Author Archives: kyourecords

阿木譲「vanity recordsとロックマガジン」⑤~ロックマガジン37号(1981年5月) 復刻~

阿木譲「vanity recordsとロックマガジン⑤

「vanity recordsとロックマガジン」をテーマにリリースしていた時期に発行されたロックマガジン37号(1981年5月)特集:ダンス・マシーンの全ページを公開しました。
今回で最終回となりますがご覧いただけた方々にとって資料として意味があったのであれば幸いです。この時期あたりのことについて阿木さんに多幸感があったのかどうか聞いたことがあったのですが何とも言えない表情をして答えませんでした。今、思えばおそらく虚無感しか無かったのかも知れません。ありがとうございました。

阿木譲「rock-end」(1980年5月) 全文復刻

阿木譲の単行本「rock-end」全ページ(244頁)を公開しました。
1980年5月に出版され、また同月にvanityからR.N.A.Organismのアルバムリリースそしてロックマガジン17号:特集ダンス・マシーンが発行(8月にアップします)された時期でした。
単行本の内容的には阿木譲のエッセイと渋谷陽一、今野雄二、松岡正剛、金坂健二、細野晴臣らとの対談、ディスクレビューなどで構成。今、振り返ってみてもこの時期が大変重要だと思い急遽公開させていただきますが、期間限定となりますので10月末には削除させていただきます。

 

阿木譲「vanity recordsとロックマガジン」④~ロックマガジン15号(1978年8月) 復刻~

阿木譲「vanity recordsとロックマガジン④

​「vanity recordsとロックマガジン」をテーマにリリースしていた時期に発行されたロックマガジン15号(1978年8月)特集:現代音楽を公開しました。 ロックマガジン15号/8月発行の前月1978年7月にvanity records第一弾としてDADA「浄」そして翌月の9月に第二弾となるSAB「crystallization」がリリースされた背景に特集「contemporary music」がありました。
あくまでも阿木譲氏による個人的な1978年当時の現代音楽の解釈でありこの独自の価値観とエゴにより名盤「DADA」と「SAB」をプロデュースしてリリースすることが可能であったのだと思われます。
この2枚のアルバムは2025年の現在でも海外のレーベルからの熱心なリイシュー オファーがあるのは事実です。その音源が放つ力には、今も人の内面に深く働きかける何かしらの力を持っているのかもしれません。
大阪のEM recordsより7月18日にリリースされたvanityよりのリイシュー レコード、SAB「crystallization」はオリジナルマスターテープよりデジタルリマスター、カッティング及びプレスそしてジャケット印刷までパーフェクトな仕事だと思いました。また、かねてより念願であった国内のレコードレーベルからリリースしていただけたことを、本当に感謝しています。
尚、阿木譲「vanity recordsとロックマガジン」⑤(最終回)は来月掲載予定です。どうぞご期待ください。

阿木譲「vanity recordsとロックマガジン」②~ロックマガジン35号(1981年1月) 復刻~

「vanity recordsとロックマガジン」をテーマにリリースしていた時期に発行されたロックマガジン35号(1981年1月)特集:インダストリアル・ミスティ・ミュージックをアップさせていただきました。

ロックマガジン35号発行の約1カ月前にvanity第9弾として藤本由紀夫氏率いるNormal Brain「 Lady Maid」がリリースされた時期となりますが、この35号から41号迄の7冊のロックマガジンと同時進行されましたvanity recordsの展開は阿木譲氏のブレイクスルーであったと思います。

尚、次回は大阪のEM recordsよりリリースされるvanityカタログからのリイシュー LPレコード盤、SAB「crystallization」の国内発売日7月18日にアップする予定です。

阿木譲「vanity前夜のロックマガジン」part4~ロックマガジン創刊2号(1976年5月1日) 部分復刻~

ロックマガジン創刊2号(1976年5月1日) 。
抜粋した記事は日本のロック・ミュージシャン・インタビューで当時メジャーからアルバム・リリースしているアーティスト達に阿木譲氏がインタビューしている特集記事となります。

特にファーイースト・ファミリー・バンドの宮下フミオ(後に宮下富実夫名義)のインタビューはかなり示唆に富む内容だと思います。メジャーレーベルからのリリースですがヴァージンレコードのレコーディングスタジオ代や渡航費などアーティスト自身が負担している流れは本当に色々考えさせられるものがあり、約50年前のインタビューで宮下フミオ27歳でした。

そして阿木譲氏のエッセイ「サイボーグ・ジャガー論」も抜粋してアップしました。阿木譲の「ロック=思想」が読み取ることができるかと思います。阿木譲32歳、実生活では決して手に入れることはできませんでした。

尚、今回で最終回となりますが「vanity recordsとロックマガジン」をテーマにリリースしていた時期に発行されたロックマガジン数冊をアップさせていただきます。7月からのスタートを予定しております。ありがとうございました。

阿木譲「vanity前夜のロックマガジン」part3~ロックマガジン創刊号(1976年3月1日) 部分復刻~

ロックマガジン創刊号(1976年3月1日)。
抜粋した記事はレコード・ディレクター・インタビューで大手レコード会社の洋楽担当ディレクターに阿木譲氏がインタビューしている特集記事となります。

おそらくロックマガジンの広告営業を兼ねた流れではあるとは思いますが阿木譲氏のロックに対する思想を読み取ることができ、この2年後にvanityを展開する必然性が分かるかと思います。
インタビューの中でも当時ビートルズ、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴのソロ・アルバムなどを担当されていた東芝EMIの石坂敬一氏(後にユニバーサル・ミュージックからワーナー・ミュージック・ジャパンのCEOを歴任)に裸のラリーズのリリース・オファーをしている流れは今でも楽しめる内容だと思います。
ちなみに阿木譲氏は1967年から1968年にかけて同じ東芝レコードから6枚のシングル盤(青春歌謡、聴いた感じだと演歌寄り)をリリースしており自由にも程がある時代ではありました。
次回、part 4(最終回) は6月25日に公開予定です。

阿木譲「vanity前夜のロックマガジン」part2~ロックマガジン 11号(1977/12/1) 部分復刻~

ロックマガジン11号(1977年12月1日発行)。
前回(第10号)の特集「それは今、プログレッシヴ・ロックからフリー・ミュージックへと」の後編と1976年秋から特集されているPUNK ROCKにおけるシングル盤の重要性に迫った記事など、注目の記事を抜粋して掲載しています。

vanity recordsで3枚のシングル盤(7”)をリリースした流れも同様の展開であったように思われます。 是非、多くの方々にご覧頂ければ幸いです。
次回のpart 3は6月18日に公開予定です。

阿木譲「vanity前夜のロックマガジン」part1~ロックマガジン 10号(1977/10/1) 部分復刻~

ロックマガジン10号(1977年10月1日発行)。
これはvanity recordsがリリースされる前年にあたり、阿木譲がvanityを構想していた当時の時代背景を感じ取れる特集記事を中心に抜粋しました。
翌1978年、第一弾「DADA」、そして「sab」と続く最初のリリースへと至る流れが、この抜粋から明確に読み取れるはずです。
なお、本シリーズは全4回を予定しており、「vanity records前夜」をテーマにロックマガジンから選りすぐった記事をwebにて公開していきます。
次回の更新は6月11日を予定しています。

MYK035 R.N.A. ORGANISM『R.N.A.O Meets P.O.P.O [Analog]』

R.N.A. ORGANISM
R.N.A.O Meets P.O.P.O [Analog]

¥5,500 (with tax)
MYK035
2024年5月15日
仕様:LPレコード(1枚組)
インサート付属

Amazon  https://amzn.to/4djL4qr

佐藤薫(EP-4)プロデュースによるR.N.A.オーガニズムをニューヨークのレーベルMesh-Keyより1980年vanity recordsからリリースされた『R.N.A.O Meets P.O.P.O』がヴァイナルリイシュー。オリジナルマスターテープからStephan Mathieuによるリマスタリングでの高品質レコードプレスと佐藤薫によるエッセイが掲載されたインサートが付属されています。

<作品概要>
後にEP-4の主導者として世に知られることとなる佐藤薫がプロデューサーとして関わった謎多きユニットR.N.A. Organismが、1980年5月にVanity Recordsよりリリースしたデビューアルバム。メンバーのクレジットは0123、Chance、Zeroという記号的なもので、デモはロンドンからエアメールで送られ、ライブの際には現場に姿を現さず送り付けたテープを再生させるなど、素性を明かさず周囲を煙に巻く戦略性が徹底されている。音楽的な特徴としてはパンク以降な感触のギターやベース、ファンク、レゲエ、ダブ由来のエフェクト、そしてリズムマシンの使用などが挙げられ、同時代のThe Pop Group、またはCabaret VoltaireやThrobbing Gristleなどのインダストリアルとの共時性を感じさせる。しかしながら様々な音楽要素が互いのアクティブ性を増幅させる饗宴的な融合を示すThe Pop Groupに比すると、RNAOのサウンドはルーツを異にする個々の要素がそのフレームを保ったまま並列される印象が強く、リズムマシンの使用も相まって冷たい明瞭さを露にする。また電子的な音響工作やリズムマシンの使用といった側面を共に有するCabaret VoltaireやThrobbing Gristleに比しても、RNAOは(彼らの場合はファンクやレゲエに紐づく)引用の要素を、コラージュ的手法だけでなく楽器演奏(ギターやベース)の次元でもクリアに感じさせる点で差異が際立つ。本作のリリースと近い時期にオープンされ、佐藤薫らが拠点としていた京都河原町の「クラブ・モダーン」では、当時の先端であるニューウェイヴとアフリカの民族音楽などが並列され、客はそれで踊っていたことが伝えられているが、本作にはそういった機能性への独自の視点だけに収斂され切らない気怠いアンサンブル感覚や音響工作への欲望も捉えられており、その掴み難いバランスが謎であり最大の魅力だ。
よろすず

Track List:
1 Weimar 22
2 Howareyou, Whyou
3 After
4 Bring To Naught
5 Nativity
6 Yes, Every Africa Must Be Free Eternally
7 Say It Loud, I’m Dilettante, I’m Proud
8 Matrix

SWDTR 11 R.N.A. ORGANISM『Unaffected Mixes plus』

R.N.A. ORGANISM
『Unaffected Mixes plus』

¥4,400 (with tax)
SWDTR 11
2024年4月25日(再発決定!)
仕様: LP(2枚組) レコード

Amazon  https://amzn.to/4aF2fRe

日本のオルタナティヴ・ミュージック黎明期を代表するユニットとして注目される”R.N.A.オーガニズム” の未発表ミックス音源集が2 L Pで発売!Vanityレーベルから1980年に発売された唯一のアルバム制作時の別ミックス/ヴァージョンが、40余年の眠りから今ついに目覚める……。アブストラクトでフリーキー、オリジナル盤とは異なるアスペクトでその全貌を明らかとしたヴァイナル決定盤!!

<作品概要>
終わりの見えないCOVID 禍の最中に送る2 枚組LP は、日本のポスト・パンク期を代表するユニットとして再評価の機運高まるR.N.A.オーガニズムの未発表ミックス音源集『Unaffected Mixes plus』だ。同ユニット唯一のLP『R.N.A.O Meets P.O.P.O』(Vanity 0006, 1980) では、都会的なアフォリズムとエレクトロ・ミニマリズムを背景として、様々なガジェットを用いたスーパーチープなオルタナ・ダブを展開。海外を中心に「日本の元祖ミュータント・ポップ」などと評され、Vanity 作品の再発も相まって話題となっていた。2020 年に同レーベルのボックスセット限定で未発表ミックス集『Unaffected Mixes』を発表し、単独での同作品発売が待たれていたが、収録トラックが多少異なる本作『Unaffected Mixesplus』という形でリヴァイス発売となった。※ φonon よりCD 決定盤『Unaffected Mixes ±』(SPF-022) も発売される。
一聴してわかるのが、Vanity のオリジナル盤LPとは印象がかなり異なることだ。当時スタジオで録音された多くの断片から、メンバー/プロデューサーによって切り貼りや編集が施されカセットテープに残されていたこれらの音源には、ユニットの方向性がよりヴィヴィッドに示されているのだろう。とはいえどちらも、70 年代後期から80 年代初頭に勃興した世界のインダストリアル・サウンドに共鳴するレシピから提供された貴重な記録となっており、COVID 渦中に混合雑音突然変異した無機的生命体からの箴言でもある。

「R.N.A. オーガニズムのサウンドには彼ら独自の皮肉なユーモアと冷め切ったミニマリズム、スキゾフレニックなサウンド・コラージュが錯綜している。」  ──野田 努

Track List:
A
01 Marcia su Roma
02 Substance Came from You (Singular)
03 After Post
04 Bring es zu Nichts
05 Geuliseudo Seongtanjeol

C
01 African Development of Mutation
02 Pravda Diletant
03 Matrixing Contagion

G
01 Vor 22
02 Substance Came from You (Plural)
03 Post Later
04 Naughty Astronaut

U
01 Nativita e Presepi
02 Codice sur Africa
03 I Dilettanti
04 Matriks Berjangkit

単行本『AGI 6 / MERZBOWⅣ』発売のお知らせ

タイトル:AGI6 / MERZBOWⅣ
監修:中村 泰之
著:秋田昌美、川崎弘二、佐藤薫、モーリー・ロバートソン、
鈴木創士、森田潤、市田良彦、野田努、よろすず、久世、木澤佐登志
価格:¥2,860(税込)
ISBN:978-4-86400-047-5
発売日:2023年11月15日
版型:B5(257×182×13mm)
ページ数:本文208ページ(カラー32ページ)
製本:並製
発行元:きょうレコーズ
発売元:株式会社スタジオワープ

Amazon https://amzn.to/46MXm6X

<目次>
MERZBOW Ⅳ
01. メルツバウ フォトギャラリー / 秋田 昌美
02. メルツバウヒストリーインタビュー 第4回 2000年代以降 秋田昌美 / インタビュアー 川崎 弘二

NHKの電子音楽 Ⅳ
03. NHKの電子音楽 第4回 占領期編 1945年~1952年 / 川崎 弘二

R.N.A. Organism
04. R.N.A.ORGANISM『R.N.A.O Meets P.O.P.O』
05. Morley meets R.N.A.O / モーリー・ロバートソン
06. R.N.A. Organism アルバムレビュー / よろすず
07.「掴み難さ」の政治性 -R.N.A. Organismの戦略を巡って- / よろすず
08. ウイルスをつくる ~逆転写されたアナログ・テープ / 森田潤
09. 騒音書簡 / 市田良彦⇄鈴木創士
10. 甦る、伝説のエレクトロ・ノイズ・インダストリアル ─佐藤薫、インタヴュー / インタビュアー 野田努
11. R.N.A. ORGANISM 関連テキスト
12. R.N.A. ORGANISM フォトギャラリー / 佐藤薫

Vita Nova Sô-si Suzuki+Jun Morita
13. Vita Nova朗読 / Sô-si Suzuki+Jun Morita
14. 森田潤との共作について / 鈴木創士

1968
15. 破壊と修繕 ──ピンチョンとディック / 木澤佐登志
16. 1968年、音楽 / 鈴木創士

HIP HOP Ⅳ
17. ヒップホップ無神論 ~神学的基礎づけに抗して~ / 久世

<本文見本>

 

 

 

 

単行本『AGI 5 / MERZBOWⅢ』発売のお知らせ

タイトル:AGI 5 / MERZBOWⅢ
監修:中村 泰之
著:秋田昌美、川崎弘二、佐藤薫、荘子it、松下隆志、
  よろすず、久世、市川タツキ
価格:¥2,860(税込)
ISBN:978-4-86400-046-8
発売日:2023年6月30日
版型:B5(257×182×13mm)
ページ数:本文192ページ(カラー16ページ)
製本:並製
発行元:きょうレコーズ
発売元:株式会社スタジオワープ

Amazon https://amzn.to/3P9Fjlq

<目次>
01. メルツバウ フォトギャラリー 秋田 昌美
02. メルツバウヒストリーインタビュー 第三回 1990年代 秋田昌美 インタビュアー 川崎 弘二
03. NHKの電子音楽 第3回 戦前/戦中編 1934年~1945年 川崎 弘二
04. tolerance 2023 Mesh-key Records
05. Fragments of recollection:TOLERANCE 佐藤 薫
06. Toleranceについて ~パンク以後、屹立、モノクロームからなる断想~ よろすず
07. Tolerance / Anonym / Divin REVIEWS By PHILIP SHERBURNE
08.「音楽家Stephan Mathieuの活動終了に寄せて
―A Young Person‘s Guide To Stephan Mathieu―」 よろすず
09. tolerance 5CD BOX きょうrecords
10. 荘子itインタビュー ~ダイナミズムを獲得するために~ インタビュアー 久世
11. ラッパーたちの戦争と平和 ──「2.24」以後のロシアの音楽表現をめぐって 松下隆志
12. 上昇する音楽 ―PeterParker69, Jeter & Y ohtrixpointnever 『deadpool』について― 市川タツキ―

<本文見本>

 

 

 

remodel 22 TOLERANCE『TOLERANCE』

発売日:2023年7月12日(再発決定!)
定価:¥7,000(-税別)
品番:remodel 22
Amazon  https://amzn.to/3OA3Gsq

仕様:□ポスター2 種
           □ヴァニティ ロゴステッカー(大判)
           □オリジナルボックス(135×135×22mm)
           □CD5 枚組(紙ジャケット)BOX Set
           □CD-1,2 はオリジナルマスターテープよりデジタルリマスタリング, オリジナルレコードジャケットを再現
           □CD-3,4 はカセットテープよりデジタルリマスタリング
           □CD-5 はソノシート(flexi disc)よりデジタルリマスタリング

—————–
tolerance
tolerance

CD-1 Anonym(79 年)
CD-2 Divin(81 年)
CD-3 Dose(80 年)
…未発表 初CD 化
CD-4 Demos(不明80 年頃)
…未発表 初CD 化
CD-5 Today’ s Thrill(80 年)
…初CD 化

remodel 22
12.Jul 2023 release
7.000yen+tax

—————–

阿木譲が主宰したヴァニティ・レコードから2枚のLPと1枚のソノシートをリリース、阿木自身がヴァニティ作品のフェヴァリットに挙げ、英エクスペリメンタル音楽の大御所ナース・ウィズ・ウーンドのリスニング・リストにも選出された丹下順子:トレーランス。未発表音源を含む集大成5枚組CDボックス。

<作品概要>
CD-1 Anonym
丹下が奏でるエレクトリック・ピアノ、シンセサイザー、簡素なエレクトロニクス、かぼそく呟くような朗読に加えて、吉川マサミのノイジーなスライド・ギターがゆっくりと渦巻きながら渾然一体となり、モノトーンで抽象音化されたアニムスが立ち現れるデビュー・アルバム。

CD-2 Divin
セカンド・アルバム。タイトルはフランス語で『神』の意味。前作で聞けたギターは後退、ドラムマシーンの躍動感とエレクトロニクスの律動が強調され、無機的で曇った空間にほのかな色彩感が加わり不思議な音響が創出される。T-5 では角谷美知夫(腐っていくテレパシーズ)の『ぼくはズルいロボット』の詩を流用。

CD-3 Dose(未発表)
阿木譲の所蔵品から発見されたカセットテープをデジタルリマスタリング。「Dose」とのみ記されており各曲名は不明。「Anonym」(79 年)と「Divin」(81 年)の中間に位置付けられる音楽性を持ち、1 枚のアルバムとしてほぼ完成している。

CD-4 Demo(未発表)
CD-3と同様、発掘カセットテープからの音源。荒涼としつつ何処か安らぎのある風景が走馬灯のように浮かんでは消える音のラフ・スケッチ。

CD-5 Today’ s Thrill(初CD 化)
ロックマガジン誌1980 年32号付録ソノシート(Vanity2005)として発表されたアルバム未収録曲。ソノシートから宇都宮泰がリマスタリング。

REVOLUTION+1 Book 誤記の訂正とお詫び

当誌読者の方から、誤記があると指摘を頂きました。読者及び関係者の皆様にはご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げるとともに、ご指摘に対して感謝申し上げます。

REVOLUTION+1 Book 正誤表

『REVOLUTION+1 BOOK』 69ページの下から2段目の2行目の掲載内容に誤りがございましたので、 下記の通り訂正いたします。

誤記につきまして、謹んでお詫び申し上げます。

単行本『AGI 4 / MERZBOWⅡ』発売のお知らせ

タイトル:AGI 4 ⁄ MERZBOWⅡ
監修:中村 泰之著:秋田 昌美、川崎 弘二、韻踏み夫、久世、つやちゃん
価格:¥2,750(税込)
ISBN:978-4-86400-044-4
発売日:2023 年 3 月 30 日
判型:B5 判(182×257×9mm)
ページ数:本文 144 ページ(カラー16 ページ)
製本:並製
発行元:きょうレコーズ
発売元:株式会社スタジオワープ

Amazon https://amzn.to/3kOAQru

<作品概要>
01.メルツバウ フォトギャラリー 秋田 昌美
02.メルツバウヒストリーインタビュー 第二回 1980年代 秋田昌美 インタビュアー 川崎 弘二
03.NHKの電子音楽 戦前編 第2回 1930年~1933年 川崎 弘二
04.日本語ラップの成立と「一人称の文化」 韻踏み夫 久世
05.ラップ・ミュージックの現在、失われた未来(?) つやちゃん 久世
06.私とカニエ・ウェスト、その葛藤 久世
07.Lil Uzi Ver「t Eternal Atake」という特異点 ~2022年USヒップホップにおける場所と身体、モチーフ、幽霊について~ 久世
08.ジム・オルークの電子音楽 川崎弘二 協力:阪本裕文

<本文見本>

  

 

 

単行本『REVOLUTION+1 Book』発売のお知らせ

タイトル:REVOLUTION+1 Book
監修:中村 泰之
著:足立 正生、浅野 典子、平野 悠、井上 淳一、宮台 真司、ダースレイダー、栗原 康、町山 智浩、木澤 佐登志、切通 理作、佐々木 敦、鈴木 創士、山崎 春美、赤坂 真理、加藤 梅造、嘉ノ海 幹彦、芥 正彦
価格:¥2,750(税込)
ISBN:978-4-86400-045-1
発売日:2022年3月20日
版型:四六判(127×188×20mm)
ページ数:本文304ページ
製本:並製
発行元:きょうレコーズ
発売元:株式会社スタジオワープ

Amazon https://amzn.to/3KuZTuh

<作品概要>
単行本「REVOLUTION+1 Book」
日本が誇る稀代のシュールレアリスト、足立正生監督6年ぶりの新作にして最大の問題作「 REVOLUTION+1」読本。
映画「REVOLUTION+1」をどう捉えるべきか?この映画が問うものを先鋭的な論者と共にこれから先を考えていきたい。
1939年生まれの足立監督が何よりも現役で映画を作り続け、なおかつ影響力のある作品を2023年に公開されている事実が本当に大きな大切なメッセージであり続けることを願って一冊の本にまとめています。

第一章
01. 重力と恩寵―『REVOLUTION+1』を巡る雑感 木澤 佐登志
02. +1とは何か? 佐々木 敦

第二章
03. 2022年9月26日 新宿 上映終了後~トークイベント
 足立 正生×宮台 真司×ダースレイダー×井上 淳一
04. 2022年9月27日 渋谷 上映終了後~トークイベント
 足立 正生×栗原 康×ダースレイダー×井上 淳一
05. 2022年9月28日 大阪 上映終了後~トークイベント
 足立 正生×鈴木 創士×山崎 春美×赤坂 真理×井上 淳一
06. 『魂の震えは続く』 足立 正生
07. 「本当のREVOLUTIONが起こるまで
  ~『REVOLUTION+1』完成版を観て」 井上 淳一
08. 「映画コメント」 栗原 康
09. 「映画コメント Ⅱ」 ダースレイダー
10. 『歴史を逆撫でするものについての対話』 鈴木 創士×嘉ノ海 幹彦

第三章
11. 『REVOLUTION +1』(2022年09月27日収録) 町山 智浩×切通 理作
12. そして彼は「星」になった
 ~『REVOLUTION+1』完全版で見えてきたもの 切通 理作
13. 「胎児が密漁する時?」 町山 智浩

第四章
14. ラジオJAG vol.60「芥正彦/元・首相 殺害に想う」(2022年7月29日収録)
 芥 正彦×浅野 典子
15. ラジオJAG『REVOLUTION+1』(2023年1月24日収録)
 平野 悠×浅野 典子×加藤 梅造
16. ラジオJAG『足立正生 REVOLUTION+1』(2023年2月7日収録)
 足立 正生×浅野 典子

第五章
17. 「つまらない社会に外はあるのか?」 足立 正生×宮台 真司

第六章
18. 「REVOLUTION+1」宣材資料 REVOLUTION+1 Film partners

単行本『AGI 3 / MERZBOW』発売のお知らせ

タイトル:AGI 3 / MERZBOW
監修:中村 泰之
著:佐々木 敦、川崎 弘二、木澤 佐登志、よろすず、秋田 昌美、久世、大塚 勇樹、REVOLUTION+1、鈴木 創士、山崎 春美
価格:¥3,850(税込)
ISBN:978-4-86400-043-7
発売日:2022年12月15日
版型:B5(257×182×20mm)
ページ数:本文304ページ(カラー64ページ)
製本:並製
発行元:きょうレコーズ
発売元:株式会社スタジオワープ

Amazon https://amzn.to/3tLci3D

<作品概要>
01. メルツバウ フォトギャラリー 秋田 昌美
02. メルツバウヒストリーインタビュー 第一回 秋田昌美 インタビュアー 川崎 弘二
03. 大きな音と小さな音について 佐々木 敦
04. メルツバウとギター よろすず
05. ジ・アート・オブ・メルツバウ 秋田 昌美
06. 加速に抗う音楽たち ―リヴァーブが木霊するYouTubeの亡霊空間 木澤 佐登志
07. NHKの電子音楽 戦前編 第1回 1925年~1929年 川崎 弘二
08. ラップ・ミュージックの「反抗」とケンドリック・ラマーの「ユートピア」 久世
09. 象徴としてのプレイボーイ・カルティ 久世
10. 「Let It Be「」Runaway「」Alright」という内的闘争の帰結”かるみ”について 久世
11. ダークでアイロニカルなリアリスト
~Vince Staples「RAMONA PARK BROKE MY HEART」全曲解説 久世
12. アートとラップ、アートラップの再検討(Earl SweatshirtとBilly Woodsを例に) 久世
13. 音楽家Stephan Mathieuの活動終了に寄せて
―A Young Person ‘s Guide To Stephan Mathieu― よろすず
14. Molecule Plane – Apocrypha / Self-Liner Notes 大塚 勇樹
15. Loudness (Ab) Normalization 大塚 勇樹
16. スチール18 REVOLUTION+1 Film Partners
17. 足立正生監督を讃える 鈴木 創士
18. POE 山崎 春美

<本文見本>