
この時期のメルツバウの作風の特徴としては、94年後半にEMS Synthi ‘A’を購入して以降試みられてきたシンセサイザーの使用がより手広く本格的なものとなっており、それによる高密度のノイズサウンドが強力な聴きどころとなっている。本シリーズではEMS Synthi ‘A’以外にもEMS VCS3、そして作品によってはMoog Rogue、Novation Bass Station、TR606、BIAS ROCKAKU-KUN EXD Electronic Drum Unitなどベースシンセやリズムマシンの類も使用されているが、こういった使用機材にも表れている通りこの時期はメルツバウがテクノやドラムンベースなどの影響を取り入れた時期でもあり、本シリーズの収録作では特に『Tauro-O1』『Tauro-O2』における低音を強調したり、フィルターを多用した音作りにその影響が垣間見える。
また、この当時秋田氏は近代建築(主に東京の関東大震災復興建築)に凝っており、この時期にリリースされた作品のアートワークにはそれらの写真が多く用いられ、作品のヴィジュアル面で欠かせない要素となっていた。そのため本シリーズのアートワークにも全て1998年頃に秋田氏が撮影した建築物などの写真が使用されている。
よろすず
CD List:
CD1 Cat Of Shell Vol.1
CD2 Cat Of Shell Vol.2
CD3 Tauro-O1
CD4 Tauro-O2
CD5 Medamaya-O
CD6 Spring Harp-O