MERZBOW
『雲の絶対値 Kumo No Zettaichi』
¥2,200(with tax)
SDRSW-123
2021年7月16日リリース
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スローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第13弾に突入!今回のシリーズでは東日本大震災への創作での反応、直接的なアニマル・ライツではないテーマへの移行の始まり、そして新たな機材(小型のオシレーター・シンセ、ドローン・マシーン、ミニ琴など)の導入があった2011~2012年の音源がリリースされる。本作『雲の絶対値 Kumo No Zettaichi』には2011年録音の2曲を収録。Skychord Electronics社のSleepdrone3、Sleepdrone6,Glamoure Machine, Utopia Synth、Subtle Noise Maker社のCacophonator 2、4ms Peddals社のtriwave pico generatorなどの小型のドローン・マシーン、オシレーター・シンセを組み合わ、持続音を多用した演奏を行なっている。
<作品概要>
これまで12のシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウの未発表音源を中心に収めたアーカイブ・シリーズは第13弾に突入。
今回のシリーズでは2011~2012年の音源がリリースされる。
この時期には東日本大震災があり、メルツバウは福島とチェルノブイリの原発事故による放射能汚染をテーマにした『Dead Zone』という作品を2011年にウクライナのレーベルQuasi Pop Recordsからリリース、他にも『UZU ME KU』(Samboy Get Help! Recordings, 2012)のジャケットに用いられた長沢浄水場の写真には震災によって亀裂の走った柱が映っているなど、早くから創作によって事態への反応を見せた。
また、英Hypnagogiaの依頼によりこの時期に着手された「聖牛」をテーマにした三部作『Kamadhenu』、『Surabhi』、『Gomata』は引き続きアニマル・ライツがテーマの作品ではあるが、『Lop Lop』(Rustblade, 2011)、そして後の『Konchuuki』(Essence Music, 2015)など直接的なアニマル・ライツではないテーマへの移行が徐々に見られる時期でもある。
加えて機材面でも新しく小型のオシレーター・シンセ、ドローン・マシーン、ミニ琴などの導入があり、サウンドを非常に強く特徴づけている。
本作『雲の絶対値 Kumo No Zettaichi』には2011年録音の2曲を収録。Skychord Electronics社のSleepdrone3、Sleepdrone6,Glamoure Machine, Utopia Synth、Subtle Noise Maker社のCacophonator 2、4ms Peddals社のtriwave pico generatorなどの小型のドローン・マシーン、オシレーター・シンセを組み合わせた演奏を行なっている。いくつもの持続音が揺らぎながら異なる厚み、色合いの層を生み出す、ドローンやアンビエント寄りといえる内容。特に33分に及ぶ1曲目は比較的静謐で、なだらかさを感じさせる場面も多く、その様相はタイトルにもあるように雲の流れを思わせる。
よろすず
01. 雲の絶対値 Kumo No Zettaichi
02. Hibiki Chameleon