SDRSW77 Merzbow『Metallic (6CD BOX)』

MERZBOW
『Metallic (6CD BOX) 』

¥6,000+税
SDRSW-77
2019年12月20日リリース

Amazon  https://amzn.to/2JizD5U

2018年にスタートしたスローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズ、その第6弾としてリリースされた作品をまとめたボックスが登場!本ボックス〈Metallic〉には『Bluedelic+』『小品集 Vol.1』『Phillo Jazz』『小品集 Vol.2』『Live at 同志社大学』『Chameleon Body』の6作を収録。本シリーズは1993年から1995年の録音をメインに構成されている。この期間はメルツバウがライブを頻繁に行うようになってから数年が経過した地点に当たり、精力的な演奏活動の中で研ぎ澄まされた「金属」の扱いが最大の特徴といえる。同時期には『Venereology』『Pulse Demon』などメルツバウでも特に評価の高い作品が多数制作されており、本シリーズの音源もそれらに通じる凄まじいテンションを感じさせる。

<作品概要>
2018年よりスタートしたメルツバウの未発表/発掘音源を収めたアーカイブ・シリーズ、その6つ目のシリーズは1993年から1995年の録音により構成された『Bluedelic+』『小品集 Vol.1』『Phillo Jazz』『小品集 Vol.2』『Live at 同志社大学』『Chameleon Body』の6作であった。そしてそれらをまとめたボックス作品がこの〈Metallic〉である。
この時期の作品の特徴として、まず言及すべきはシリーズのタイトルにも表れている「金属」の扱いについてだろう。90年代に入りライブを積極的に行うようになってからのメルツバウの演奏では金属を素材とした自作楽器がよく用いられている。最も知られているのは金属のフィルムケースにバネを取り付けることで弦楽器的な動作を加えることを可能にしたタイプのものだが、ライブに際し鉄板などを用い即席で制作されることもあったようで、形状や素材の差異はあれど発音に繋がる構造は金属にコンタクトマイクを取り付けたシンプルなものであることが多いようだ。金属に(叩くなど)何らかの動作を加えたサウンドを作品の中に取り入れること自体はメルツバウの活動初期から様々なかたちで試みられてきたことではあるが、それを過激な即時エフェクトと組み合わせライブ演奏の中で様々な音響を発することができる固有の楽器と呼べるような状態へ昇華し、演奏や作品の中心に据えたのは90年代に入ってからの大きな特徴といえるだろう。
また、90年代以降の作風において過激なノイズサウンドと共に重要な役割を果たしている要素として、周期を持った音の扱いがある。前シリーズの時期ではこのような周期を持った音は現れる度に非常に耳を引く、ある種の異物感を伴ったものとして演奏の中に存在していたが、本シリーズの長時間の演奏ではより自然に組み込まれ、周期を持った音と炸裂するノイズが一体となることで時間を手繰り寄せるような推進力を演奏全体にもたらしている。
前シリーズからストレートに繋がる要素を多く持つ本シリーズであるが、ライブを精力的に行うようになり数年が経過する中で研ぎ澄まされ、着実に強度を増した演奏が収められたのがこの時期の作品であり、ライブ活発化以降の最初の到達点を示すものと捉えられるだろう。近い時期には『Metalvelodrome』『Noisembryo』『Hole』『Venereology』『Pulse Demon』などメルツバウの中でも特に知名度や評価の高い作品の制作が行われており、時期を同じくする本シリーズの演奏もテンション、クオリティともに凄まじいものがある。

よろすず

Track List:
CD-1 Bluedelic+
CD-2 小品集 Vol.1
CD-3 Phillo Jazz
CD-4 小品集 Vol.2
CD-5 Live at 同志社大学
CD-6 Chameleon Body