SDRSW94 Merzbow『Yoshinotsune Metamo』

MERZBOW
『Yoshinotsune Metamo』

¥2,000+税
SDRSW-94
2020年8月21日リリース

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スローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第9弾がスタート!今回のシリーズでは2001年から2003年にかけての未発表音源がリリースされる。この時期はメルツバウのコンピューターを用いた作風の中でも知名度の高い『Dharma』(2001)、『Merzbeat』(2002)、『A Taste Of…』(2002)などの作品が発表された時期にあたる。本作はメルツバウが野外レイヴMetamorphose 2003に出演した際にリハーサルを兼ねてスタジオで録音されていた音源。2004年のアルバム『Yoshinotsune』(Clu Clux Clam, カナダ)に関連する録音であるためタイトルにはこの語が入っている。また、アナログ時代の曲「Abhunter」も新アレンジで演奏されている。

<作品概要>
これまで8つのシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第9弾に突入。今回のシリーズでは2001年から2003年にかけての未発表音源がリリースされる。
99年から00年代半ばまでメルツバウの制作においてはコンピューターがメインとなっているが、2001~2003年はこの作風の中でも知名度の高い『Dharma』(2001)、『Merzbeat』(2002)、『A Taste Of…』(2002)などの作品が発表された時期にあたる。
本作はメルツバウが野外レイヴMetamorphose 2003に出演した際にリハーサルを兼ねてスタジオで録音されていた音源。2004年のアルバム『Yoshinotsune』(Clu Clux Clam, カナダ)に関連する録音であるためタイトルにはこの語が入っている。また、アナログ時代の曲「Abhunter」も新アレンジで演奏されている。
野外レイヴでの演奏を想定した録音とあってか、1時間近い収録時間の中で常に反復されるリズムまたは周期的な揺れを持った音が存在し、全編に渡って何らかの律動を感じながら聴くことができる演奏となっている。
メルツバウの作風の変遷において反復的なサウンドは90年代からは作品の中に何らかの形で用いられているケースが多かったが、コンピューターを用いた創作に突入し、『Merzbeat』などリズムを強調した作品もリリースされたこの時期はその創作史の中でも反復/律動への関心が高まっていたことが伺え、本作の音楽性や野外レイヴへの出演という事象もそのような創作の動向に自然に結びつくものといえるだろう。
『Yoshinotsune Metamo』は数多のリリースの中で少しずつ作風を変化させてきたメルツバウのこの時点での特徴を際立ったかたちで聴くことができる重要作だ。

よろすず

Track List:
01. Yoshinotsune Metamo – Abhunter