MERZBOW
『Kotorhizome』
¥2,200(with tax)
SDRSW-126
2021年9月17日リリース
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スローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第13弾に突入!今回のシリーズでは東日本大震災への創作での反応、直接的なアニマル・ライツではないテーマへの移行の始まり、そして新たな機材(小型のオシレーター・シンセ、ドローン・マシーン、ミニ琴など)の導入があった2011~2012年の音源がリリースされる。本作『Kotorhizome』は『UZU ME KU』(Samboy Get Help! Recordings, 2012)などと同じくミニ琴をバイオリンの弓で演奏した一連の演奏のうちの一つであり、東京でのLiveのリハーサル音源。
<作品概要>
これまで12のシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウの未発表音源を中心に収めたアーカイブ・シリーズは第13弾に突入。
今回のシリーズでは2011~2012年の音源がリリースされる。
この時期には東日本大震災があり、メルツバウは福島とチェルノブイリの原発事故による放射能汚染をテーマにした『Dead Zone』という作品を2011年にウクライナのレーベルQuasi Pop Recordsからリリース、他にも『UZU ME KU』(Samboy Get Help! Recordings, 2012)のジャケットに用いられた長沢浄水場の写真には震災によって亀裂の走った柱が映っているなど、早くから創作によって事態への反応を見せた。
また、英Hypnagogiaの依頼によりこの時期に着手された「聖牛」をテーマにした三部作『Kamadhenu』、『Surabhi』、『Gomata』は引き続きアニマル・ライツがテーマの作品ではあるが、『Lop Lop』(Rustblade, 2011)、そして後の『Konchuuki』(Essence Music, 2015)など直接的なアニマル・ライツではないテーマへの移行が徐々に見られる時期でもある。
加えて機材面でも新しく小型のオシレーター・シンセ、ドローン・マシーン、ミニ琴などの導入があり、サウンドを非常に強く特徴づけている。
本作『Kotorhizome』は『UZU ME KU』などと同じくミニ琴をバイオリンの弓で演奏した一連の演奏のうちの一つであり、東京でのLiveのリハーサル音源。全編通してミニ琴のサウンドが非常に印象深く、弦と歪みの組み合わせによるノイズギターを思わせる響き、メルツバウが多用するメタルを用いた自作楽器に通じるインダストリアルなサウンドをはじめ、フレキシブルな発音ニュアンスの変化とエフェクト操作によって多様なサウンドが生み出されている。
よろすず
01. Kotorhizome 1
02. Kotorhizome 2
03. Tac Tix