A new art gallery 〝 nu things 〟

70年代音楽から先端音楽まで、
現代音楽からロック、クラブミュージック、エレクトロニックなどなど、
ボクの聴いて来たすべての音楽をもういちどアートとしてとらえ、
音楽から美術、美術から音楽
音楽から映像,映像から音楽
音楽からエレクトロニック、 エレクトロニックから音楽
音楽からファッション、ファッションから音楽へと
知的に反知的に
時には過激にそして静謐に
あるいは快楽的に猥褻に横断し
アーカイヴしていくための、新しい場
3月オープン予定のart gallery 〝 nu things 〟の工事前の写真をアップしておきます。

去年の10月頃から市内を自転車に乗って、新しいコンセプトとコンテンツを持った次の運動をするための場が欲しくて、どれほどの数の物件を探しまわっただろうか。冥王星、天王星、海王星と「時代」と呼ばれるような大きな時間の流れを刻む星々が新しい場所に移動し、いま新しい時代が本格的に始まる2025年頃までの
魚座海王星時代の到来。石井ゆかり氏によると、この時代は、目に見えないもの、精神、無意識、夢、ガス、オイル、ドラッグ、酒、幻想、音楽、映像、芸術、宗教、理想、救済、涙、慈悲、海、香り、ファンタジーなどにスポットがあたると言う。過去の時代遅れのライヴハウスやクラブ空間でもない、この魚座海王星時代に対応する覚醒した意識と、新しい価値観、3.11以後のもうひとつの存在と生き方を実践するための場を、どうしても欲しかったのだ。そしてそこに集まって来るみんなが気持ちよくなり、しあわせになるような場が。






●場についてひとこと
湊町のcafe nu thingsや本町のjaz room nu thingsではあまり前面に出ること無く、裏でこうした場を支えていたのだが、2年前にアメ村に立ち上げたnu things JAJOUKAからは、可能な限り前面に立って場のイメージやコンセプトを作り、ミュージシャンを育てることを目的としたイヴェントそのものをもオーガナイズしてきた。その期間、そこそこ次世代のエレクトロニック系の若いミュージシャンも数人、それなりに育てることも出来たと自負しているが、しかしこうした場をミュージシャンやオーディエンスたちは、単なる箱屋ととらえ、平野クンやボクの仕事の本質を勘違いし見誤っている人間の多いことに、少なからず傷つきもしている ( 普段から不平/不満など何も言わない心優しい平野クンの心胸たるやボク以上だろう ) 。ボクらは常に他の店や他のオーガナイザーが育てたミュージシャンを横取りして、イヴェントを展開することだけは避けようと話し合い、気遣いながら手つかずのミュージシャンを発掘してきたが、しかしそうしたミュージシャンも、自分が活動し育った場をないがしろにし、他店からオファーがあれば転々とその活動の場を拡げていく彼らの、この貞操観念のなさにはあきれているというのが本音だ ( 出る杭打ってでも表向きだけ波風たてない平等主義を装おう彼らならではの 、)。
場とは、物理学においても時空の各点に関連する物理量であり、物理量を持つものの存在が別の場所にある他のものに影響を与えること、あるいはその影響を受けている状態にある空間のことを言うのだが、場を蔑ろにしてミュジシャンやアーティストの活動は決して外に拡張していけないことを、もっと知ってもらいたいものだと思っている。ねえ、いまあるキミの人間関係はどこで知り合い誰に巡り会わせてもらったの? しかし、ミュージシャンやアーティストとして彼らが大きくなってくれることには吝かではないが。
さて、あらためて新しく出直そう。新しいこの場で、新しい存在とまた巡り会うために。

**因みに 〝 麒麟は、東西南北の包囲のうちの中央を守護する動物で、五行では『土』属性をもっていて、聖者が世に出る前触れとしても現れると言われ、食事も枯れた草しか食べず、歩く時に生きた虫などを踏むこともなければ草を踏むこともないように、麒麟は足を地面につけないといわれており、そのためか落とし穴にも罠にも掛かることは無いといわれ、行動は至って計画的で、遊ぶ場所さえも地を選び、その場所を熟知しているという。麒麟の鳴き声は音楽の旋律と一致していて、雄が泣くのを遊聖(ゆうせい)、雌が鳴くのを帰和(きわ)というらしい。そして、春に鳴く事を扶幼(ふよう)、秋に鳴くのを養綏(ようすい)という。 〟新nu thingsは、「聴く」ということをあらためて考えるための場でありたい。音を聴くことによって頭脳のなかで広がっていく抽象的映像、イメージ、音を視ることとか、その時代背景があったからこそ生まれるバックグラウンドミュージック ( 時代意識 ) 、ファッションとか、音の時間軸やアーティストのリアルな存在感のなかで生まれる物語り性とか。あるいは美術や映像、デザイン、フォルムなどのヴィジュアルそのものから聴こえてくる音響などや、リズム ( 振動 ) が身体にもたらすオーガニック機能などなど。新nu thingsのコンセプトのひとつに『ディープリスニング』をまず柱に色々展開していこうかと、考えています。

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2012年01月31日 23:22 に投稿されたエントリーのページです。

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