SWDTR 09 doopiio『Syrup Gang』

doopiio
『Syrup Gang』

¥1,500+税
SWDTR 09
2020年12月18日リリース

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それぞれ大阪と京都在住の2人組ユニットdoopiio(ドーピオ)が2013年にDay Tripper Recordsより発表した初アルバム。彼らは2011年に活動を開始し、音源制作やライブだけではなく映像を含めたインタラクティブな作品も制作している。本作『Syrup Gang』にはジューク/フットワーク、LAビート・ミュージック、IDMなどの影響を感じさせる9つのエレクトロニック・トラックが収められており、中でも「Water Blink」「Syrup Gang」「Red Lips」などのジューク要素の強いトラックの印象が鮮烈。日本における独自のジュークの需要の可能性すら感じさせてくれる一作だ。。

<作品概要>
それぞれ大阪と京都在住の2人組ユニットdoopiio(ドーピオ)が2013年にDay Tripper Recordsより発表した初アルバム。
彼らは2011年に活動を開始し、音源制作やライブだけではなく映像を含めたインタラクティブな作品も制作し、インターネットと音楽を通じて新しい繋がりを求める人々の為のインターネットラジオ「Fokus」を立ち上げるなど多方面へとその領域を拡張している。
本作『Syrup Gang』にはジューク/フットワーク、LAビート・ミュージック、IDMなどの影響を感じさせる9つのエレクトロニック・トラックが収められており、中でも「Water Blink」「Syrup Gang」「Red Lips」などのジューク要素の強いトラックの印象が鮮烈だ。しかしながらそのようなトラックが、ここでは「Diving Motion」や「En O Se」などのダウンテンポなトラックと織り交ぜられることで個別の機能性だけでなく物語性をも獲得していることがより興味深い。点的なシーケンスが徐々に重ねられることで展開していく「As-Para」の後半においてクライマックス的に表れるジューク的なビートも彼らなりの機能性に留まらないエッセンスの昇華を鮮やかに感じさせる。
ダブステップから多様なポスト・ダブステップへという流れに代表される同時代のダンス・ミュージック、Flying Lotus以降大きな広がりを見せた(IDMの複雑性を昇華したうえでの)ビートメイク・シーンの隆盛、そしてチル・ウェイブ~ウィッチ・ハウスといったベッドルーム発の音楽動向までを視野に入れたDay Tripper Recordsのカタログの中でも、本作『Syrup Gang』はジュークの要素を大胆に取り入れており、またそのエッセンスの活かし方においても創意が見られ、日本における独自のジュークの需要の可能性すら感じさせてくれる一作となっている。
よろすず

Track List:
01. water blink
02. Summit House
03. Phara
04. Diving Motion
05. Aspara
06. Fat Lady March
07. Syrup Gang
08. enOse
09. Redlips