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SDRSW65 Merzbow『Untitled 1991 Vol.1』

Merzbow
『Untitled 1991 Vol.1』

¥2,000+税
SDRSW-65
2019年8月16日リリース

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これまで4つのシリーズが発表されているメルツバウのアーカイブシリーズ、第5弾となる本シリーズではこれまであまりアーカイブなどの機会に収録されてこなかった1991年の録音が中心的にリリースされる。 本作は無機的なタイトルが示す通り1991年の録音であり(ミックスとマスタリングは2019年)、それ以上の他作品との関りなどを示す情報は記載されていない。 サンプリング・ディレイによる機械的に持続、反復するサウンドや、複数の音源が並走的にミックスされることにより、ゴツゴツとした奥行きと立体性を持った作品へ仕上がっている。

<作品概要>
本シリーズで中心的にリリースされる1991年の作品の特徴として、レコードのスクラッチやサンプリングが1980年代の『抜刀隊』の時のようなコラージュ的ではない新たな手法で使用されている点が挙げられる。それは具体的にはNextやDigitech社製のサンプリング・ディレイの導入によってもたらされた、よりリズミカルでカットアップ的な使用方である。当時の作品は4chの複数のカセットの他に2chの複数のカセット、更に生演奏などをライブでカットアップし、ミックスすることで制作されていたが、今回はその素材となったテープ(ほとんどは4chのカセット)がカットアップなどを行わずほぼ未編集のまま使用されている。また、当時はTASCAM Porta Twoを使用してミックスが行われていたが、現在はその機材がないためTASCAM MFP-01を使用して新たなミックスが行われた。本作は無機的なタイトルが示す通り1991年の録音であり、それ以上の他作品との関りなどを示す情報は記載されていない。同時期の音源の中でも異なる定位でノイズやディレイ音が並走する様子が聴き取りやすく、混然一体となって空間を塗りつぶすというよりそれぞれが独立した挙動で鼓膜を抉るようなゴツゴツとした聴き心地が味わえる。複数の音源のカットアップ的でない並走的ミックスという本シリーズの特徴が奥行きや立体感として効果的に表れた一作といえるだろう。 よろすず

Track List:
01. 1914Mix
02. 91519-2b

SDRSW64 Merzbow『Travelling』

Merzbow
『Travelling』

¥2,000+税
SDRSW-64
2019年8月16日リリース

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これまで4つのシリーズが発表されているメルツバウのアーカイブシリーズ、第5弾となる本シリーズではこれまであまりアーカイブなどの機会に収録されてこなかった1991年の録音が中心的にリリースされる。「Travelling」は元々1992年のコンピレーション作『Noise Forest』に収録されていたトラックタイトルである。今回のCDに収録されているのはそちらとは別内容だが、元となったカセットのインデックスには「Travelling」と記されているため関連のある音源だと思われる。爆発的なノイズが炸裂するだけでなく、機械的に鳴り続けるディレイ音が随所で様々に機能し起伏に富んだ作品となっている。今回のリリースに際し新たにミックスとマスタリングが行われている点にも注目。

<作品概要>
「Travelling」は元々1992年のコンピレーション作『Noise Forest』に収録されていたトラックタイトルである。今回のCDに収録されているのはそちらとは別内容だが、元となったカセットのインデックスには「Travelling」と記されているため関連のある音源だと思われる。本シリーズで中心的にリリースされる1991年の作品の特徴として、レコードのスクラッチやサンプリングが1980年代の『抜刀隊』の時のようなコラージュ的ではない新たな手法で使用されている点が挙げられる。それは具体的にはNextやDigitech社製のサンプリング・ディレイの導入によってもたらされた、よりリズミカルでカットアップ的な使用方である。当時の作品は4chの複数のカセットの他に2chの複数のカセット、更に生演奏などをライブでカットアップし、ミックスすることで制作されていたが、今回はその素材となったテープ(ほとんどは4chのカセット)がカットアップなどを行わずほぼ未編集のまま使用されている。また、当時はTASCAM Porta Twoを使用してミックスが行われていたが、現在はその機材がないためTASCAM MFP-01を使用して新たなミックスが行われた。四方八方で爆発的なノイズが鳴り響く本作であるが、前述の手法によるディレイ音の機械的な反復が随所に聴き取れ、時には低い帯域でうねりグルーヴを生み出し、時には警報のように鳴り響き前のめりなノイズの炸裂を更に煽り立てるような機能を果たすことで起伏に富んだ作品となっている。 よろすず

Track List:
01. 1171991 Mix
02. 91519-1 Mix
03. 91519-2a
04. May 891 Mix

SDRSW63 Merzbow『Crash For Hi-Fi Tapes』

Merzbow
『Crash For Hi-Fi Tapes』

¥2,000+税
SDRSW-63
2019年7月19日リリース

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これまで4つのシリーズが発表されているメルツバウのアーカイブシリーズ、第5弾となる本シリーズではこれまであまりアーカイブなどの機会に収録されてこなかった1991年の録音が中心的にリリースされる。「Crash For Hi- Fi」は1991年のCD作『Great American Nude / Crash For Hi-Fi』に使用されたタイトルだが、本作に収録されているのはそちらとは別の音源。ただし本作の1曲目に使用されたオリジナル・テープには「Crash For Hi-Fi」と記載があったため同セッションの音源であることは間違いないようだ。レコードのスクラッチやサンブリングがコラージュ的ではない新たな手法で使用されている点が大きな特徴で、特に1曲目ではそれが大胆なかたちで聴きとれる。今回のリリースに際し新たにミックスとマスタリングが行われている点にも注目。

<作品概要>
「Crash For Hi- Fi」は1991年のCD作『Great American Nude / Crash For Hi-Fi』に使用されたタイトルだが、本作『Crash For Hi-Fi Tapes』に収録されているのはそちらとは別の音源となっている。ただし本作の1曲目に使用されたオリジナル・テープには「Crash For Hi-Fi」と記載があったため同セッションの音源であることは間違いないと思われる。本シリーズで中心的にリリースされる1991年の作品の特徴として、レコードのスクラッチやサンブリングが1980年代の『抜刀隊』の時のようなコラージュ的ではない新たな手法で使用されている点が挙げられる。それは具体的にはNextやDigitech社製のサンプリング・ディレイの導入によってもたらされた、よりリズミカルでカットアップ的な使用法である。当時の作品は4chの複数のカセットの他に2chの複数のカセット、更に生演奏などをライブでカットアップし、ミックスすることで制作されていたが、今回はその素材となったテープ(ほとんどは4chのカセット)がカットアップなどを行わずほぼ未編集のまま使用されている。また、当時はTASCAM Porta Twoを使用してミックスが行われていたが、現在はその機材がないためTASCAM MFP-01を使用して新たなミックスが行われた。サンプリング・ディレイの使用が大胆なかたちで聴きとれる1曲目、ひび割れたノイズが縦横無尽に暴れまわる2曲目、より雑多な音源が投げ込まれカオティックな様相となる3曲目とそれぞれに異なる要素が耳を引くが、息継ぎなしに猛然と突き進むようなラウドさは共通している。 よろすず

Track List:
01. May 91 Hi-Fi Mix
02. 91~~~Mix
03. 1991 A1

SDRSW62 Merzbow『Cloud Cock OO Grand (Another Mix)』

Merzbow
『Cloud Cock OO Grand (Another Mix)』

¥2,000+税
SDRSW-62
2019年7月19日リリース

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これまで4つのシリーズが発表されているメルツバウのアーカイブシリーズ、第5弾となる本シリーズではこれまであまりアーカイブなどの機会に収録されてこなかった1991年の録音が中心的にリリースされる。本作はメルツバウ初のCDリリースとなった1990年アルバム『Cloud Cock OO Grand』の別テイク収録バージョンとなっている。オリジナルに収録されていた「Modular」が割愛され代わりに「Untitled」というトラックを新たに収録。曲順の入れ替えも行われている。アナログからデジタル、80年代から90年代などいくつかの変わり目が重なった重要作であり、これ以前とは異なるフレキシブルかつ圧倒的なノイズ・サウンドが全編に渡って鳴り響く傑作。

<作品概要>
『Cloud Cock OO Grand』はZSF Produktから1990年にリリースされたメルツバウ初のCD作品。本作はその別テイク収録バージョンであり、ミックスやトラックの長さなどが大きく異なるものも収録されている。またオリジナルに収録されていた「Modular」が割愛され代わりに「Untitled」というトラックを新たに収録。更に曲順の入れ替えも行われている。『Cloud Cock OO Grand』の制作に際する大きな変化として、それまでのレコード・リリースではカセット・テープからオープン・リールに落として制作されていたマスターが、初めてDATを使用して制作された。これにより音量、音圧をマスターのままに再現することが可能となり、加えてカセット・リリースと同様に最初から最後まで全て自身の手で制作できるという利点も生まれた。つまり『Cloud Cock OO Grand』及びその別テイクである本作はアナログからデジタル、80年代から90年代などいくつかの変わり目が重なった作品といえるが、作風もこれ以前のコラージュなどとは異なる非常にソリッドなノイズサウンドがメインとなっておりドラスティックな変化が感じられる。金属的な音色で耳をつんざいたかと思えば暴力的なギター演奏を想起させるフレキシブルな帯域の動きを聴かせたりと、休みなく変質し様々な角度から空間や聴く者の感性を切り裂き押し広げるような音の運動性があり、その快楽性は直接的と形容するに相応しい。これ以降の作品を知る現在の視点から聴いても全く揺るがない強度を感じさせるだけでなく、90年代のメルツバウの幕を開ける一作としても象徴的なものを感じさせる傑作。 よろすず

Track List:
01. Spinozaamen
02. Autopussy Go No Go 2
03. Untitled
04. Brain Forest

SDRSW59 Merzbow『Enclosure』

Merzbow
『Enclosure』

¥2,000+税
SDRSW-59
2019年6月21日リリース

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メルツバウのアーカイブシリーズ、『Early Sessions』『Early Cassettes』『Loop & Collage』に続く4つめのシリーズでは秋田昌美が独自に考案した“Environmental Percussion”と呼ばれる手法が用いられた作品がリリースされる。本作は87年リリースのアルバム『Ecobondage』のラスト曲「Contraction」の流れをくむ音源。弦、打楽器などのアコースティックなサウンドに加えミキサー・フィードバック・ノイズが用いられており、波のようにうねり荒ぶる電子ノイズとアコースティックな雑音がせめぎ合う刺激的な内容となっている。

<作品概要>
本シリーズで中心的に取り上げられる“Environmental Percussion”のアイデアは1982年の『Material Action for 2 microphones』の頃から存在し、具体的には部屋の床や壁を叩いたり、身の回りの様々なものや、小さな物体をコンタクト・マイクで拾い、増幅し、リバーブやディレイなどの空間エフェクト処理を加える事で獲得される音響を意味する。このアプローチにおける主な使用素材は、発砲スチロールの塊(床などを叩く為に使用)、プラスティック製のカセット・ケースやカード(バイオリンの弓で弾く)、輪ゴム(つまびく)、トイレット・ペーパーの芯(吹く)、ガス・ストーブやテーブル・ランプ(メタル・パーカッション)等で、歪んだエフェクト加工によるノイズとは異なる機微と手触りを持ったアンプラグドな雑音が発せられる。『Material Action for 2 microphones』においてはこの手法はノイズ的なサウンドを獲得する目的で用いられていたが、後の『Ecobondage』(1987)、『Storage』(1988)といった時期の作品ではより音楽的なかたちで用いられており、今回のシリーズでリリースされる音源もそのほとんどは87年に録音が行われている。加えてこの時期の録音には、トタン製の衣装ケースの内側にピアノ線、ギター弦、スプリングなどを張り、それをバイオリン・ボウで弾いて発音する新しい自作楽器が用いられている。この楽器はトタンの箱の中に様々なオブジェクトを入れて揺さ振ったりしてメタル・ジャンク的な音を出すことも可能な仕様だが、この時期の録音では主に弦楽器的なサウンドを発する用途で用いられ、このサウンドとEnvironmental Percussion、更にエレクトリック胡弓、横笛、縦笛などの響きを適時ミックスすることによって最終的な作品が形作られている。本作は87年リリースのアルバム『Ecobondage』のラスト曲「Contraction」の流れをくむ音源。前述の打楽器類、弦などのアコースティックなサウンドに加えミキサー・フィードバック・ノイズが用いられており、波のようにうねり荒ぶる電子ノイズとアコースティックな雑音がせめぎ合う刺激的な内容となっている。 よろすず

Track List:
1. Enclosure
2. Scarabe
3. Interline no 1-3

SDRSW58 Merzbow『Ecobondage (Another Mix)』

Merzbow
『Ecobondage (Another Mix)』

¥2,000+税
SDRSW-58
2019年6月21日リリース

Amazon  https://amzn.to/2Vj6rTu

メルツバウのアーカイブシリーズ、『Early Sessions』『Early Cassettes』『Loop & Collage』に続く4つめのシリーズでは秋田昌美が独自に考案した“Environmental Percussion”と呼ばれる手法が用いられた作品がリリースされる。本作は87年リリースのアルバム『Ecobondage』のアナザー・ミックスとなる音源。“Environmental Percussion”以外にも80年代に試みられた様々な手法が断片的に聴きとれ、一つの方法論に留まらず常に実験を繰り返すメルツバウならではの、手法や性格を異にするサウンドの横溢が味わえる一作。

<作品概要>
本シリーズで中心的に取り上げられる“Environmental Percussion”のアイデアは1982年の『Material Action for 2 microphones』の頃から存在し、具体的には部屋の床や壁を叩いたり、身の回りの様々なものや、小さな物体をコンタクト・マイクで拾い、増幅し、リバーブやディレイなどの空間エフェクト処理を加える事で獲得される音響を意味する。このアプローチにおける主な使用素材は、発砲スチロールの塊(床などを叩く為に使用)、プラスティック製のカセット・ケースやカード(バイオリンの弓で弾く)、輪ゴム(つまびく)、トイレット・ペーパーの芯(吹く)、ガス・ストーブやテーブル・ランプ(メタル・パーカッション)等で、歪んだエフェクト加工によるノイズとは異なる機微と手触りを持ったアンプラグドな雑音が発せられる。『Material Action for 2 microphones』においてはこの手法はノイズ的なサウンドを獲得する目的で用いられていたが、後の『Ecobondage』(1987)や『Storage』(1988)といった時期の作品ではより音楽的なかたちで用いられており、前者のアナザー・ミックスにあたる本作からも同様の方向性が聴き取れる。加えてこの時期の録音には、トタン製の衣装ケースの内側にピアノ線、ギター弦、スプリングなどを張り、それをバイオリン・ボウで弾いて発音する新しい自作楽器が用いられている。この楽器はトタンの箱の中に様々なオブジェクトを入れて揺さ振ったりしてメタル・ジャンク的な音を出すことも可能な仕様だが、この時期の録音では主に弦楽器的なサウンドを発する用途で用いられ、このサウンドとEnvironmental Percussion、更にエレクトリック胡弓、横笛、縦笛などの響きを適時ミックスすることによって最終的な作品が形作られている。『Ecobondage』はこれらの要素に加えテープ・ミュージック的な加工や電子的なサウンドも随所に聴きとれ、更にゲスト・プレイヤーの音もミックスされた内容であるが、アナザー・ミックスである本作ではゲストの演奏は含まれていない。また、アルバム収録曲の最後の曲「Contraction」は入っていないためアルバム・マスターに先行するミックスと考えられる。一つの方法論に留まらず常に実験を繰り返すメルツバウならではの、手法や性格を異にするサウンドの横溢が味わえる一作。 よろすず

Track List:
1. Ecobondage
  including: Prison of Takaou, Blow Up
2. Ha Ha Ho Bari(Mari)
  including: Balloon

SDRSW57 Merzbow『Material H2』

Merzbow
『Material H2』

¥2,000+税
SDRSW-57
2019年5月17日リリース

Amazon  https://amzn.to/2FoiKVU

メルツバウのアーカイブシリーズ、『Early Sessions』『Early Cassettes』『Loop & Collage』に続く4つめのシリーズでは秋田昌美が独自に考案した“Environmental Percussion”と呼ばれる手法が用いられた作品がリリースされる。本作はもともとH.N.A.S.とのコラボレーション用に作られたいくつかある音源の一つで今回が初リリース。弦や板など様々な物質を軋ませるような発音が多く、動物のいななきを思わせるサウンドが数多く生成されるアコースティックでアヴァンギャルドな音響アンサンブル作品。

<作品概要>
本シリーズで中心的に取り上げられる“Environmental Percussion”のアイデアは1982年の『Material Action for 2 microphones』の頃から存在し、具体的には部屋の床や壁を叩いたり、身の回りの様々なものや、小さな物体をコンタクト・マイクで拾い、増幅し、リバーブやディレイなどの空間エフェクト処理を加える事で獲得される音響を意味する。このアプローチにおける主な使用素材は、発砲スチロールの塊(床などを叩く為に使用)、プラスティック製のカセット・ケースやカード(バイオリンの弓で弾く)、輪ゴム(つまびく)、トイレット・ペーパーの芯(吹く)、ガス・ストーブやテーブル・ランプ(メタル・パーカッション)等で、歪んだエフェクト加工によるノイズとは異なる機微と手触りを持ったアンプラグドな雑音が発せられる。『Material Action for 2 microphones』においてはこの手法はノイズ的なサウンドを獲得する目的で用いられていたが、後の『Ecobondage』(1987)、『Storage』(1988)といった時期の作品ではより音楽的なかたちで用いられており、今回のシリーズでリリースされる音源もそのほとんどは87年に録音が行われている。加えてこの時期の録音には、トタン製の衣装ケースの内側にピアノ線、ギター弦、スプリングなどを張り、それをバイオリン・ボウで弾いて発音する新しい自作楽器が用いられている。この楽器はトタンの箱の中に様々なオブジェクトをいれて揺さ振ったりしてメタル・ジャンク的な音を出すことも可能な仕様だが、この時期の録音では主に弦楽器的なサウンドを発する用途で用いられ、このサウンドとEnvironmental Percussion、更にエレクトリック胡弓、横笛、縦笛などの響きを適時ミックスすることによって最終的な作品が形作られている。本作はもともとH.N.A.S.とのコラボレーション用に作られたいくつかある音源の一つで今回が初リリース(ちなみに『Merzbient』に収録されている「Matehanas」も同様の経緯で制作された音源だが内容は異なっている)。前述の手法の中でも特に後者の新しい自作楽器によるサウンドが多く用いられ、その弦が激しく軋むような発音は多くの場面で動物のいななきを思わせる。アコーステックな趣が強いにも関わらず電子ノイズやコラージュに劣らないアヴァンギャルドなサウンドが生成される、独自の音響アンサンブル作品。 よろすず

Track List:
1. Material H2 Mix 1
2. Material H2 Mix 2
3. Material H2 Mix 3

SDRSW56 Merzbow『Crocidura Dsi Nezumi』

Merzbow
『Crocidura Dsi Nezumi』

¥2,000+税
SDRSW-56
2019年5月17日リリース

Amazon  https://amzn.to/2TMzEWZ

メルツバウのアーカイブシリーズ、『Early Sessions』『Early Cassettes』『Loop & Collage』に続く4つめのシリーズでは秋田昌美が独自に考案した“Environmental Percussion”と呼ばれる手法が用いられた作品がリリースされる。本作『Crocidura Dsi Nezumi』は1988年にZSF ProduktとBanned Productionsよりオリジナル・カセットがリリースされ、ボックス作品『Merzbox』内の一部として既にCD化もされているが、単独でのCD化は今回が初。雑多な音響の交錯に加え、確信的に奏でられるリズムの存在感も強く、秋田昌美のドラム/パーカッション奏者として側面が強く伺える一作。尚、この作品は 今回秋田氏自身による新たなリマスター・エディションで登場!!

<作品概要>
本シリーズで中心的に取り上げられる“Environmental Percussion”のアイデアは1982年の『Material Action for 2 microphones』の頃から存在し、具体的には部屋の床や壁を叩いたり、身の回りの様々なものや、小さな物体をコンタクト・マイクで拾い、増幅し、リバーブやディレイなどの空間エフェクト処理を加える事で獲得される音響を意味する。このアプローチにおける主な使用素材は、発砲スチロールの塊(床などを叩く為に使用)、プラスティック製のカセット・ケースやカード(バイオリンの弓で弾く)、輪ゴム(つまびく)、トイレット・ペーパーの芯(吹く)、ガス・ストーブやテーブル・ランプ(メタル・パーカッション)等で、歪んだエフェクト加工によるノイズとは異なる機微と手触りを持ったアンプラグドな雑音が発せられる。『Material Action for 2 microphones』においてはこの手法はノイズ的なサウンドを獲得する目的で用いられていたが、後の『Ecobondage』(1987)、『Storage』(1988)といった時期の作品ではより音楽的なかたちで用いられており、今回のシリーズでリリースされる音源もそのほとんどは87年に録音が行われている。加えてこの時期の録音には、トタン製の衣装ケースの内側にピアノ線、ギター弦、スプリングなどを張り、それをバイオリン・ボウで弾いて発音する新しい自作楽器が用いられている。この楽器はトタンの箱の中に様々なオブジェクトをいれて揺さ振ったりしてメタル・ジャンク的な音を出すことも可能な仕様だが、この時期の録音では主に弦楽器的なサウンドを発する用途で用いられ、このサウンドとEnvironmental Percussion、更にエレクトリック胡弓、横笛、縦笛などの響きを適時ミックスすることによって最終的な作品が形作られている。本作『Crocidura Dsi Nezumi』は1988年にZSF ProduktとBanned Productionsよりオリジナル・カセットがリリースされ、50枚組のボックス作品『Merzbox』内の一部として既にCD化もされているが、単独でのCD化は今回が初となる。前述してきた手法による雑多な音響の交錯に加え、確信的にリズムが打ち鳴らされる場面も多く、特に2曲目は本シリーズ内でも異色といえるほどダンサブルな内容となっている。尚、この作品は 今回秋田氏自身による新たなリマスター・エディションで登場!! よろすず

Track List:
1. Mustela Erminea Nippon
2. Mustela Sixasa Namiyei

SDRSW55 Merzbow『Environmental Percussion Vol.2』

Merzbow
『Environmental Percussion Vol.2』

¥2,000+税
SDRSW-55
2019年4月19日リリース

Amazon  https://amzn.to/2tzszK0

メルツバウのアーカイブシリーズ、『Early Sessions』『Early Cassettes』『Loop & Collage』に続く4つめのシリーズがスタート。今回のシリーズでは部屋の床や壁を叩いたり、身の回りの様々なものや、小さな物体をコンタクト・マイクで拾い、増幅し、空間エフェクト処理を加える事で獲得された音響を意味する“Environmental Percussion”と呼ばれるアイデアを音楽的に具現したものが集められている。本作は同様のアプローチで制作された1988年のアルバム『Storage』の数少ない別ミックス音源であり、アンプラグド・ノイズ・オーケストラ的なサウンドが現出する必聴の一作。

<作品概要>
本シリーズで中心的に取り上げられる“Environmental Percussion”のアイデアは1982年の『Material Action for 2 microphones』の頃から存在し、具体的には部屋の床や壁を叩いたり、身の回りの様々なものや、小さな物体をコンタクト・マイクで拾い、増幅し、リバーブやディレイなどの空間エフェクト処理を加える事で獲得される音響を意味する。このアプローチにおける主な使用素材は、発砲スチロールの塊(床などを叩く為に使用)、プラスティック製のカセット・ケースやカード(バイオリンの弓で弾く)、輪ゴム(つまびく)、トイレット・ペーパーの芯(吹く)、ガス・ストーブやテーブル・ランプ(メタル・パーカッション)等で、歪んだエフェクト加工によるノイズとは異なる機微と手触りを持ったアンプラグドな雑音が発せられる。『Material Action for 2 microphones』においてはこの手法はノイズ的なサウンドを獲得する目的で用いられていたが、後の『Ecobondage』(1987)、『Storage』(1988)といった時期の作品ではより音楽的なかたちで用いられており、今回のシリーズでリリースされる音源もそのほとんどは87年に録音が行われている(本作のみ86~88年という比較的長い期間の録音がミックスされている)。加えてこの時期の録音には、トタン製の衣装ケースの内側にピアノ線、ギター弦、スプリングなどを張り、それをバイオリン・ボウで弾いて発音する新しい自作楽器が用いられている。この楽器はトタンの箱の中に様々なオブジェクトをいれて揺さ振ったりしてメタル・ジャンク的な音を出すことも可能な仕様だが、この時期の録音では主に弦楽器的なサウンドを発する用途で用いられ、このサウンドとEnvironmental Percussion、更にエレクトリック胡弓、横笛、縦笛などの響きを適時ミックスすることによって最終的な作品が形作られている。本作はこの時期の代表的な作品の一つである『Storage』の数少ない別ミックスであるという貴重な音源。そのアンプラグドな要素の多い雑多な音響の集積は、メルツバウの代名詞といえる過剰に歪んだ響きが生み出される背後に常に存在し続けているジャンク演奏やマイクロフォンを通した音の観察、収集の視点をダイレクトなかたちで改めて強く認識させてくれる。 よろすず

Track List:
01. Storage Variation
02. Raw Material DP

SDRSW54 Merzbow『Environmental Percussion Vol.1』

Merzbow
『Environmental Percussion Vol.1』

¥2,000+税
SDRSW-54
2019年4月19日リリース

Amazon  https://amzn.to/2E1xbNH

メルツバウのアーカイブシリーズ、『Early Sessions』『Early Cassettes』『Loop & Collage』に続く4つめのシリーズがスタート。今回のシリーズでは部屋の床や壁を叩いたり、身の回りの様々なものや、小さな物体をコンタクト・マイクで拾い、増幅し、空間エフェクト処理を加える事で獲得された音響を意味する“Environmental Percussion”と呼ばれるアイデアを音楽的に具現したものが集められている。アイデアをそのままタイトルに用いた本作はその手法による音響がプリミティブなかたちで収録されており、アンプラグドな傾向の強い実験的な作風が披露される。

<作品概要>
本シリーズで中心的に取り上げられる“Environmental Percussion”のアイデアは1982年の『Material Action for 2 microphones』の頃から存在し、具体的には部屋の床や壁を叩いたり、身の回りの様々なものや、小さな物体をコンタクト・マイクで拾い、増幅し、リバーブやディレイなどの空間エフェクト処理を加える事で獲得される音響を意味する。このアプローチにおける主な使用素材は、発砲スチロールの塊(床などを叩く為に使用)、プラスティック製のカセット・ケースやカード(バイオリンの弓で弾く)、輪ゴム(つまびく)、トイレット・ペーパーの芯(吹く)、ガス・ストーブやテーブル・ランプ(メタル・パーカッション)等で、歪んだエフェクト加工によるノイズとは異なる機微と手触りを持ったアンプラグドな雑音が発せられる。『Material Action for 2 microphones』においてはこの手法はノイズ的なサウンドを獲得する目的で用いられていたが、後の『Ecobondage』(1987)、『Storage』(1988)といった時期の作品ではより音楽的なかたちで用いられており、今回のシリーズでリリースされる音源もそのほとんどは87年に録音が行われている。加えてこの時期の録音には、トタン製の衣装ケースの内側にピアノ線、ギター弦、スプリングなどを張り、それをバイオリン・ボウで弾いて発音する新しい自作楽器が用いられている。この楽器はトタンの箱の中に様々なオブジェクトをいれて揺さ振ったりしてメタル・ジャンク的な音を出すことも可能な仕様だが、この時期の録音では主に弦楽器的なサウンドを発する用途で用いられ、このサウンドとEnvironmental Percussion、更にエレクトリック胡弓、横笛、縦笛などの響きを適時ミックスすることによって最終的な作品が形作られている。本作は元々カセット4chマスターであったものを、新たに2chにMixした音源。80年代半ばには細かなテープコラージュと歪んだ響きを用いて多くの作品を生み出したメルツバウだが、ここに収められているのはアンプラグドな傾向の強いサウンドと比較的長いスパンの演奏を切り刻まずにそのまま用いる編集からなる明確にアナザーサイドの試みといえる音源であり、常に音の実験としての側面を宿すメルツバウの活動が新たなフェイズに入ったことを感じさせる。 よろすず

Track List:
01. EP22887Mix
02. EP87mix

SDRSW52 Merzbow『De-Soundtrack』

Merzbow
『De-Soundtrack』

¥2,000+税
SDRSW-52
2019年3月15日リリース

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メルツバウのアーカイブシリーズ、1979~1981年までの『Early Sessions』、1982~1984年までの『Early Cassettes』に続き、1984年からのシリーズがスタート。まずは1984~1986年までの6作品が順次リリースされる。
本作は過去に海外のコンピレーション・カセットに収録された楽曲なども含む一作。収録曲は1986年から87年にかけて録音されたもので、水谷聖とのスタジオ・セッションの断片もサンプリング素材として使用されている。SF映画「地球防衛軍」の完全収録ドラマ編レコード(キング・レコード 1984)をサンプリング、スクラッチで使用した為「Soundtrack」という語がタイトルに用いられている。

<作品概要>
本作には海外のコンピレーション・カセットへ提供された楽曲が複数収録されている。2、6曲目がそれにあたり、提供されたコンピレーションの入手が現在簡単ではないことを考えると相当に貴重な音源と言えるだろう。2曲目の冒頭でテーマのような扱いで現れ、他でも随所でサンプルとして用いられるギターとベースによるシャッフル風の演奏は水谷聖とのスタジオ・セッションの断片である。1曲目の冒頭25秒辺りをはじめ複数のトラックで聴くことができるように、SF映画「地球防衛軍」の完全収録ドラマ編レコード(キング・レコード 1984)がサンプリング、スクラッチで使用されており、そのことにちなみタイトルには「Soundtrack」という語が用いられた。
本作品の制作時期に当たる80年代半ばはMerzbowにとって、Throbbing Gristleの登場以降に世界中に起こったインダストリアル・ムーブメントとの共振を感じさせつつ、テープを中心とした多彩な音源の使用、機械的なループの援用と歪んだ音色の徹底的な過激化によって独自のインダストリアル・ノイズのスタイルを確立させた時期であり、そのキャリアにおける最初の到達点ともいえる。
本作においても雑多なテープ音源を使用した過激なカットアップ・コラージュとしての側面は強いわけだが、加えてここに収められている楽曲を特徴づけているのは(先に言及した水谷聖とのスタジオ・セッションもそうだが)用いられるサンプルにおける楽器演奏の割合の高さと、そのサンプルが持つ演奏の流れに音のカットやエディットで介入していく手つきの瞬くようなスピード感だ。特にジャンク的な響きも含めた様々な楽器や物の音が使用された4、6曲目は、楽器を用いたセッションにおいて音の実験を繰り返していた水谷聖とのデュオ編成時代のメルツバウのサウンドをこの時点の感性や手つきで再構成したもののようにも聴こえ興味深い。他の収録曲、特にNo.2, 3の二編が収録されたタイトルトラックはコラージュ手法を多用した80年代のメルツバウの作中でも時間が細かに寸断される感覚が一際強く、こと音の切り替えの面においてはこの時点で秋田昌美の感覚が極度に先鋭化されていたことを示す重要なトラック群だ。 よろすず

Track List:
01. De-Soundtrack No.3 (deA1)
02. Enchainement 38 (deA2)
03. Honedstage B-End (deA3)
04. Environmental Percussions #4
05. De-Soundtrack No.2 (deB2)
06. Untitled (deB3)

SDRSW51 Merzbow『Antimonument Tapes』

Merzbow
『Antimonument Tapes』

¥2,000+税
SDRSW-51
2019年3月15日リリース

Amazon  https://amzn.to/2U88RjE

メルツバウのアーカイブシリーズ、1979~1981年までの『Early Sessions』、1982~1984年までの『Early Cassettes』に続き、1984年からのシリーズがスタート。まずは1984~1986年までの6作品が順次リリースされる。
本作は高速のサンプル・カットアップとインダストリアルな音響が交錯する80年代メルツバウの名作『Antimonument』の別テイクを中心に構成されている。制作時期の近い『抜刀隊 With Memorial Gadgets』におけるコラージュ度の高い作風からより歪んだ響きへ歩みを進めた刺激的なサウンドを収めた重要作だ。

<作品概要>
本作には1986年にZSF Produktからオリジナルがリリースされたアルバム『Antimonument』収録曲の別テイクを中心に構成された内容の2本のカセットを収録。
両カセットには『Antimonument』の収録曲である「Tatara」の元のタイトルと思われる「Nigled」というタイトルがつけられており、後に『Antimonument』が再発される際にボーナストラックとして収録されることになる「3 Types of Industrial Pollusion」の1st takeと思われるトラックも含まれている(この曲に使用されているドラム・トラックはソロのスタジオ・ライブ音源)。
本作品の制作時期に当たる80年代半ばはMerzbowにとって、Throbbing Gristleの登場以降に世界中に起こったインダストリアル・ムーブメントとの共振を感じさせつつ、テープを中心とした多彩な音源の使用、機械的なループの援用と歪んだ音色の徹底的な過激化によって独自のインダストリアル・ノイズのスタイルを確立させた時期であり、そのキャリアにおける最初の到達点ともいえる。
そのような傾向と流れを持つ80年代のメルツバウ作品の中でも『Antimonument』は高速のサンプル・カットアップとインダストリアルな音響が交錯する刺激的な内容で人気が高く、また同じく80年代における著名作である『抜刀隊 With Memorial Gadgets』などで聴くことができるコラージュ度の高い作風との連続性を感じさせるなど、この時期のメルツバウが持つ音楽性の主たる要素が凝縮されたかたちで味わえる充実作として知られる。そしてその別テイクを中心に構成された本作『Antimonument Tapes』は、サンプルとして多用されるジャンク演奏の粗野な響きとひび割れたノイズのせめぎ合いがより大胆にフィーチャーされたアジテーティブな仕上がりとなっている。 よろすず

Track List:
01. Tatara (Another Mix)
02. 3 Types Of Industrial Pollution Mix 1
03. Voice Of Cheese (Another Mix)
04. Untitled
05. Nigled 1
06. 3 Types Of Industrial Pollution Mix 2
07. 3 Types Of Industrial Pollution Mix 3

E231 3RENSA( Merzbow.duenn.Nyantora)『REDRUM』LP Version

3RENSA( Merzbow.duenn.Nyantora)
『REDRUM』LP Version

¥2,778+税
E231
2019年1月18日リリース
LP(国内流通盤)
Entr’acte

Amazon  https://amzn.to/2CrdD4m

本作『REDRUM』はMerzbow、Duenn、Nyantoraによるバンド「3RENSA」のデビュー作となるアルバムだ。バンド名は2017 年リリースの同じ三者による初の共演盤であったアルバム『3RENSA』からとられている。2018 年9月にリリースされたCD とは別ミックスによるLP Versionがベルギーのアントラクトよりリリース。

<作品概要>
『REDRUM』は2017年夏にレッドブルスタジオにてレコーディングされた音源を各々がミックスした計6曲から成り立っており、このプロセスと収録形態はアルバム『3RENSA』に連なるものだ。本バンド内でのパートクレジットはMerzbowがドラムとエレクトロニクス、duenn がエレクトロニクス、Nyantoraがギターとエレクトロニクスとなっている。このように本作『REDRUM』はバンド「3RENSA」のアルバムでありながらその在り様は3者それぞれのミックスという名の視点を介して多義的に示されており、バンドという枠組みが発生したことによってその音楽が何らかの方向性へスタティックに定着するといった事態は避けられている。
むしろバンドの外側にそのメンバーをミキサーとして再度置く、バンド(=集合)とメンバー(=個)の脱構築的な関係性をリスナーに意識付けさせるようなディレクションはノイズ、アンビエント、ドローン、エクスペリメンタル、ロックなど固有のタームでもってその実像を掴もうとする聴衆の思惑をすり抜けていくような流体的なバンドの在り方を印象づける。
レコーディングをそのまま収めたドキュメントでもなく、ひとつの音楽的なコンセプトを提示するでもなく、個別の視点を通した6つのここにしかない「3RENSA」を作り上げ、記録すること。そしてその記録の一時性、独立性がバンドの変容の可能性や流体性までを抱合的に暗示するとするならば、本作はバンド「3RENSA」からの最も誠実なプレゼンテーションといえるのかもしれない。 よろすず

Track List:
1 Redrum session 1.1 Merzbow
2 Redrum session 2.1 Duenn
3 Redrum session 3.1 Nyantora

B 1 Redrum session 1.2 Merzbow
2 Redrum session 2.2 Duenn
3 Redrum session 3.2 Nyantora

Merzbow: drums/electronics
Duenn: electronics
Nyantora: guitar/electronics

SDRSW50 Merzbow『Jinrinkinmouzui』

Merzbow
『Jinrinkinmouzui』

¥2,000+税
SDRSW-50
2019年2月15日リリース

Amazon  https://amzn.to/2Cloxc2

メルツバウのアーカイブシリーズ、1979~1981年までの『Early Sessions』、1982~1984年までの『Early Cassettes』に続き、1984年からのシリーズがスタート。まずは1984~1986年までの6作品が順次リリースされる。
本作には80年代メルツバウの作品でも最も著名な一作といえる『抜刀隊 with Memorial Gadgets』収録曲の別テイクや、そのアルバムの元となったカセットからの音源などを収録。氏のテープコラージュ手法の到達点となった一作の成り立ちを解き明かす重要な記録に是非耳を通していただきたい。

<作品概要>
本作『Jinrinkinmouzui』は3本の未使用カセット・マスターから抜粋された音源によって成り立っている。
(1)は「人倫訓蒙図彙」というタイトルがつけられていたカセットの片面で、アルバム『抜刀隊 with Memorial Gadgets』(1986)収録の’Wild Animal & Polyhedral Garden’の別テイクである。本作のタイトルもこのカセットからとられた。
(2)-(4)は『抜刀隊 with Memorial Gadgets』の元となったカセット作「Master」のB面である。
(5)は今回のシリーズの『Batztoutai Mix』に収録されている「Batztoutai (Another Mix)」の収められていたカセットのもう片面である。冒頭のギターは水谷聖の素材を使用している。
本作品の制作時期に当たる80年代半ばはMerzbowにとって、Throbbing Gristleの登場以降に世界中に起こったインダストリアル・ムーブメントとの共振を感じさせつつ、テープを中心とした多彩な音源の使用、機械的なループの援用と歪んだ音色の徹底的な過激化によって独自のインダストリアル・ノイズのスタイルを確立させた時期であり、そのキャリアにおける最初の到達点ともいえる。
中でも複数のバージョンが存在する『抜刀隊』は氏のキャリア中でもテープコラージュ/コンクレートな作風の極点を示す一作と評価されており、それに何らかの形で紐づいた音源でまとめられた本作の存在によってその価値や歴史的位置づけはより確かなものとなるだろう。
80年代のメルツバウがいかにしてテープ・ミュージックのハードコアに至ったか、その足取りを知る絶好の音源の登場だ。 よろすず

Track List:
01. Jinrinkinmouzui(Wild Animal & Polyhedral Garden – Another Mix)
02. Moby Dick
03. Battle
04. Sun Organ
05. Ugly Radio

SDRSW49 Merzbow『Batztoutai Mix』

Merzbow
『Batztoutai Mix』

¥2,000+税
SDRSW-49
2019年2月15日リリース

Amazon  https://amzn.to/2Co2mSz

メルツバウのアーカイブシリーズ、1979~1981年までの『Early Sessions』、1982~1984年までの『Early Cassettes』に続き、1984年からのシリーズがスタート。まずは1984~1986年までの6作品が順次リリースされる。
本作には80年代メルツバウの作品でも最も著名な一作といえる『抜刀隊 with Memorial Gadgets』に収録された楽曲「Batztoutai – The Nightingale’s Song」のアナザー・ロング・ミックスを収録。水谷聖とのデュオ期から既に試みられていたテープコラージュ技法の到達点を示す必聴の内容だ。

<作品概要>
80年代メルツバウでも最も著名な一作といえる『抜刀隊 with Memorial Gadgets』に収録された楽曲「Batztoutai – The Nightingale’s Song」は『抜刀隊 with Memorial Gadgets』2LP (米RRR Records, 1986)、『抜刀隊 with Material Gadgets』CD (米RRRecords, 1990 及びMerzbowのSelf Release 日本 2004) 、『Mortegage/ Batztoutai Extra』(「Merzbox」50枚組収録の一枚。豪 Extreme 1999)などのヴァージョンがあるが、ここに収録されているのは1990年のCD収録verの別ロング・ミックス。
本作品の制作時期に当たる80年代半ばはMerzbowにとって、Throbbing Gristleの登場以降に世界中に起こったインダストリアル・ムーブメントとの共振を感じさせつつ、テープを中心とした多彩な音源の使用、機械的なループの援用と歪んだ音色の徹底的な過激化によって独自のインダストリアル・ノイズのスタイルを確立させた時期であり、そのキャリアにおける最初の到達点ともいえる。
中でも複数のバージョンが存在する『抜刀隊』は元々1984年から1985年にかけて制作した音源を複数のテープにまとめたものからRRRが選曲、編集した作品であり(1990年のCD化に際しエクストラトラックを加えより原型に近い形に戻された)、この時期のメルツバウのベストアルバムのような位置付けも見出せる重要作で、氏のキャリア中でもテープコラージュ/コンクレートな作風の極点を示す一作と評価されている。
ここに収録されたロング・ミックスにおいても、タイトルの由来となった明治時代にフランスのお抱え作曲家Gabriel Lerouxが作曲した軍歌「抜刀隊」、INA-GRMのミュージック・コンクレートのレコードなど、様々なサウンドが矢継ぎ早にエディット/ミックスされていく。
氏の作品の中ではノイジーさは控えめだが、故に性格の異なる多彩なサウンドが飛び交い、そのセレクトとミックスのセンスからDJ的な感覚の鋭敏さという他作品では前面化しない一面を窺うこともできる必聴の一枚だ。 よろすず

Track List:
01. Batztoutai(Another Mix)
02. Batztoutai(1711 Mix)