Merzbow
Lotus Club『Le Sang Et La Rose』
¥2,000+税
SDRSW-39
2018年9月21日リリース
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1983年に「Lotus Club」名義(変名)でリリースされた、このメルツバウのカセット音源を初めて聴いた方は心底から驚くのではないか。「これはいったい、いつの時代のトラックなのか?」と。ノイズ、ビート、ループされるテープ音源。本作のダイナミックにして独創的なサウンドは時代を超越している。80年代的なノイズ・ミュージックの領域から10年代以降のインダストリアル/テクノへと直結可能という恐るべきトラックがここにあるのだ。
<作品概要>
本作のリリースは秋田氏が主宰するカセット・レーベル〈ZSF Produkt〉からである。録音・ミックスも1983年に〈ZSF Produkt Studio〉で行われた。音源はA面に3曲、B面に2曲が収録されている。ちなみに今回のリイシューに伴い2018年2月、東京「Munemihouse」においてオリジナル・カセットからリマスタリングがなされていることも付けくわえておこう。本作には80年代初期/デュオ期以降のメルツバウならではの流動的な魅力がある。ノイズとサウンドとビートがカオスの中で生成し、不定形であるがゆえに四方へと浸食し、ほかのジャンルを呑みこんでいる。これこそ80年代初期から中期にかけてのメルツバウ特有の魅力ではないか。ちなみにアルバムタイトル『Le Sang Et La Rose』は、秋田氏の本棚にあった雑誌「血と薔薇」から借用したものらしい。どのトラックも、ノイズ・ミュージックの、テクノの、エクスペリメンタル・ミュージックの歴史を覆すほどの衝撃が炸裂している。いわばノイズ/ビートの先端的なミックス音源のようなアルバムなのである。時代を超える傑作がここにある。 デンシノオト
Track List:
1. A1
2. A2
3. A3
4. B1
5. B2