MERZBOW
『Tauro-O1』
¥2,000+税
SDRSW-80
2020年2月21日リリース
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スローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第7弾に突入。このシリーズでは1996年から1998年にかけての発掘音源がリリースされる。本作『Tauro-O1』には1998年のアルバム『Tauromachine』(Relapse / Release)のアウトテイクと同時期の未使用音源を収録(タイトルの‘O’はOuttakesの’O’)。アルバムに収録された楽曲のより長いバージョンを含んでおり、テクノやドラムンベースなどの影響により低音を強調したり、フィルターを多用した音作りが特徴となっている。また、この時期にリリースされたメルツバウ作品のアートワークには近代建築の写真が多く用いられていたため、今回のシリーズのアートワークにも全て1998年頃に秋田氏が撮影した建築物などの写真が使用されている。
<作品概要>
これまで6つのシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第7弾に突入。このシリーズでは1996年から1998年にかけての発掘音源を収めた6作が順次リリースされる。
シリーズの第3作となる本作『Tauro-O1』には1998年のアルバム『Tauromachine』(Relapse / Release)のアウトテイクと同時期の未使用音源を収録(タイトルの‘O’はOuttakesの’O’)。1曲目は『Tauromachine』収録の「Cannibalism of Machine」のロング・バージョンとなっている。
1996~97年の未発表音源は過去に10枚組CDボックス「Merzmorphosis」(Youth Inc. 2012年)に数多く収録されたが、そちらにはこの時期に制作が行われた『1930』(Tzadik)や『Tauromachine』(Relapse / Release)に関係のあるマテリアルは含まれなかったため、『Tauro-O1』の音源もリリースされるのは今回が初。
本作では1994年の後半に入手されて以降積極的に用いられているEMS Synthi ‘A’に加えて、Moog Rogue、テルミン、Novation Bass Station, TR606なども使用され、更に変わったところではBIAS ROCKAKU-KUN EXD Electronic Drum Unitも使用されている。
それらを用いて生み出される音の特徴として、テクノやドラムンベースなどの影響により低音を強調したり、フィルターを多用した音作りが行われている。特にシンセサイザーを用いるようになってからのメルツバウ作品でよく耳を引くフィルターを用いた急激に変化するサウンドは、『Tauromachine』とそのアウトテイクとなる本作において一層過激なものとなり、まるでスピーカーのウーファーからツイーターの表面を縦横無尽に駆けるような立体的かつ触覚的な音の動きを生み出し、作品全体の音の粒が弾け続けるような印象を決定づけている。
また、この当時秋田氏は近代建築 (主に東京の関東大震災復興建築)に凝っており、この時期にリリースされた作品のアートワークにはそれらの写真が多く用いられ、作品のヴィジュアル面で欠かせない要素となっていた。そのため今回のシリーズのアートワークにも全て1998年頃に秋田氏が撮影した建築物などの写真が使用されている。
よろすず
Track List:
01. Cannibalism Of Machine(Mix 2)
02. Heads Of Clouds #2
03. Caudex Caudex
04. Tauro Extra 9712