Author Archives: slowdown

SDRSW132 Merzbow『Double Beat Sequencer Vol.4』

MERZBOW
『Double Beat Sequencer Vol.4』

¥2,200(with tax)
SDRSW-132
2021年11月19日リリース

Amazon  https://amzn.to/3zN5xz1

スローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第14弾に突入!今回のシリーズでは2014年の未発表録音からシーケンサーをバックに演奏した音源を収めた6作のアルバムが発表される。シーケンサーはDwarfcraft Devicesの8ステップシーケンサーThe Pitch Grinderを使用。シリーズを構成する6作はDouble Beat Sequencer Vol.1~6と題されているが、Double BeatはMerzbowが愛用するRolandのWah FuzzペダルAD-50の名称である。本作『Double Beat Sequencer Vol.4』には2014年3月に録音された4つの演奏を収録。

<作品概要>
これまで13のシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウの未発表音源を中心に収めたアーカイブ・シリーズは第14弾に突入。
今回のシリーズでは2014年の未発表録音からシーケンサーをバックに演奏したものが集められている。
このような傾向の音源は既出の作品では『Nezumimochi』(Cold Spring, 2014)や『Wildwood』(Dirter Promotions, 2015)に含まれている。
シーケンサーはDwarfcraft Devicesの8ステップシーケンサーThe Pitch Grinderを使用。シリーズを構成する6作はDouble Beat Sequencer Vol.1~6と題されているが、Double BeatはMerzbowが愛用するRolandのWah FuzzペダルAD-50の名称である。
本作『Double Beat Sequencer Vol.4』には2014年3月に録音された4つの演奏を収録。どの演奏でもチープな音色のシーケンスが鳴り続け、ハードなノイズサウンドとのコントラストが本シリーズの中でも際立っている。3曲目ではシーケンスの切り替えがわかりやすく複数回訪れ、ぶつ切りのミックステープにも近しいようなぶっきらぼうな展開が非常に魅力的だ。

よろすず

01. 14-3-919
02. 14-3-1925
03. 14-3-2527
04. 14-3-1222

SDRSW131 Merzbow『Double Beat Sequencer Vol.3』

MERZBOW
『Double Beat Sequencer Vol.3』

¥2,200(with tax)
SDRSW-131
2021年11月19日リリース

Amazon  https://amzn.to/2WnnHcY

スローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第14弾に突入!今回のシリーズでは2014年の未発表録音からシーケンサーをバックに演奏した音源を収めた6作のアルバムが発表される。シーケンサーはDwarfcraft Devicesの8ステップシーケンサーThe Pitch Grinderを使用。シリーズを構成する6作はDouble Beat Sequencer Vol.1~6と題されているが、Double BeatはMerzbowが愛用するRolandのWah FuzzペダルAD-50の名称である。本作『Double Beat Sequencer Vol.3』には2014年の1月と4月に録音された3つの演奏を収録。

<作品概要>
これまで13のシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウの未発表音源を中心に収めたアーカイブ・シリーズは第14弾に突入。
今回のシリーズでは2014年の未発表録音からシーケンサーをバックに演奏したものが集められている。
このような傾向の音源は既出の作品では『Nezumimochi』(Cold Spring, 2014)や『Wildwood』(Dirter Promotions, 2015)に含まれている。
シーケンサーはDwarfcraft Devicesの8ステップシーケンサーThe Pitch Grinderを使用。シリーズを構成する6作はDouble Beat Sequencer Vol.1~6と題されているが、Double BeatはMerzbowが愛用するRolandのWah FuzzペダルAD-50の名称である。
本作『Double Beat Sequencer Vol.3』には2014年の1月と4月に録音された3つの演奏を収録。1曲目はシーケンサーによるフレーズがボトム的に機能するシンプルな演奏となっているが、2曲目ではその存在が奥まったものとなり眼前で吹き荒れるようなノイズの騒音性が際立っている。ノイズの厚みの変化によってシーケンスと即興的なノイズの区分けが溶けるような瞬間も生み出されている。3曲目ではシーケンス自体の音色変化が効果的で、ノイズ音響や電子音も含めた全体のテクスチャーの移り変わりが巧みな演奏となっている。

よろすず

01. 14-1-1826
02. 14-1-1454
03. 14-4-2547

SDRSW130 Merzbow『Double Beat Sequencer Vol.2』

MERZBOW
『Double Beat Sequencer Vol.2』

¥2,200(with tax)
SDRSW-130
2021年10月15日リリース

Amazon  https://amzn.to/38hXtuz

スローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第14弾に突入!今回のシリーズでは2014年の未発表録音からシーケンサーをバックに演奏した音源を収めた6作のアルバムが発表される。シーケンサーはDwarfcraft Devicesの8ステップシーケンサーThe Pitch Grinderを使用。シリーズを構成する6作はDouble Beat Sequencer Vol.1~6と題されているが、Double BeatはMerzbowが愛用するRolandのWah FuzzペダルAD-50の名称である。本作『Double Beat Sequencer Vol.2』ではシーケンサーによるフレーズに加え、キックやアシッドなベースのようなサウンドもふんだんに用いられ、ゼロ年代半ばに展開されたグルーヴ重視の作風を新たな機材構成で再構築したような演奏となっている。

<作品概要>
これまで13のシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウの未発表音源を中心に収めたアーカイブ・シリーズは第14弾に突入。
今回のシリーズでは2014年の未発表録音からシーケンサーをバックに演奏したものが集められている。
このような傾向の音源は既出の作品では『Nezumimochi』(Cold Spring, 2014)や『Wildwood』(Dirter Promotions, 2015)に含まれている。
シーケンサーはDwarfcraft Devicesの8ステップシーケンサーThe Pitch Grinderを使用。シリーズを構成する6作はDouble Beat Sequencer Vol.1~6と題されているが、Double BeatはMerzbowが愛用するRolandのWah FuzzペダルAD-50の名称である。
本作『Double Beat Sequencer Vol.2』ではシーケンサーによるフレーズに加え、キックやアシッドなベースのようなサウンドもふんだんに用いられ、ゼロ年代半ばに展開されたグルーヴ重視の作風を新たな機材構成で再構築したような演奏となっている。
前後半でのグルーヴの切り替えが効果的な1曲目、7分と比較的短い中での電子ノイズの炸裂が強烈に印象に残る2曲目、そして終始グルーヴが維持され、即興的なノイズとうねるような絡みを見せる20分超えの3曲目、どれも緊張感に満ちた素晴らしい演奏だ。

よろすず

01. 14-1-1724
02. 14-3-754
03. 14-1-2153

SDRSW129 Merzbow『Double Beat Sequencer Vol.1』

MERZBOW
『Double Beat Sequencer Vol.1』

¥2,200(with tax)
SDRSW-129
2021年10月15日リリース

Amazon  https://amzn.to/2WuoQzm

スローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第14弾に突入!今回のシリーズでは2014年の未発表録音からシーケンサーをバックに演奏した音源を収めた6作のアルバムが発表される。シーケンサーはDwarfcraft Devicesの8ステップシーケンサーThe Pitch Grinderを使用。シリーズを構成する6作はDouble Beat Sequencer Vol.1~6と題されているが、Double BeatはMerzbowが愛用するRolandのWah FuzzペダルAD-50の名称である。本作『Double Beat Sequencer Vol.1』には2014年1月に録音された15分前後の3つの演奏を収録。

<作品概要>
これまで13のシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウの未発表音源を中心に収めたアーカイブ・シリーズは第14弾に突入。
今回のシリーズでは2014年の未発表録音からシーケンサーをバックに演奏したものが集められている。
このような傾向の音源は既出の作品では『Nezumimochi』(Cold Spring, 2014)や『Wildwood』(Dirter Promotions, 2015)に含まれている。
シーケンサーはDwarfcraft Devicesの8ステップシーケンサーThe Pitch Grinderを使用。シリーズを構成する6作はDouble Beat Sequencer Vol.1~6と題されているが、Double BeatはMerzbowが愛用するRolandのWah FuzzペダルAD-50の名称である。
本作『Double Beat Sequencer Vol.1』には2014年1月に録音された15分前後の3つの演奏を収録。どの曲でもシーケンサーによる反復フレーズの存在によってしっかりとしたボトムが感じられ、そのうえを駆け回るような目まぐるしいノイズの変化を楽しむことができる。2、3曲目では時間が進むにつれシーケンサーによるフレーズが変化しながらノイズの中に埋没していくような時間もあり、機械的なループとそのうえでの即興といった関係性で捉え切れなくなる瞬間の聴き心地の変化も魅力的だ。

よろすず

01. 14-1-2006
02. 14-1-1712
03. 14-1-1394

SDRSW127 Merzbow『Gman+』

MERZBOW
『Gman+』

¥2,200(with tax)
SDRSW-127
2021年9月17日リリース

Amazon  https://amzn.to/2VaTCMP

スローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第13弾に突入!今回のシリーズでは東日本大震災への創作での反応、直接的なアニマル・ライツではないテーマへの移行の始まり、そして新たな機材(小型のオシレーター・シンセ、ドローン・マシーン、ミニ琴など)の導入があった2011~2012年の音源がリリースされる。本作『Gman+』にはこの時期に限定的なかたちでリリースされていたいくつかの貴重な音源がまとめられている。1、2曲目は2012年に少部数限定でリリースされたカセット作品『Gman/HJYUGTF2』(Midnight Sea Records)。3曲目「Hakutouwashi」は2011年のアルバム『Lop Lop』のスペシャル・エディションCDRに収録された音源。4曲目「Lop 13」は『Konchuuki』のスペシャル・エディションCDRに収録された音源。

<作品概要>
これまで12のシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウの未発表音源を中心に収めたアーカイブ・シリーズは第13弾に突入。
今回のシリーズでは2011~2012年の音源がリリースされる。
この時期には東日本大震災があり、メルツバウは福島とチェルノブイリの原発事故による放射能汚染をテーマにした『Dead Zone』という作品を2011年にウクライナのレーベルQuasi Pop Recordsからリリース、他にも『UZU ME KU』(Samboy Get Help! Recordings, 2012)のジャケットに用いられた長沢浄水場の写真には震災によって亀裂の走った柱が映っているなど、早くから創作によって事態への反応を見せた。
また、英Hypnagogiaの依頼によりこの時期に着手された「聖牛」をテーマにした三部作『Kamadhenu』、『Surabhi』、『Gomata』は引き続きアニマル・ライツがテーマの作品ではあるが、『Lop Lop』(Rustblade, 2011)、そして後の『Konchuuki』(Essence Music, 2015)など直接的なアニマル・ライツではないテーマへの移行が徐々に見られる時期でもある。
加えて機材面でも新しく小型のオシレーター・シンセ、ドローン・マシーン、ミニ琴などの導入があり、サウンドを非常に強く特徴づけている。
本作『Gman+』にはこの時期に限定的なかたちでリリースされていたいくつかの貴重な音源がまとめられている。1、2曲目は2012年に少部数限定でリリースされたカセット作品『Gman/HJYUGTF2』(Midnight Sea Records)。3曲目「Hakutouwashi」は2011年のアルバム『Lop Lop』のスペシャル・エディションCDRに収録された音源。4曲目「Lop 13」は『Konchuuki』のスペシャル・エディションCDRに収録された音源。1~3曲目はドラム演奏と激しいノイズが入り混じる作風で、特に1、2曲目は単体の作品としてリリースされていただけあり統一感も感じさせる素晴らしい内容。4曲目はこの時期ならではの小型オシレーター・シンセ、ドローン・マシーンによる独特なテクスチャーで、ドローン状のサウンドを多く用いながらも変化の多い演奏を見せている。

よろすず

01. Gman
02. HJYUGTF2
03. Hakutouwashi
04. Lop 13

SDRSW126 Merzbow『Kotorhizome』

MERZBOW
『Kotorhizome』

¥2,200(with tax)
SDRSW-126
2021年9月17日リリース

Amazon  https://amzn.to/3zCeH1C

スローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第13弾に突入!今回のシリーズでは東日本大震災への創作での反応、直接的なアニマル・ライツではないテーマへの移行の始まり、そして新たな機材(小型のオシレーター・シンセ、ドローン・マシーン、ミニ琴など)の導入があった2011~2012年の音源がリリースされる。本作『Kotorhizome』は『UZU ME KU』(Samboy Get Help! Recordings, 2012)などと同じくミニ琴をバイオリンの弓で演奏した一連の演奏のうちの一つであり、東京でのLiveのリハーサル音源。

<作品概要>
これまで12のシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウの未発表音源を中心に収めたアーカイブ・シリーズは第13弾に突入。
今回のシリーズでは2011~2012年の音源がリリースされる。
この時期には東日本大震災があり、メルツバウは福島とチェルノブイリの原発事故による放射能汚染をテーマにした『Dead Zone』という作品を2011年にウクライナのレーベルQuasi Pop Recordsからリリース、他にも『UZU ME KU』(Samboy Get Help! Recordings, 2012)のジャケットに用いられた長沢浄水場の写真には震災によって亀裂の走った柱が映っているなど、早くから創作によって事態への反応を見せた。
また、英Hypnagogiaの依頼によりこの時期に着手された「聖牛」をテーマにした三部作『Kamadhenu』、『Surabhi』、『Gomata』は引き続きアニマル・ライツがテーマの作品ではあるが、『Lop Lop』(Rustblade, 2011)、そして後の『Konchuuki』(Essence Music, 2015)など直接的なアニマル・ライツではないテーマへの移行が徐々に見られる時期でもある。
加えて機材面でも新しく小型のオシレーター・シンセ、ドローン・マシーン、ミニ琴などの導入があり、サウンドを非常に強く特徴づけている。
本作『Kotorhizome』は『UZU ME KU』などと同じくミニ琴をバイオリンの弓で演奏した一連の演奏のうちの一つであり、東京でのLiveのリハーサル音源。全編通してミニ琴のサウンドが非常に印象深く、弦と歪みの組み合わせによるノイズギターを思わせる響き、メルツバウが多用するメタルを用いた自作楽器に通じるインダストリアルなサウンドをはじめ、フレキシブルな発音ニュアンスの変化とエフェクト操作によって多様なサウンドが生み出されている。

よろすず

01. Kotorhizome 1
02. Kotorhizome 2
03. Tac Tix

remodel 44 Juri Suzue『Rotten Miso』LP

Juri Suzue
『Rotten Miso』LP

¥3,080(with tax)
remodel 44
2021年7月30日リリース

関西を中心にDJ や音楽家として活動するJuri Suzueの初アルバム『Rotten Miso』のLP バージョンがリリース!彼女はハウスやテクノをプレイするDJ として音楽活動をスタートし、近年はノイズ、エクスペリメンタルな要素を取り込んだ音楽性を指向しライブを中心に活動、2020 年にリリースされた2 枚組コンピレーション『a sign 2』にも楽曲が収録されている。初アルバムとなる『Rotten Miso』にはハウスやテクノといった音楽がその構造の根幹に持つシーケンスという要素を巧みに抽象化することで生まれたトラックが収められており、このLP バージョンではA 面にCD の収録曲からセレクトされた3 曲を、そしてB面にはCD の収録曲のうち4 曲を1 トラックに纏めたMerzbow によるリミックスを収録。

<作品概要>
関西を中心にDJ や音楽家として活動するJuri Suzue による初アルバム『Rotten Miso』のLP バージョンが阿木譲とスタジオワープ=Slowdown
Records により立ち上げられたレーベルremodel よりリリース。
Juri Suzue は元々は美術家を目指し、後に白塗りの劇団員へ、そしてその後に音楽へ転向したという経歴の持ち主。
音楽活動ではまずDJ としてハウスやテクノを大阪のローカルバー、クラブなどでプレイし、2011 年からはMidnight JJ 名義でダブ・テクノ中心のEP やリミックスを複数リリースしている(2014 年にCut Music からリリースした『Quiet Room EP』、2018 年にDifferent10 からリリースした『Midnight JJ vs Masaru Saito』など)。
近年はJuri Suzue 名義でノイズ、エクスペリメンタルな要素を取り込んだ音楽性を指向し、ライブを中心に活動しており、本作に先んじて同じくremodel より2020 年5 月にリリースされた2 枚組コンピレーション『a sign 2』にも楽曲が収録されている。
本作『Rotten Miso』は2020 年11 月にCD でリリースされているが、このLP バージョンはそちらとは異なる収録内容となっており、A 面にはCD に収録されたトラックの中からJuri Suzue 本人がセレクトした「Rotten Miso」、「Not Exist」、「Dark Corridor」の3 曲が、そしてB 面にはCD の収録曲のうち「Frayed Life」、「Musty Basement」、「Lack」、「Not Exist」の4 曲を20 分の1 トラックにまとめたMerzbow によるリミックスバージョンが収録されている。
近年のライブ活動での実験が見事に反映された内容であり、ミニマル・ダブ~ダブ・テクノを出発点とし創意工夫によって抽象化を試みるアプローチはVladislav Delay やMonolake などにも通じるが、本作はより大胆に周期性から遠ざかり、更にRaster-Noton からリリースしていた時期のEmptyset を思わせるソリッドさに貫かれたサウンドによって音の指向性(運動性)が強調されることで、グルーヴを暗闇の深さを四肢で探るような生々しい触覚性へと転化している点が耳に新しい。ダブ・テクノから移植された空間系の響きもその探りの痕跡として、もしくは闇の底を微かに照らす明りのように機能し、作品の持つ触覚性を効果的にサポートしている。
メルツバウによるリミックスは原曲の中から脈動のようなサウンドを大胆に拾い上げ、渦や濁流といった流体による運動を思わせる状態へと統合させており、こちらにも独特な触覚性が息づいている。

よろすず

Track List:
Side A
1 rotten miso
2 not exist
3 dark corridor

Side B
[MERZBOW REMIX]
frayed life/musty basement/lack/not exist

SDRSW128 Merzbow『Drum & Noise』(6 CD BOX)

MERZBOW
『Drum & Noise』(6 CD BOX)

¥6,600(with tax)
SDRSW-128
2021年8月20日リリース

Amazon  https://amzn.to/3Afwmxa

2018年にスタートしたスローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズ、その第12弾としてリリースされた作品をまとめたボックスが登場!本ボックス〈Drum & Noise〉にはメルツバウがドラム演奏を取り入れた作風を展開した2008~2009年の音源を収めた『Drumorph』『Ensemble Drums』『Arijigoku (Test Mix)』『Red Brick』『Groon Lesson』『Pi-Eggplant』の6作を収録。秋田昌美は元々サイケデリックやプログレッシヴ・ロックをはじめ70年代のフリー・ミュージックに大きな影響を受けたドラマーであったが、メルツバウとしてはドラムの使用はあえて避けられていたため、Merzbow単独名義での作品における本格的なドラムの使用はこの時期が初めてである。本ボックスの収録作には本格的なドラム使用の兆しが伺えるものから、本格的なドラム使用の中での変化を捉えたものまでが収められており、この時期のドラム使用のアプローチに関わる流れを概観できる内容となっている。

<作品概要>
2018年よりスタートしたメルツバウの未発表/発掘音源を中心に収めたアーカイブ・シリーズ、その第12シリーズはメルツバウがドラム演奏を取り入れた作風を展開した2008~2009年の音源を収めた『Drumorph』『Ensemble Drums』『Arijigoku (Test Mix)』『Red Brick』『Groon Lesson』『Pi-Eggplant』の6作であった。そしてそれらをまとめたボックス作品がこの〈Drum & Noise〉である。
秋田昌美は元々サイケデリックやプログレッシヴ・ロックをはじめ70年代のフリー・ミュージックに大きな影響を受けたドラマーであったが、メルツバウとしては(70年代後期の水谷聖とのデュオ時代や80年代初頭のMerzbow Nullでのドラム演奏を除き)ドラムの使用は避けられていたため、Merzbow単独名義での作品における本格的なドラムの使用はこの時期が初めてである。
メルツバウのこういった作風の作品では2008年から2009年へとまたがり1年かけて13作がリリースされた「13 Japanese Birds Series」(Important Records)が有名なところだが、そのきっかけは2008年4月、London公演の翌日にTin Pan Alley Studiosで行われた英Cold Springからリリース予定の新アルバムの為の録音作業であった。その際スタジオにあった生ドラムを録音しコンピューター・ノイズと合成するという手法がとられ、以降の本格的なドラム使用の端緒となる(この録音は『Anicca』(Cold Spring, 2008)へ収録された)。帰国後にはこのドラムを用いた作風はコンピューター音源だけでなく即興的なノイズと組み合わせたものへと発展し、これが『Arijigoku』(Vivo, 2008)、『Protean World』(Noiseville, 2008)、『Microkosmos』(Blossoming Noise, 2009)と続く一連の作品となっていく。
また同時期に秋田氏はハンガリーのドラマーBalazs Pandiと出会い、彼とのデュオで海外公演を頻繁に行うようになる。音楽的な背景に多くの共通項を持つドラマー(メタル、グラインドコア系だけでなくSun Raやフリージャズにも精通)との出会いによって、メルツバウが希求していたドラム演奏を取り入れたスタイルは以降このデュオを基本に追求されていくこととなり、Merzbow単独ではドラムレスな音楽(ドラムが入っていても非即興的なスタイル)へ戻っていくため、秋田氏自身のドラム演奏が用いられたこの時期の音源は貴重といえるだろう。
本ボックスの収録作にはコンピューターを主体としつつドラムをサンプリングして用いたいわば本格的なドラム使用の兆しが伺える音源から、貸しスタジオで録音された生ドラムの演奏とノイズの並走を試みた音源、そしてRolandのV-Drumsを使用することで全工程をMunemihouseで完結させた音源などが収められ、このアプローチに関わる流れを概観できる内容となっている。

よろすず

CD1 Drumorph
CD2 Ensemble Drums
CD3 Arijigoku (Test Mix)
CD4 Red Brick
CD5 Groon Lesson
CD6 Pi-Eggplant

SDRSW125 Merzbow『Bit Blues』

MERZBOW
『Bit Blues』

¥2,200(with tax)
SDRSW-125
2021年8月20日リリース

Amazon  https://amzn.to/3A7vWZH

スローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第13弾に突入!今回のシリーズでは東日本大震災への創作での反応、直接的なアニマル・ライツではないテーマへの移行の始まり、そして新たな機材(小型のオシレーター・シンセ、ドローン・マシーン、ミニ琴など)の導入があった2011~2012年の音源がリリースされる。本作『Bit Blues』にはFull Of Hellのコラボにその一部が使用された音源を収録。1曲目ではこの時期の音源としては振り切った騒音性を感じさせるが、2曲目ではオシレーターによるクラスター的なドローンやグルーヴのある動きを見せるサウンドも加わりこの時期ならではのサウンドの彩りも味わうことができる。

<作品概要>
これまで12のシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウの未発表音源を中心に収めたアーカイブ・シリーズは第13弾に突入。
今回のシリーズでは2011~2012年の音源がリリースされる。
この時期には東日本大震災があり、メルツバウは福島とチェルノブイリの原発事故による放射能汚染をテーマにした『Dead Zone』という作品を2011年にウクライナのレーベルQuasi Pop Recordsからリリース、他にも『UZU ME KU』(Samboy Get Help! Recordings, 2012)のジャケットに用いられた長沢浄水場の写真には震災によって亀裂の走った柱が映っているなど、早くから創作によって事態への反応を見せた。
また、英Hypnagogiaの依頼によりこの時期に着手された「聖牛」をテーマにした三部作『Kamadhenu』、『Surabhi』、『Gomata』は引き続きアニマル・ライツがテーマの作品ではあるが、『Lop Lop』(Rustblade, 2011)、そして後の『Konchuuki』(Essence Music, 2015)など直接的なアニマル・ライツではないテーマへの移行が徐々に見られる時期でもある。
加えて機材面でも新しく小型のオシレーター・シンセ、ドローン・マシーン、ミニ琴などの導入があり、サウンドを非常に強く特徴づけている。
本作『Bit Blues』にはFull Of Hellのコラボにその一部が使用された音源を収録。1曲目ではこの時期の音源としては振り切った騒音性を感じさせるが、2曲目ではオシレーターによるクラスター的なドローンやグルーヴのある動きを見せるサウンドも加わりこの時期ならではのサウンドの彩りも味わうことができる。3曲目ではそれまでより強迫感のある電子音のパルスが速度感の上昇を感じさせ、ノイズとせめぎ合う。

よろすず

01. Bit Blues
02. Otonokoto
03. Raspberry 1417

SDRSW124 Merzbow『Sugamo Flower』

MERZBOW
『Sugamo Flower』

¥2,200(with tax)
SDRSW-124
2021年8月20日リリース

Amazon  https://amzn.to/3drnoms

スローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第13弾に突入!今回のシリーズでは東日本大震災への創作での反応、直接的なアニマル・ライツではないテーマへの移行の始まり、そして新たな機材(小型のオシレーター・シンセ、ドローン・マシーン、ミニ琴など)の導入があった2011~2012年の音源がリリースされる。本作『Sugamo Flower』には2012年にリリースされたMerzbowとActuaryのスプリットLP『Freak Hallucinations』に収録されている楽曲「Sugamo Flower Festival」に一部が素材として使用された演奏を収録。

<作品概要>
これまで12のシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウの未発表音源を中心に収めたアーカイブ・シリーズは第13弾に突入。
今回のシリーズでは2011~2012年の音源がリリースされる。
この時期には東日本大震災があり、メルツバウは福島とチェルノブイリの原発事故による放射能汚染をテーマにした『Dead Zone』という作品を2011年にウクライナのレーベルQuasi Pop Recordsからリリース、他にも『UZU ME KU』(Samboy Get Help! Recordings, 2012)のジャケットに用いられた長沢浄水場の写真には震災によって亀裂の走った柱が映っているなど、早くから創作によって事態への反応を見せた。
また、英Hypnagogiaの依頼によりこの時期に着手された「聖牛」をテーマにした三部作『Kamadhenu』、『Surabhi』、『Gomata』は引き続きアニマル・ライツがテーマの作品ではあるが、『Lop Lop』(Rustblade, 2011)、そして後の『Konchuuki』(Essence Music, 2015)など直接的なアニマル・ライツではないテーマへの移行が徐々に見られる時期でもある。
加えて機材面でも新しく小型のオシレーター・シンセ、ドローン・マシーン、ミニ琴などの導入があり、サウンドを非常に強く特徴づけている。
本作『Sugamo Flower』には2012年にリリースされたMerzbowとActuaryのスプリットLP『Freak Hallucinations』に収録されている楽曲「Sugamo Flower Festival」に一部が素材として使用された演奏を収録。2曲ともに1990年代に使用していたKorgのマルチ・エフェクターAX30を再び使用している。
メルツバウらしい強く歪んだノイズやフリーケンシーが急上昇/急下降するサウンドも用いられているが、それと同等にオシレーターやドローン・マシンによる複雑な倍音を持った持続音や微妙に揺れる脈動のようなサウンドも存在感が強い。1曲目ではマシニックに鳴り続けるドローンと脈打つサウンドの、そして2曲目では砂嵐のようなノイズとぶっきらぼうなグルーヴを奏でるサウンドの対比が即興的に形作られていく様が印象的な一作。

よろすず

01. Sugamo Flower
02. AX30

SDRSW123 Merzbow『雲の絶対値 Kumo No Zettaichi』

MERZBOW
『雲の絶対値 Kumo No Zettaichi』

¥2,200(with tax)
SDRSW-123
2021年7月16日リリース

Amazon  https://amzn.to/3intqb2

スローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第13弾に突入!今回のシリーズでは東日本大震災への創作での反応、直接的なアニマル・ライツではないテーマへの移行の始まり、そして新たな機材(小型のオシレーター・シンセ、ドローン・マシーン、ミニ琴など)の導入があった2011~2012年の音源がリリースされる。本作『雲の絶対値 Kumo No Zettaichi』には2011年録音の2曲を収録。Skychord Electronics社のSleepdrone3、Sleepdrone6,Glamoure Machine, Utopia Synth、Subtle Noise Maker社のCacophonator 2、4ms Peddals社のtriwave pico generatorなどの小型のドローン・マシーン、オシレーター・シンセを組み合わ、持続音を多用した演奏を行なっている。

<作品概要>
これまで12のシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウの未発表音源を中心に収めたアーカイブ・シリーズは第13弾に突入。
今回のシリーズでは2011~2012年の音源がリリースされる。
この時期には東日本大震災があり、メルツバウは福島とチェルノブイリの原発事故による放射能汚染をテーマにした『Dead Zone』という作品を2011年にウクライナのレーベルQuasi Pop Recordsからリリース、他にも『UZU ME KU』(Samboy Get Help! Recordings, 2012)のジャケットに用いられた長沢浄水場の写真には震災によって亀裂の走った柱が映っているなど、早くから創作によって事態への反応を見せた。
また、英Hypnagogiaの依頼によりこの時期に着手された「聖牛」をテーマにした三部作『Kamadhenu』、『Surabhi』、『Gomata』は引き続きアニマル・ライツがテーマの作品ではあるが、『Lop Lop』(Rustblade, 2011)、そして後の『Konchuuki』(Essence Music, 2015)など直接的なアニマル・ライツではないテーマへの移行が徐々に見られる時期でもある。
加えて機材面でも新しく小型のオシレーター・シンセ、ドローン・マシーン、ミニ琴などの導入があり、サウンドを非常に強く特徴づけている。
本作『雲の絶対値 Kumo No Zettaichi』には2011年録音の2曲を収録。Skychord Electronics社のSleepdrone3、Sleepdrone6,Glamoure Machine, Utopia Synth、Subtle Noise Maker社のCacophonator 2、4ms Peddals社のtriwave pico generatorなどの小型のドローン・マシーン、オシレーター・シンセを組み合わせた演奏を行なっている。いくつもの持続音が揺らぎながら異なる厚み、色合いの層を生み出す、ドローンやアンビエント寄りといえる内容。特に33分に及ぶ1曲目は比較的静謐で、なだらかさを感じさせる場面も多く、その様相はタイトルにもあるように雲の流れを思わせる。

よろすず

01. 雲の絶対値 Kumo No Zettaichi
02. Hibiki Chameleon

SDRSW122 Merzbow『Insect 801』

MERZBOW
『Insect 801』

¥2,200(with tax)
SDRSW-122
2021年7月16日リリース

Amazon  https://amzn.to/3wWzs6w

スローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第13弾に突入!今回のシリーズでは東日本大震災への創作での反応、直接的なアニマル・ライツではないテーマへの移行の始まり、そして新たな機材(小型のオシレーター・シンセ、ドローン・マシーン、ミニ琴など)の導入があった2011~2012年の音源がリリースされる。本作『Insect 801』には『Konchuuki』(Essence Music, 2015)制作時の音源3曲を収録。28分ほどに及ぶ2曲目ではMach Rhythm Box RB-801というビンテージ・リズム・ボックスの音をオシレーターで変調したリズムが使用されており、終始非常にわかりやすいかたちでリズミックなサウンドが中心に居座るメルツバウとしては珍しいタイプの演奏となっている。

<作品概要>
これまで12のシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウの未発表音源を中心に収めたアーカイブ・シリーズは第13弾に突入。
今回のシリーズでは2011~2012年の音源がリリースされる。
この時期には東日本大震災があり、メルツバウは福島とチェルノブイリの原発事故による放射能汚染をテーマにした『Dead Zone』という作品を2011年にウクライナのレーベルQuasi Pop Recordsからリリース、他にも『UZU ME KU』(Samboy Get Help! Recordings, 2012)のジャケットに用いられた長沢浄水場の写真には震災によって亀裂の走った柱が映っているなど、早くから創作によって事態への反応を見せた。
また、英Hypnagogiaの依頼によりこの時期に着手された「聖牛」をテーマにした三部作『Kamadhenu』、『Surabhi』、『Gomata』は引き続きアニマル・ライツがテーマの作品ではあるが、『Lop Lop』(Rustblade, 2011)、そして後の『Konchuuki』(Essence Music, 2015)など直接的なアニマル・ライツではないテーマへの移行が徐々に見られる時期でもある。
加えて機材面でも新しく小型のオシレーター・シンセ、ドローン・マシーン、ミニ琴などの導入があり、サウンドを非常に強く特徴づけている。
本作『Insect 801』には『Konchuuki』制作時の音源3曲を収録。28分ほどに及ぶ2曲目ではMach Rhythm Box RB-801というビンテージ・リズム・ボックスの音をオシレーターで変調したリズムが使用されており、終始非常にわかりやすいかたちでリズミックなサウンドが中心に居座るメルツバウとしては珍しいタイプの演奏となっている。1曲目と3曲目でも新たに導入したオシレーター・シンセやドローン・マシーンによるものと思われる凹凸を感じさせるノイズ音響や粒立ちの変化していくドローンなどが、サウンドの新たな、そして独特の色付けとして活躍している。

よろすず

01. Fuyumushi
02. Minazuki 2915
03. Minazuki 1832

SDRSW121 Merzbow『Arrangement(6CD BOX)』

MERZBOW
『Arrangement (6CD BOX)』

¥6,600(with tax)
SDRSW-121
2021年7月16日リリース

Amazon  https://amzn.to/2RTnBYm

2018年にスタートしたスローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズ、その第11弾としてリリースされた作品をまとめたボックスが登場!本ボックス〈Arrangement〉には2004年から2005年にかけての音源を収めた『15 August 2006』『27 August 2006』『Bloodour』『Coma Test』『Yono’s Journey』『Feedback Purple Yellow』の6作を収録。この時期には2003年に秋田氏がヴィーガンとなって以降の動物の権利に対する眼差しがより具体的な問題への反対声明として作品上に表れ、また音楽的な面でも1999年から試みられたラップトップ・コンピューターのみによるライブを止めて再びアナログ機材を使うようになるという大きな変化があった。このボックスにはそれらの変化に強く関連したライブ音源や、同時期の作品のアウトテイクや別バージョンなどが収められている。

<作品概要>
2018年よりスタートしたメルツバウの未発表/発掘音源を中心に収めたアーカイブ・シリーズ、その第11シリーズは2006~2007年の音源を収めた『15 August 2006』『27 August 2006』『Bloodour』『Coma Test』『Yono’s Journey』『Feedback Purple Yellow』の6作であった。そしてそれらをまとめたボックス作品がこの〈Arrangement〉である。
この時期のメルツバウの作品には『Minazo』(Important Records, 2006)、『F.I.D. (Fur Is Dead)』(Fourth Dimension Records, 2006)、『Bloody Sea』(Vivo, 2007)、『Merzbear』(Important Records, 2007)、『Peace For Animals』(Quasi Pop Records, 2007)などがあるが、これらの作品がそれぞれ江ノ島水族館で飼育されていたミナミ・ゾウアザラシ追悼、毛皮反対、捕鯨とイルカ漁反対、熊虐殺反対、靖国神社放鳩式への抗議というメッセージを持っていることからもわかる通り、2003年に秋田氏がヴィーガンとなって以降の動物の権利に対する眼差しがより具体的な問題への反対声明として作品上に表れたことがまず目を引く特徴となっている。
またこの時期には音楽的な面でも、1999年から試みられたラップトップ・コンピューターのみによるライブを止めて再びアナログ機材を使うようになるという大きな変化があった。最初はラップトップに自作楽器といくつかのエフェクターを足したのみの構成であったが、時期が進むにつれ次第にアナログの比重が増えていくこととなる。加えてこの頃にはラップトップのみでのライブでは止めていたステージ上のアンプの使用も再開されている。
本ボックスの収録作には90年代後半のメルツバウ作品において重用されたEMS Synthi Aを(コンピューターやペダル・エフェクターなどと合わせて)再び使用したライブ音源や、同時期の作品のアウトテイクや別バージョン、更にこの時期の特異な試みの一つであったポスト・ブラックメタル的な音楽性を見せる音源などが収められている。
中でもこの時期のライブ音源は、シンセサイザー、自作楽器とペダル・エフェクター、そしてコンピューターと、それぞれ長い時間をかけて確立されたアプローチが複数組み合わされているだけあり、圧倒的な充実度を感じさせる内容。

よろすず

CD List:
CD1 15 August 2006
CD2 27 August 2006
CD3 Bloodour
CD4 Coma Test
CD5 Yono’s Journey
CD6 Feedback Purple Yellow

SDRSW120 Merzbow『Pi-Eggplant』

MERZBOW
『Pi-Eggplant』

¥2,200(with tax)
SDRSW-120
2021年6月18日リリース

Amazon  https://amzn.to/3p9eleK

スローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第12弾に突入!今回のシリーズではメルツバウがドラム演奏を取り入れた作風を展開した2008~2009年の音源がリリースされる。秋田昌美は元々サイケデリックやプログレッシヴ・ロックをはじめ70年代のフリー・ミュージックに大きな影響を受けたドラマーであったが、メルツバウとしてはドラムの使用はあえて避けられていたため、Merzbow単独名義での作品における本格的なドラムの使用はこの時期が初めてである。本作『Pi-Eggplant』は2009年の正月にDATに録音された作品の一つ。RolandのV-Drumsを使用しており、本録音の一部はRichard Pinhasとのコラボレーション用に提供されている。

<作品概要>
これまで11のシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウの未発表音源を中心に収めたアーカイブ・シリーズは第12弾に突入。
今回のシリーズではメルツバウがドラム演奏を取り入れた作風を展開した2008~2009年の音源がリリースされる。
秋田昌美は元々サイケデリックやプログレッシヴ・ロックをはじめ70年代のフリー・ミュージックに大きな影響を受けたドラマーであったが、メルツバウとしては(70年代後期の水谷聖とのデュオ時代や80年代初頭のMerzbow Nullでのドラム演奏を除き)ドラムの使用は避けられていたため、Merzbow単独名義での作品における本格的なドラムの使用はこの時期が初めてである。
メルツバウのこういった作風の作品では2008年から2009年へとまたがり1年かけて13作がリリースされた「13 Japanese Birds Series」(Important Records)が有名なところだが、そのきっかけは2008年4月、London公演の翌日にTin Pan Alley Studiosで行われた英Cold Springからリリース予定の新アルバムの為の録音作業であった。その際スタジオにあった生ドラムを録音しコンピューター・ノイズと合成するという手法がとられ、以降の本格的なドラム使用の端緒となる(この録音は『Anicca』(Cold Spring, 2008)へ収録された)。帰国後にはこのドラムを用いた作風はコンピューター音源だけでなく即興的なノイズと組み合わせたものへと発展し、これが『Arijigoku』(Vivo, 2008)、『Protean World』(Noiseville, 2008)、『Microkosmos』(Blossoming Noise, 2009)と続く一連の作品となっていく。
また同時期に秋田氏はハンガリーのドラマーBalazs Pandiと出会い、彼とのデュオで海外公演を頻繁に行うようになる。音楽的な背景に多くの共通項を持つドラマー(メタル、グラインドコア系だけでなくSun Raやフリージャズにも精通)との出会いによって、メルツバウが希求していたドラム演奏を取り入れたスタイルは以降このデュオを基本に追求されていくこととなり、Merzbow単独ではドラムレスな音楽(ドラムが入っていても非即興的なスタイル)へ戻っていくため、秋田氏自身のドラム演奏が用いられたこの時期の音源は貴重といえるだろう。
本作『Pi-Eggplant』は(同シリーズの『Groon Lesson』と同じく)2009年の正月にDATに録音された作品の一つ。ドラム演奏は外部スタジオでの別録りではなくRolandのV-Drumsを使用しMunemihouseで録音されている。また本録音の一部はRichard Pinhasとのコラボレーション用に提供されている。ドラムの音が鳴らず電子ノイズのみで進行する場面も多く、4曲目では重くタメの効いたビートが淡々とドラムで奏でられるなど、メルツバウがドラムを用いた時期の録音でも一風変わった仕上がり。

よろすず

01. 09-1 No.1-1
02. 09-1 No.1-2
03. 09-1 No.1-4
04. Break Song