SDRSW125 Merzbow『Bit Blues』

MERZBOW
『Bit Blues』

¥2,200(with tax)
SDRSW-125
2021年8月20日リリース

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スローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第13弾に突入!今回のシリーズでは東日本大震災への創作での反応、直接的なアニマル・ライツではないテーマへの移行の始まり、そして新たな機材(小型のオシレーター・シンセ、ドローン・マシーン、ミニ琴など)の導入があった2011~2012年の音源がリリースされる。本作『Bit Blues』にはFull Of Hellのコラボにその一部が使用された音源を収録。1曲目ではこの時期の音源としては振り切った騒音性を感じさせるが、2曲目ではオシレーターによるクラスター的なドローンやグルーヴのある動きを見せるサウンドも加わりこの時期ならではのサウンドの彩りも味わうことができる。

<作品概要>
これまで12のシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウの未発表音源を中心に収めたアーカイブ・シリーズは第13弾に突入。
今回のシリーズでは2011~2012年の音源がリリースされる。
この時期には東日本大震災があり、メルツバウは福島とチェルノブイリの原発事故による放射能汚染をテーマにした『Dead Zone』という作品を2011年にウクライナのレーベルQuasi Pop Recordsからリリース、他にも『UZU ME KU』(Samboy Get Help! Recordings, 2012)のジャケットに用いられた長沢浄水場の写真には震災によって亀裂の走った柱が映っているなど、早くから創作によって事態への反応を見せた。
また、英Hypnagogiaの依頼によりこの時期に着手された「聖牛」をテーマにした三部作『Kamadhenu』、『Surabhi』、『Gomata』は引き続きアニマル・ライツがテーマの作品ではあるが、『Lop Lop』(Rustblade, 2011)、そして後の『Konchuuki』(Essence Music, 2015)など直接的なアニマル・ライツではないテーマへの移行が徐々に見られる時期でもある。
加えて機材面でも新しく小型のオシレーター・シンセ、ドローン・マシーン、ミニ琴などの導入があり、サウンドを非常に強く特徴づけている。
本作『Bit Blues』にはFull Of Hellのコラボにその一部が使用された音源を収録。1曲目ではこの時期の音源としては振り切った騒音性を感じさせるが、2曲目ではオシレーターによるクラスター的なドローンやグルーヴのある動きを見せるサウンドも加わりこの時期ならではのサウンドの彩りも味わうことができる。3曲目ではそれまでより強迫感のある電子音のパルスが速度感の上昇を感じさせ、ノイズとせめぎ合う。

よろすず

01. Bit Blues
02. Otonokoto
03. Raspberry 1417