MERZBOW
『Coma Test』
¥2,000+税
SDRSW-111
2021年2月19日リリース
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スローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第11弾がスタート!今回のシリーズでは2006~2007年の音源がリリースされる。この時期はメルツバウが1999年から試みていたラップトップ・コンピューターのみによるライブを止めて再びアナログ機材を使うようになった時期にあたる。本作『Coma Test』にはマスターのラベルに『Coma Berenices』(Vivo, 2007)のテスト音源と記載されていたものや、『Time Hunter』(Ant-Zen, 2003)収録の「Warhorse」のリズムを使用して2006年に制作された音源を収録。
<作品概要>
これまで10のシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第11弾に突入。
今回のシリーズでは2006~2007年の音源がリリースされる。
この時期の作品には『Minazo』(Important Records, 2006)、『F.I.D. (Fur Is Dead)』(Fourth Dimension Records, 2006)、『Bloody Sea』(Vivo, 2007)、『Merzbear』(Important Records, 2007)、『Peace For Animals』(Quasi Pop Records, 2007)などがあるが、これらの作品がそれぞれ江ノ島水族館で飼育されていたミナミ・ゾウアザラシ追悼、毛皮反対、捕鯨とイルカ漁反対、熊虐殺反対、靖国神社放鳩式への抗議というメッセージを持っていることからもわかる通り、2003年に秋田氏がヴィーガンとなって以降の動物の権利に対する眼差しがより具体的な問題への反対声明として作品上に表れたことがまず目を引く特徴となっている。
またこの時期には音楽的な面でも、1999年から試みられたラップトップ・コンピューターのみによるライブを止めて再びアナログ機材を使うようになるという大きな変化があった。最初はラップトップに自作楽器といくつかのエフェクターを足したのみの構成であったが、時期が進むにつれ次第にアナログの比重が増えていくこととなる。加えてこの頃にはラップトップのみでのライブでは止めていたステージ上のギター・アンプとベース・アンプの使用も再開されている。
本作『Coma Test』の1~3曲目はマスターのラベルに『Coma Berenices』(Vivo, 2007)のテスト音源と記載されていたものであるが、実際にはこれらの音源は『Coma Berenices』には使用されず、『Eucalypse』(Soleilmoon Recordings, 2008) 、『Zophorus』(Blossoming Noise, 2007)に別ミックスが使用されている。これらの作品はメルツバウが『24 Hours – A Days of Seals』(Dirter Promotions, 2002)などで行っていたドローンメタルの試みをポスト・ブラックメタル的に発展させたものであり、本作の収録音源にもこのアプローチが用いられている。4~5曲目は『Time Hunter』(Ant-Zen, 2003)収録の「Warhorse」のリズムを使用して2006年に制作された音源。
よろすず
01. Am Samadhi
02. Eucalypse Part 5(Another Mix)
03. Zophorus Part 2(Another Mix)
04. Warhorse 2006 Mix 1
05. Warhorse 2006 Mix 2