2010年10月 アーカイブ

2010年10月05日

GLITCH MUSIC

GLITCH MUSIC
raster-noton
oval

anbb ( Blixa Bargeld + Carsten Nicolai )
ドイツ・ベルリン出身の俳優、パフォーマー、ミュージシャン、詩人でもあるブリクサ・バーゲルト(Blixa Bargeld ) が、アルヴァノト ( Alva Noto ) のカールステン・ニコライ( Carsten Nicolai ) とのコラボレーションANBB名義で、ラスタ・ノトンから" ret marut handshake " というEPを発表した。メランコリックで孤独な感情に支配されたこの作品は、グリッチのメトロノミック・ブリップのリズムと、疑似オーケストラのピアノ音と弦楽の、薄く広がる
anbb ( alva noto & blixa bargeld ) / ret marut handshake ( r-n 120 )

ノイズの海にデジタル・アレンジされている。このEPに続いて2×12" のアルバム" Mimikry " がドイツでラスター・ノトンから9月30日にリリースされている。これにはマグノリア・サウンドトラックに関するエイミー・マンによって流行した1968年のAerial Balletアルバムからのカヴァーが収録されているとも言われているが、EP " ret marut handshake " からの2曲に加え、再アレンジヴァージョン2曲と、未発表作6曲が収録されている。特に注目すべきは " Katze" と " Mimikry " で詩やヴォーカルに、そしてジャケット写真に、1966年のMichelangelo Antonioniの映画 " Blowup " で有名になったイギリスのファッション・モデル、フェルシュカ・フォン・レンドルフ ( Veruschka von Lehndorff ) をフィーチャーしていることだ。
彼女はいまも現役のファッション・モデルで活動しており、 " 英ロンドンで先日行われたロンドンファッションウィークで、71歳になる往年の名スーパーモデル、フェルシュカ・フォン・レンドルフさんが、ランウェイに登場しショーを沸かせた " と多くのひとにツウィートされていた。 ( そしてブリクサ・バーゲルトと言っても知らない若いひとも多いので追記しておくと、1980年の西ベルリンで結成されたロックバンド、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンEinstürzende Neubautenのリーダーで、ニック・ケイヴ&ザ・バッドシーズNick Cave & The Badseedsのメンバーとしても活動し、ヴォーカルとギターを担当していたアーティスト ) 。Anbbは長い間、友人関係にあったブリクサとカールステン・ニコライ(Carsten Nicolai)が、2007年にサンフランシスコでコラボ・パフォーマンスを行ったことから始まっており、グリッチなエレクトロニックにブリクサのヴォーカルが不思議とマッチしており、独特の抽象世界を描いている。即興 ( インプロヴィゼーション ) と抽象化 ( アブストラクション ) の組み合わせに基づく概念によって、トラディショナル・ソングを再考する。 " ボブ・ディランを超える水晶の雑音構成句、単語、新しくて、予期していなかった抽象化が現れるのを残して、正常な感覚が見えなくなるまで孤立している純音の音節。とイギリスのWire誌は評している。

Veruschka von Lehndorff
http://www.google.com/images?hl=ja&q=Veruschka+von+Lehndorff&um=1&ie=UTF-8&source=univ&ei=Mj-qTI_gO4OEvgO698DpDA&sa=X&oi=image_result_group&ct=title&resnum=1&ved=0CC4QsAQwAA&biw=1206&bih=889

Veruschka von Lehndorff - Flicker
http://www.flickr.com/search/?q=Veruschka+von+Lehndorff

Blixa Bargeld+Alva Noto. Mimikry
http://www.youtube.com/watch?v=KATy382D7TI

*Speranza07 | 2009年11月01日
Blixa Bargeld+Alva Noto
Kopenhagen
23/10/2009


anbb ( alva noto & blixa bargeld ) / ret marut handshake ( r-n 120 )
a:
ret marut handshake
one
b:
electricity is fiction
bernsteinzimmer
i wish i was a mole in the ground
all tracks written by alva noto / blixa bargeld
except 'one' written by harry nilsson
published by warner / chappell music and ' i wish was a mole the ground' - traditional, arranged by alva noto / blixa bargeld
recorded and mixed by boris wilsdort at andereBaustelle recording studio berlin between january 2009 and april 2010
raster-noton 2010
http://www. raster-noton.net/anbb

anbb / mimikry ( r-n 121-2)
A: 01.fall
B: 01. once again
02. one
03. ret marut handshake
C: 01. bersteinzimmer (long version)
02. i wish i was a mole in the ground - extended -
03. mimikry
D: 01. berghain
02. wust
03. katze (featuring veruschka)
cover 'wallstreet-spider' from the series ' veruschka self-portraits'
performed by vera lehndorff
photographed by andreas hubertus ilse, nyc 1992-96
insert by blixa bargeld for anbb, 2010
all tracks by alva noto / blixa bargeld
all lyrics by blixa bergeld
except 'one' by harry nilsson
'i wish i was a mole in the ground', traditional, arranged by alva noto / blixa bargeld
strings arranged by jan schade
additional voices on 'mimikry' and'katze' by veruschka
mastered at dubplates & mastering berlin/lupo
raster-noton 2010

anbbの " mimikry " のジャケット写真をみたとき、最初にイメージしたのが'72年にRCAから発売されたデヴィッド・ボウイの " Ziggy Stardust " だった。音楽のことを言っているのではない。ヴィジュアル・イメージだけの話だ。多分当時、この " Mimikry " のジャケットに使われているウォール・ストリートでのフェルシュカ・フォン・レンドルフと同じ格好をしたボウイの写真を見た記憶があるからだろう。 " 異星人としての人間の顕現、人類への希望を与えるメッセージを携えたジギーの物語り " 。あれからもう40年、ボウイやマーク・ボランを教えくれた今野雄二氏もいまはいない。しかしこうした作品も世界で限定1000枚しか発売されていないにも関わらず、発売日からもう10日以上たつというのに、完売されていない。70年代なら発売日に、とっくに売り切れていただろうに。これが現在の音楽業界の現実だ。新しいCDやレコードに興味を持っている賢明な人間は、ほんの極小数ということだ。バカは ( 失礼! 感受性の欠如している大衆と同化する情報無知と言い直しておきます ) ドミューンとか電通マスゴミに踊らされ、屑みたいな音楽を聴いて喜んでいる。いつの時代も変わらずか。カールステン・ニコライのシンプルなクリックやグリッチ、ピアノ音とブリクサ・バーゲルトのヴォイスだけで、こうした抽象的物語を構築できるまでに、選ばれたひとたちの感性も鋭く変容してしまっている。2006年、バーゼルアートフェアーでイタリアの首相ベルルスコーニの脂肪を美容整形医院から回収してクリーンハンズと題された石けんを発表したジャンニ・モッティ ( Gianni Motti ) 。「最小限の手段、最大限の効果」をモットーに彼は社会に関するアイロニーとユーモアを備えた斬新なアクションを繰り広げたが、Anbbのこの作品にも同じ姿勢と態度を感じる。

anbb - Once Again
http://www.youtube.com/watch?v=tp4lZWZRsvo&feature=fvsr

**LolAtCopyright | 2010年10月01日
It's here, today! anbb full length! Blixa Bargeld and Alva Noto together, this actually made my day.
Artist: anbb
Track: Once Again
Album: Mimikry
Date: 2010-10-01

anbb - Berghain
http://www.youtube.com/watch?v=UoN3Vfoq92E

ANBB - One
http://www.youtube.com/watch?v=lAgGyzTABDQ
***grotemdml | 2010年06月26日
Alva Noto & Blixa Bargeld [Einsturzende Neubauten] - One

Anbb - Ret Marut Handshake
http://www.youtube.com/watch?v=YZoXvKRav78
**valerioimagomeccano | 2010年07月11日
Anbb (Alva Noto and Blixa Bargeld)
The song's taken from "Ret Marut Handshake" [Ep] released in 2010

anbb: Alva Noto + Blixa Bargeld @ Sonar Galicia 2010
http://www.youtube.com/watch?v=JmBs5PJx4gM

Blixa Bargeld+Alva Noto. Anfang. Teil 3
http://www.youtube.com/watch?v=NUBqZa4pJtk
*****Speranza07 | 2009年11月01日
Blixa Bargeld+Alva Noto
Kopenhagen
23/10/2009

Blixa Bargeld+Alva Noto. Anfang. Teil 2
http://www.youtube.com/watch?v=_mCzw3G8gS0
****Speranza07 | 2009年11月01日
Blixa Bargeld+Alva Noto
Kopenhagen
23/10/2009

Blixa Bargeld+Alva Noto. Anfang. Teil 1
http://www.youtube.com/watch?v=mcLvFbElTN4
**Speranza07 | 2009年11月01日
Blixa Bargeld+Alva Noto
Kopenhagen
23/10/2009

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GLITCH MUSIC
raster-notonからリリースされるグリッチやクリック、サイン波による音響を記号的に表記したグラフィック・スコア " Notations Archiv 1 " は、43,4 cm x 31,2 cm x 2,7 cmのカードボード・ボックスに入れられ、Carsten NicolaiとCyanによって監修され、ヴィジュアル・アートを学ぶklasse systemdesignの学生たちによるプロジェクトとしてraster-notonから限定で発売された。サウンドの映像化というraster-notonのコンセプトを強く裏付ける作品である。 ( CD『Archiv 1』を題材とするこのスコア " Notations Archive 1 "は、今年中にリリース予定の、ボクがグリッチ系アーティストの音響をコンパイルしプロデュースするCD,DVD付きのポストカード・ブックの、その制作会社 " スタジオ・ワープ " の中村泰之氏からデザインするときのヒントになればと、プレゼントされたもの 。ヴァニティ以後本格的なCDプロデュースは、ほんと何年ぶりだろう。期待しておいてください) 。最近のクリック、グリッチ、ミニマル・ダブ、スローモーシャン・テクノと呼ばれるエレクトロニカの起源は、90年代のドイツにあり、そうした音響に使われる典型的なインストゥルメンツ・ハードウェアは、circuit bending、Elektron Machinedrum、Elektron Monomachineを、ソフトウェアとしてはAbleton Live、 Audiomulch、Reason、Bidule、Jeskola Buzz、Max/MSP、Pure Data、Reaktor、Super Collideなどを駆使して構築される。過去には通常レコーディング時には、避けられたグリッチの源は、通常、誤動作しているか、または乱用されたオーディオ録音装置かデジタル技術で、CDスキップや電気ブンブン、アナログのひずみやビット伝送速度減少やハードウェアの雑音や、コンピュータ上のバグやクラッシュ、かすり傷、システム・エラーなどとして音響の品質を減少されるものとしてダブー視されるものだった。

Glitch Music with Black and White Animation
http://www.youtube.com/watch?v=rKmgc1NYg4M

**artifacterror | 2009年10月14日
I decided to see if I could make music out of scratched CDs, similar to the work of Oval and Yasunao Tone.
I used four very badly damaged CDs and sampled all the interesting sounds they made that didn't feature in the original recordings and then arranged my track with some free software.
The accompanying video was inspired by Moiré Patterns. The opening segment of the film is four sets of lines gently seesawing against each other.


notations archiv 1 ( 320 )
notation: toni schonbucher
track: band
artist: komet
notation: pascal storz
track: variations for modulated 440 hz sinewaves
artist: ryoji ikeda

Glitch Musicの起源は20世紀前半まで辿ることが出来、ルイジ・ルッソロの未来派芸術家宣言によるArt of Noiseがこうしたノイズ・ミュージックのベーシス ( 根拠 ) で、彼らはノイズ・ジェネレーター ( 雑音発生器 / intonarumori ) を組み立て誤作動技術を音響に初めて応用した。その後,一般的には70年代中期のターンテーブルを楽器ととらえて即興演奏するパイオニアのChristian
Marclay ( アメリカ・カリフォルニア生まれで、ソニック・ユースのメンバーでもあるリー・ラナルドとデュオでコラボレイションを展開してもいる ) のヴィニール・レコードを使ったサウンド・コラージュ、85年に破損したCDを使ったフルクサス・ムーヴメントに影響されたYasunao Toneのテクノ・エデン・パフォーマンス ( 90年代にニューヨークのラヴリー・ミュージックから " Musica Iconologos " 、2007年にはErrant Bodies Pressから " Noise Media Language " などの作品をリリースしている ) 、'92年のNicolas Collinsのアルバム" It Was A Dark and Stormy Night " でのCDをスキップさせた吃り音を弦楽四重奏曲と融合こそがGlitchの始まり,起源とも言われている。今日のグリッチ・テクニックが急速に世界中に広がって行ったのはマーカス・ポップ ( Oval ) の、CDプレイヤーを早送りした際に発生するCDスキッピングと呼ばれるスキップ音を楽曲の中に取り入れた頃からで、彼以外にもAchim Szepanski、Alva Noto、トランペッターJon Hassell、90年代中期のワープ・レコードにみられたデジタル・オーディオ・マニプレーター・テクニックと美学でのAphex Twin ( Richard D. James ) 、Autechre (Tri Repetae, Chiastic Slide)などがグリッチというサウンドの先駆者たちと言えるだろう。

What is Circuit Bending?

最近ではClavia Nord Modular G2、Elektron MachinedrumやMonomachineというデジタル・シンセサイザーを使ってGlitch Musicを構築するアーティストたちも現れ、よく使われるソフトウェアはtrackers、Reaktor、Ableton Live、Reason、AudioMulch、Bidule、Super Collider、Usine, FLStudio、Max/MSP、Pure Data、ChucKなどに変化してきている。重要なのは、クリック、ミニマルやスローモーション・テクノ ( ドローン /アンビエント ) が特徴のGlitchが、我々が考えるほど複雑な電子装置を使って構築されているわけではないということだ。こうしたマイクロスコピック・サウンド、ロウワーケース・サウンドは、クリックやグリッチ、サイン波のドローンによって構築された音響で、可能な限り微小な音響、単調なミニマルリズムで空間を形成していて、個人的にはベーシック・チャンネル以後のミニマル・ダブやスローモーション・テクノから、再燃の兆しを見せ始めたと感じている。

iPhone 4 Disassembly by TechRestore
http://www.youtube.com/watch?v=YkcLLI6Yv8I

**1784 hi-res photos combine to make a stop-motion expose of the iPhone 4, revealing every detail of construction, from packaging, down to the chips on the logic-board. Set to a custom electronic/glitch soundtrack, with fast paced action, this is no ordinary unboxing and take-apart video!

「 WIR SIND SOHNE VON STOCKHAUSEN 」01
http://www.nu-things.com/blog2/2010/08/_wir_sind_sohne_von_stockhause.html

OVAL / O ( thrill 244 )
A: 1. Panorama 2. Ah! 3. Shh 4. Glossy
5. Stop Motion 6. Sky 7. Beige
B: 8. Brahms Mania 9. Cinematic 10. Cry
11. Cottage 12. I Love Musik 13. Salamanca
C: 14. Dolo 15. Dricas 16. Cyprus
17. Vessel 18. Dynamo 19. Finis 20. Emocor
D: 21. Alpen Wireframe 22. Wonda 23. Intensify
24. Encore 25. 1983 26. Haff
Oval= Markus Popp
written and produced by Markus Popp
THRILL JOCKEY 2010

Oval - Ah!

**thrilljockeyrecords | 2010年09月01日
"Ah!" from Oval's new album, "O", released September 7th 2010.
Amberley Productions: Directed by Darko Dragicevic, Produced by Austin Stack
Choreography - Walter Bickmann
Lead Dancer - Isabelle Rune
Director of Photography - Sebastien Gonon
Editor - Austin Stack
Set Design - Naoko Tanaka
Costume - Olga Zmiejko, Ann Delic
Assistant Producer - Nana Asase
More from Oval / Amberley Productions
http://www.youtube.com/watch?v=e948Qj...
http://www.amberleyproductions.com

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Pong / Senking ( r-n 122 )
01 Unlighted
02 Luma
03 Painbug In My Eye
04 Death By Drowning
05 Low Flow
06 Breathing Trouble
07 Mimi
08 V8
09 Skidozer 301
Raster-Noton 2010

Senking - Luma
http://www.youtube.com/watch?v=cvSRdjbWopg

kangding ray / automne fold ( r-n 094 )
01. konstruktiv
02. automne fold
03. downshifters
04. the distance
05. a protest song
06. apnee
07. idle
08. quarante
09. altiz
10. parallel
11. world with in words
12. epoque
13. apnee. part II
14. palisades
all tracks written and produced by Kangding Ray / FDavid Lerellier
vocals on a protest song and quarante by Lene Toje
wordson apnee taken from 'the man , the hospital and the helicopter' , written and spoken by Andrew Cannon
raster-noton 2008

Kangding Ray - Quarante, Album: Automne Fold

**lsteimo | 2008年06月02日
Video by deliciouspictures for Kangding Ray. Track : Quarante, from the album Automne Fold, raster-noton 2008.
http://www.kangdingray.com

Kangding Ray - Idle
http://www.youtube.com/watch?v=DhO4qMAcksk

Kangding Ray The distance
http://www.youtube.com/watch?v=tBnUfN9c3r0

alva noto / transform ( r-n 079 )
1. module 1
2. module 2
3. module 3
4. module 4
4. module 5
6. module 6
7. module 7
8. module 8
9. module 9
10. module 10
all songs by Carsten Nicolai, re-mastered at Calyx
transform was originally released in 2001 intiating the transall series
including transrapid ( 2004 ), transvision ( 2005 ) and transspray ( 2005 )
raster-noton 2007

Alva Noto - Transform - Module 1 - OS-8 Oscilloscope

**qdot76367 | 2010年01月28日
Alva Noto - Transform - Module 1 - OS-8 Oscilloscope
As recorded through my iPhone with the headphones ear the mic, therefore, crappy audio. Will probably overlay the actual song over it at some point, but for now, you get the idea.
I got this scope a couple of years ago, it has the original phosphor display, original manual, hell, even the original receipt from the early 50's. Still works like a dream, not that I'm in need of a single channel scope much, but in terms of having "being pretty" as a job, it does so AMAZINGLY well.
Also: This is a single channel scope, not in X/Y mode. The changes around 3:00 in are me playing with the coarse freq. knob.

pomassl / spare parts ( r-n 88 )
01. Nitro
02. Tandem Distiller
03. Kalin Tubes
04. Murena
05. Lovozero
06. Blank Jack
07. Terawatt Hours
08. L›·‹R He Cntriller
09. Parasite Battery V
10. Antenna Atoll
11. Allied Nippon
12. Kaskada
13. Valsalva Maneuver
14. Pestrepeller
15. Qaraghandy Storm
all parts written, recorded and produced by F. Pomassl
recorded and processed at laton studios / austria and russia
mastered by calyx mastering berlin
raster-noton 2007

Pomassl live at OFFF festival 2009
http://www.youtube.com/watch?v=PWncWjMNFrg
***idrioema | 2009年05月12日
OFFF festival 2009 Oeiras - Portugal 07.08.09 May
Raster Noton showcase with:
- 07 May 2009
Nibo
Frank Bretschneider
Atom TM
Fennesz
- 08 May 2009
Senking
Pixel
Kangding Ray
Coh
Uusitalo (Vladislav Delay)
- 09 May 2009
Pomassl
Snd
Alva Noto
Byetone
Signal

carl michael von hausswolff / leech ( r-n 67 )
1. blitzableiter induktionsspule ( 2002 )
olafur eliason,
leached at frequencies ( radar ),
planetariet, copenhagen, 2002
2. atomium phi ( 2002 )
carsten holler
leeched ar rounge phosphene,
center repional d'art contemporian
languedoc-roussillon, sete, 2002
3. swingers ( 2002 )
tommi gronlund / petteri nisunen
leeched at todos somos pecaderos,
museo tamayo arte contemporaneo,
mexico city, 2002
4. dj set ( 1994 )
richard james
leached from dj set,
circular sandpaper edition,
disobey, london, 1994
*plays olafur eliasson, carsten holler, tommi gronlund / petteri nisunen
and richard james
raster-noton 2006

CM von HAUSSWOLFF live @ ZONE Part 9, Secession, Vienna
http://www.youtube.com/watch?v=RDmZHR5Atgo
**annaceeh | 2009年11月15日
CM von HAUSSWOLFF live @ ZONE Part 9, Secession, Vienna
30.10.2009
Presented by Laton
Video: Anna Ceeh

blir / raster edits ( r-n 064 )
1. - 19. Untitled
*#8 inthe raster. post series
raster-noton 2005

Blir - track 3 - 2:47! SUPER MUSIC!
http://www.youtube.com/watch?v=YrhImiX-3ys
**brdar1720 | 2008年02月17日
[watch http://www.raster-noton.net/main.php and find "blir" in "artist" to get more information]
full of genius deconstruction of techno music from masterpiece cd "Blir. Raster Edits" by duet Blir (aka Snd)mark fell and mata steel. must listen! there are more changes than you can hear at first 17 times...!

alva noto / transvision 2( r-n 62 9
1. remodel
2. j
3. postfabric
4. 10
recorded 2002-2004 ar r-n modul berlin and in transit
all sound carsten nicolai except postfabric, contains a sample of richard chartier,
raster-noton 2004

Alva Noto Neue Stadt (Skizze 8)

**sjofarthotellet2 | 2008年02月08日
Carsten Nicolai Alva Noto Neue Stadt (Skizze 8)
Karl Klein

raster-noton
http://www.raster-noton.net/

今野雄二氏に続いて大手のレコード会社ワーナーミュージック・ジャパン社長の自殺。しかしレコード会社だけが不況というのでもない。音楽の世界に生きる人間特有の個人主義とニヒリズム、ストイックな体質が、こうした悲劇を多く生むのかも知れない ( それにしても団体との関係、社員関係を介して間接的に結び付く団体=会社って、病理の巣窟で、ここで感じる孤独感なんてほんとに痛ましいものだろうな ) 。このいまという時代は、ちょうど音楽離れの甚だしかった80年代初期-中期の状況に似ているように思う。ロックからニューウェイヴ、クラブミュージックへと激変した、あの時代に。音楽に関わる仕事をしている人間には、ミュージシャンも含め、いまが最も大事な時で、いまだに古い70-90年代音楽の文脈から前進できないで、屍体のようなそれらに固執し商売しているひとたちが、淘汰されるのも時間の問題だとボクは思っている。渋谷HMVが無くなったからって ( あんなアメリカ的外国資本のダサいレコード・ショップでなど、この20年来CDやレコードを買ったことなど1度も無い 、あんなところに本当に必要な音楽情報など,かけらもないのだ ) 、騒ぐ必要もないし、時代的意味性もない。彼らは海外で起こっているほんとうの音楽情報を把握することもなく、単に商売に失敗しただけのことだ。ボクらにはなんの影響もない。Linus RecordsやStore15Nov、Artecnico、Pastel Records、Jet Set、Inpartmaint、Meditations、Art Into Lifeなどなど、5年ほど前から小さいながら海外の洋楽情報をリアルに反映し把握したレコードシャップもポツポツ表れ始めている。さて、ボクはと言えば新しい発売されたばかりのCDやレコードを出来る限り手許に引き寄せ、それらを俯瞰しながら、時代意識や意味性を考え、あたらしい音楽の文脈を考察する楽しみに明け暮れている。ロックマガジン以後、ずっと沈黙を守って25年、社会に対して、そろそろ本格的に活動を再開しようと、nu things JAJOUKAを立ち上げ、他にも大阪のスタジオ・ワープのディレクションで今年中にリリースする一冊のGlitch系のCD、DVD、ポストカードなどが付いたオブジェ・マガジンのコンパイル、エディトリアルの仕事もいま始まったばかりだ。アセンションや宇宙全体と共鳴するスターゲイトなどの、オカルチックな話を持ち出さなくとも、時代や音楽は確実に新たな次元、価値観にと昇華、変容ししつつある。そうでなきゃ、ひととして生きて行けない時代が、もうすでに来ているのだ、ということ。 ( 10.10.10 追記 )


2010年10月13日

clickety-click, clickety-clack

clickety-click, clickety-clack
- Electronic Beat Structures and Sound Landscapes -
16 sat 0ct. 2010 @ nu things JAJOUKA
20:00-3:00 after hours till 5:00 2000yen(inc 1drink)

Bricoleur:
AGI Yuzuru ( 阿木 譲 )

LIVE:
Takecha ( 武茶 )

VJ:
サカイトシヒロ

nu things JAJOUKA - USTREAM
http://www.ustream.tv/channel/jajouka

クリックやグリッチ、ミニマルダブ、エレクトロニカ、ポストロックなどの200枚を超える今年に入ってから購入したレコードやCDを前にして、今回のイヴェントは、どう繋いで未知のグルーヴなり世界観を構築しようかと、あれこれ試みていた。こうして大雑把に組み立てた流れを、当日クラブ空間のなかに持ち来んでDJイングすると、いつもものの見事にあてが外れて、結局すべて即興で最初から組み立て直さなければならなくなる。それは当日、現場に顔を見せてくれたひとびとが作り出す空気感や、自分のその日のテンションによって変わることもあるだろうし、実際に爆音で音を鳴らすと部屋で聴いていた音楽とはまるで違った別の側面が視えてくることがあるからだ。踊らせるためだけに同じグルーヴを延々と繋いでいくことは容易だが、自分でいうのもなんだが、DJブリコラージュによって、あるひとつの世界を構築することはとても奥が深く気分に左右される。そして最も楽しいのは、部屋で聴いていた時には気付かなかったその音楽の新たな発見があることだ。今回のClickety-Click, Clickety-Clack- Electronic Beat Structures and Sound Landscapes -での切り口は、大きく3つのパターンがある。ひとつはraster-Notonでのクリック+グリッチ、そしてScubaやMonolake、Shed、Donato Dozzy、Dettmannなどのミニマルダブ。そしてもうひとつはKompaktがディストリビュートしているDialのJohn Robetsなどのエレクトロニカ、ポストロック群だ。まあ、アセンションとスターゲイトの、新しい次元

RASTER-NOTON

**GYMRIOYS | 2008年01月07日
introduction movie

に昇華しようとする宇宙に共鳴する時代にふさわしく、いつものコピーだか「どこかに重力から解放されたいという欲求と,地球上ではないどこか他の存在しない異郷を懐かしむ=Another Green World ( 新たな場 ) への生成が感じられる潜在意識下のノクターナルなサウンドトラック」と、rester-notonでのPixel、Frank Bretschneider、Signal、Alva Noto、Anbbなどのデジタル処理された周波数のサイン波によるマイクロサウンドにおける美学と。興に乗れば、TakechaのラップトップとボクのDJイングとでマイナス・ワンのようなインプロヴィゼーションもやってみようか。使用するレコードはRaster -
Noton、echocode、dial、ost-gut-ton、kompakt、Ackerなどなど、すべて購入したてのドイツとヨーロッパのレーベルからリリースされているレコード/CDを使い、ディスコ化していく最近のクラブに背を向け、最新の未知なクラブグルーヴを構築できたら・・。映像はColorfield Variationsなどのシンプルな色彩パターンや、スローモーション・テクノに使われている自然の風景、VJサカイトシヒロによるquartz composerを使って音響にシンクロするパターン映像などを駆使して展開します。今回はスピーカーもサラウンド的に聴く人を包み込むような配置にして、アンビエントに、踊りたいひとには踊ってもらい、聴きたい人には聴いてもらうというオーガニックな空間を作れたらなと思っています。 この数ヶ月、ファクトリーやワープ、ジャーマン・エクスペリメンタルなど過去のエレクトロニック・アーカイヴ的イヴェントを多くオーガナイズしてきたが、個人的にはまっさらな最新の素材を使ったDJイングが、最も刺激的でワクワクする。今後も好評だったPsysExに出演してもらった「 WIR SIND SOHNE VON STOCKHAUSEN 」のような、エレクトロニック・シリーズは続行していくが、現在、出演の決定しているアーティストは、
Ametsubu ( http://www.myspace.com/ametsub3110 / http://www.drizzlecat.org/ ) 、
Hiraoshi Watanabe ( http://www.myspace.com/hiroshiwatanabemusic / http://www.hiroshiwatana.be/ ) 、
RUBYORLA ( http://www.myspace.com/rubyorla / http://rubyorla.web.fc2.com/ ) 、
El Fog/Masayoshi Matsuda ( http://www.myspace.com/elfog )
+ Jan Jelinek ( http://www.janjelinek.com/ ) などで、来年にはきっと大きなムーヴメントとして発展していくことだろうと期待している。

nu things JAJOUKA
大阪市中央区西心斎橋2-18-18
TOPORO51 - B1
phone 06 6211 8711

2010年10月26日

NICO ( VELVELJIN, CVL, APH, yohei yamakado ) / TRENTEMOLLER

Compilation Project

先日の " clickety-click, clickety-clack " 以後、どうもブログを書く気が起こらない。きっと、今年中に発表するオブジェマガジンのことで毎日ひとと会ったり、ヴィジュアル・イメージや装丁デザインなどなどで頭のなかがグルグル回転しているからだろう。CD、DVD、ポストカード、小冊子で構成される今回のオブジェマガジンは、microscopic sound、lower sound、electric experimental music ( minimal dub ) 、slow motion techno、click+ sine wave droneというコンセプトでコンパイルし、現在決定しているアーティストは、Oval、PsysEx、Nico ( Velveljin ) 、Seiho、Takechaなどで、Alva-Notoには現在オファー中で返事待ちだ。今回のプロジェクトは、リュック・フェラーリの「組織化されて詩的な、しかしながら物語性を指向しない」ヘテロジゴート ( Hétérozygote ) のような異種接合体的エディトリアルとでも言おうか。スタジオ・ワープのスポンサー/ディレクションで始まったこのプロジェクトは、ボクの好きなように自由に動け、短くとも3年間は続行し、年に最低4作品は制作する予定でいる。恐らくこの動きから出版、レコードレーベル設立、海外のアーティストのCDレコード・リリース、ブッキングなどへと拡張していくことだろう。ボクにとってはnu things JAJOUKAを含め音楽人生の決算、総括を意味する最後の重要な仕事となるだろう。

NICO ( Velveljin )

VELVELJIN / NONSAVOIR
Serpico
M2 ( words by William Wordsworth )
Nonsavoir
I See
MSK Talks To Us
Transmission Orale
4
The Words And Colors That Unknown To Man
+
Skiny Jeans ( live at nu things JAJOUKA )
SYNC. ( words by Emily Elizabeth Dickinson )
produced by Nico at Idea Studio
velveljin@gmail.com
2010

昨夜、先月フランス、パリのPARIS 8に留学し映像を学ぶため渡仏したNicoからメールが来ていたので少しばかり紹介しておこう。「今こちらでは、シネマッティック・フランセーズというところでデヴィッド・リンチ特集 ( http://www.cinematheque.fr/fr/calendrier-cycle.html?cycl_id=445b5a4b-5998-45a2-a2f6-000000000297 ) が約一ヶ月間に
渡り組まれていて、僕はそこの年間フリーパスを持っているので連日通っています。論文の課題は彼の grandmother について書こうかなと考えています・・・今週の月曜日はトレントモーラーのパリ公演に行ってきました・・・基本の音源はおそらくすべてCDJから流れていた(今回はPCなし)ので、予定調和に終わりそうな懸念が個人
的にあったのですが、彼がCDJやシンセサイザーを操る傍らに、ドラム、ベース、ギター×2、ヴォーカル(DVDやネットの動画とほぼ同じ編成)を配置し巧みにライブ感、もっというならば所謂伝統的なロックコンサートが持つ高揚感や中毒性を醸し出していました・・・演出の点でいうと、映像はたいしたことなかったのですが、ヴォーカルやギターに美女を起用するという点が興味深かったです。さらにその美女というのが、デヴィッド・リンチ的美女で、舞台の演出もどことなくリンチ的世界(特にエレファントマン)を感じさせました。このアルバム及びツアーからは、音(ギターのひずみ方・入れ方、女性ヴォーカル、背後に流れるドローン)だけを聴いてもわかるように、明らかにデヴィッド・リンチ(また

Trentemoller

**kalista75 | 2010年10月18日
Le Bataclan Paris France 18/10/2010- Live

はタランティーノ、ジム・ジャームッシュ、ともするとタルコフスキーまで)からの影響を感じます。先に述べたリンチ特集との時期的な重なりもおもしろく感じます・・・客も満員でとても盛り上がっていました・・・あの熱狂を目の当たりにすると、このエネルギーは態度としてのロック的要素をもったものにしか出せないなと感じました。PCを軸として(ハード機器なしに)ライブを構築するエレクトロニカ系のアーティストには絶対作り出せない空間だと思います。いいバランス感覚をしていると思います。僕もバンドとしてはあれくらい派手なことをやりたいですね 」。
Nicoが指摘しているように、レコード/CDで聴く音楽とライヴで聴く音楽とは、違ってあたりまえだ。ライヴとはパフォーマンスであって、PCにプログラムされた音源をいじっているフリをするだけで完結するエレクトロニカ系のパフォーマンスの熱量の少なさと貧弱さには、ボクも食傷ぎみで、メトロで行われたOvalのライヴが不評だった原因もここにあるだろう。ニッポンの音響系、エレクトロニカのミュージシャンが自分の作った音響に映像すらも駆使しないで、いまだにライヴ展開しているというのも考えものだしね。特にGlitch系のミュージシャンにはマイクロスコーピックで記号的な映像や、サウンド・インスタレーションでの美術的コンセプトが最小限不可欠だと思う。
( 上の2枚の写真はNicoがメールに添えて送ってくれたもの )

Trentemoller - Moan - Live@Bataclan 18-10-2010

ニコが観に行ったトレントモーラーのLiveもこのようにすぐにYouTubeでアップされる時代。情報と時代は前に前にと加速度を増す。このブログだけをみているキミはリアルな現場での経験もなしにいつの間にか置いてきぼり・・。時代が変わってゆくのと同時に音楽語法もすでに変容し始めている。できるなら古いレコードや音楽は破棄して,新しく発売されたものだけを聴こうね。なによりも、キミが取り残されないために。

**ニコが渡仏前に急遽CDRで発表した " Nonsavoir" だが、Velveljinの音楽はポストロックからエレクトロニカ、ミニマル・テック、エクスペリメンタル、エレクトロニック・ポップを横断している。 " M2 " に純朴と情熱の、イギリスのロマン派詩人ウィリアム・ワーズワースと、 " SYNC " に情熱的でエロチックなアメリカの詩人エミリー・エリザベス・ディキンソンの、ふたりの詩を引用しているところに、Velveljinのロマンティシズムと叙情性がみてとれる。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドからスーサイド、ジャーマン・エレクトロニック、そしてクラブミュージックでのテクノを経て、現在の先端で起こっているOvalなどのロック・イディオムをキッチリ押さえたNicoの感性の鋭さを感じる。ニッポンでは唯一先端を突っ走っているユニットである。他のメンバーたちもきっとニコの後を追ってニッポンを離れヨーロッパをベースに海外で活動することだろう。その日が来るのが楽しみだ。

2010年10月31日

bedroom minimalizm

bedroom minimalizm
- after we talked -
BRICOLAGE vol.7
7 sun 19:00-23:00
1000yen(no drink)
@ nu things JAJOUKA
Bricoleur:
AGI Yuzuru ( 阿木 譲 )
Visual Art:
Seiho

nu things JAJOUKA - USTREAM
http://www.ustream.tv/channel/jajouka

ミニマリズムとは、単純簡潔・非個性化によって芸術効果を上げようとする芸術手法で、音の動きを最小限に抑え、パターン化された音型を反復させる手法を持つ。ミニマル・ミュージックは60年代にスティーヴ・ライヒのテープ音楽によるパフォーマンスがその起源とされ、音楽の世界でこの言葉が使われたのは、'68年にマイケル・ナイマンがコーネリアス・カーデューの作品“The Great Digest”を評す時に、ポストモダンと抽象表現主義の橋渡しをした
1960年代後半と1970年代前半に表出した " ミニマリズム " の概念を持ち込んだことによる。だけど、いまやテクノにしてもポストロックにしても、ミニマルじゃない音楽なんてあるのかな? ミニマリズムほど多彩なサウンドスケープ
とグルーヴを持つ音響は、ないと断言できるだろう。今回の " bedroom minimalizm " は、いま先端で起こっている広義な意味でのミニマルととらえて欲しい。
グリッジやウォンキー、ダブっぽいテクノ・ミニマル・サウンドは、先端音楽の常套テクニックで、今回のBricolage 「bedroom Minimalizm」はイースト・ロンドン出身のトラックメイカー、ゴールド・パンダの " 孤独のサウンドトラック " と呼ばれる音楽と、アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズの " Imagine " 、OPNとのコラボレーション " Retumal " 、Daniel Lopatin、Seefeel " Faults " 、勿論Raster Noton周辺やPan American " Gravitoni " のGlitch、ビート系ダブステップなどなどを核に据えてブリコラージュしてみようと思う。そしてこのイヴェントで、現在進行中のプロジェクトの、DVDの映像+音響、パッケージ、CDなどの全ヴィジュアル・イメージ、デザインをプログラミングする若干23歳のSeihoにも注目を!
反復をくりかえすことによって発生するズレとヒプノティックな世界が、ミニマルダブ、ポストロック、エレクトロニック、グリッチをブリコラージュすることによって、はたしてなにが視えてくるのだろう。

Snow And Taxis by Gold Panda

Snow And Taxis from Gold Panda on Vimeo.

GOLD PANDA / LUCKY SHINES ( NOTOWN 003 LP )
You
Vanilla Minus
Parents
Same Dream China
Snow & Taxis
Before We Talked
- Marriagea Lately
I'm With You But I'm Lonely
After We Talked
India Lately
You.
written and produced by Gold Panda
published by Whchiya Songs Ltd. / Domino Music Publishing Ltd.
mixed by James Shaw at Space Cave
mastered by Simon Davey at The Exchange London
NOTOWN & under exclusive licence to Ghostly international 2010

Gold Panda - Same Dream China

**TheGrincePower | 2010年09月08日
Upload mp3s @ http://www.mp32tube.com Same Dream China by Gold Panda. From the album, 'Lucky Shiner'.

GOLD PANDA / SNOW AND TAXIS ( NOTOWN 004 )
A: Throwing Snow remix
( remix & additional production by Ross Tone )
AA: Original Version
( written & produced by Gold Panda , mixed by James Shaw @ Space Cave )
B: Glitterbug's Pink Snow Ball remix
( additional elements written & produced by Till Rohmann )/ www.glitterbug.de )
published by Wotchita Songs Ltd. / Domino Music Publishing co. Ltd. )
NOTOWN 2010

GOLD PANDA / YOU - BEFORE WE TALKED ( NOTOWN 001 )
A: You
B: Before We Talked
written and produced by Gold Panda
mixed by James Shaw
artwork by Gold Panda, Henry Norgrove
published by Wochita Songs Ltd. / Domino Music Publishing. Co. Ltd.
NOTOWN 2010

Gold panda-You

GOLD PAND / YOU EP ( GI 112 )
A: 1. You
2. Peaky Caps
B: 1. You ( Seams Remix )
2. You ( Osborn Remix )
art by Andy Gilmore
design by Michael Cina
all songs w+p by Gold Panda C. mmx. all songs 100% controlled
"you " mixed by James Shaw at Space Cave
GHOSTLY INTERNATIONAL 2010

ゴールド・パンダの甘くエキゾチックなメロディと、意味ありげで悪賢いエレクトロニック合成物には、なぜかいま最も魅了される。Wonderkindというインディ・メディアの青山晃大氏のインタヴューでの「僕は踊らせるための音楽を作ってないし、そもそも自分の音楽をクラブ・ミュージックだとは思ってないから。」「僕の音楽は、“都会の孤独”みたいなものを表現していると思う。落胆的で、シャイで。だから、同じように感じている人たちが、僕の音楽を聴いて幸せな気分になってくれるような音楽を作っていきたいね。」という発言が最もゴールデン・パンダのビート世界を象徴している。イースト・ロンドンのダブステップのプロデューサー/ リミキサーのWichitaがマネージメントを手掛け、ヒップホップからミニマル・テクノ、ダブステップなどを横断する彼自身が、自分の音楽をクラブ・ミュージックにカテゴライズされるのを嫌い避けてはいても、彼の音楽を最も支持するのは、インテリジェンス・テクノなどの90年代ワープレコードでのエレクトロニック/クラブ・ミュージックをイニシエーションした耳と感性を持ったリスナーだけ。

http://www.myspace.com/goldpanda

*****

FOUR TET / THERE IS LOVE IN YOU ( WIGLP254/DNO229 )
A: 1. Angel Echoes
2. Love Cry
B: 1. Circling
2. Pablo's Heart
3. Sing
C: 1. This Unfolds
2. Reversing
D: 1. Plastic People
2. She Just Likes To Flight
written and produced by Kieran Hebden
photograph by Jason Evans
photographic printing by Brian Dowling
design by Matthew Cooper and Jason Evans
DOMINO RECORDINGS 2010

Four Tet - sing

ずっと気になる存在だったのだが、いつもFour Tetの作品を購入するまでには至らなかった。それはフォークトロニカというカテゴライや、聴いても暖かい人間味のあるエレクトロニカがボクの胸をうつことはなかった。今回この2枚組を購入したのは7日に展開するゴールデン・パンダのDJイングの流れで、どうしてもFour TetのLove Cryなどのグルーヴが必要だったからだ。1980年イギリス生まれのフォー・テットことKieran Hebdenはまだ30歳という若さだが、音楽からも感じられるボクの周囲にも集まりつつある彼ら世代独特の世界系のやさしさというのだろうか、愛するひとひとりと、無限に広がる宇宙、それだけで充足し、そこに他者の入り込む中間にある社会が欠如しているという・・、これ、なんとかならないw? '99年のファーストから数えて5作目のFour Tetのこの作品は、OvalやGolden Pandaと同じようにミニマルなエレクトロニック /テクノ/ダブステップ。デジタルではあるがアナログ的要素の強い暖かい音楽が収録されている。

***********

SEEFEEL / FAULT ( WARP LC 02070 )
A: 1. Faults
written by Clifford, Peacock, Ishihara
2. Crowded
written by Clifford, Ishihara
B: 1. Folds
written by Clifford, Peacock, Ishihara
2. Clouded
written by Clifford, Ishihara
produced by Mark Cliford
mastered by Noel Summerville
Mark Clifford - Guitar & Programming
Sarah Peacock - Vocals & Guitar
Shigeru Ishihara - Bass
Iida Kazuhisa - Drums/Percussion
design by Zavoloka
photography by Denk
WARP RECORDS 2010
シーフィール(Seefeel)が作品をリリースするのは14年ぶりなんだ。 1992年にマーク・クリフォードを中心に結成された彼らは、当時のワープ系のなかではインテリジェンス・テクノでもなく、どちらかというとポストロック、音響系としてロックの文脈にあるものととらえていた。この10インチでのシーフィールは、マーク・クリフォード(G、Programming)、サラ・ピーコック(Vo、G)のオリジナル・メンバーに、Shigeru Ishihara(B)、Iida Kazuhisa(Ds、Percussion)という2人の日本人メンバーを加えた編成になっている。これもテクノというよりは、エレクトロニカ/音響系としてのサウンドスケープが広がっている。しかし少々破滅的色彩が濃くなっているかな。

Seefeel • Faults (2010)

*****

ONEOHTRIX POINT NEVER / RETURNAL ( EDITIONS MEGO 104V )
A:1. Nil Admirari
2. Describing Bodies
3. Stress Waves
4. Returnal
B: 1. Pelham Island Road
2. Where Does Time Go
3. Ouroboros
4. Preyouandi
all music by Daniel Lopatin
recorded and mixed at Ridge Valley Digital,
massachusetts, July - August 09 / Februaly 10
instrumentation: Akai AX-60, Roland Juno-60, Roland MSQ-700, Korg Electribe ES-1, voice recorded using a personal computer
mastered by James Plotkin / Tape-op & additional engineering by Al Carlson
cut at Dubplates & mastering, Berlin, April 1st, 2010
design by Stephen O'Malley / photography by Yelena Avanesova
EDITIONS MEGO 2010

Oneohtrix Point Never - Pelham Island Road

ONEOHTRIX POINT NEVER - ANTONY / FENNESZ : RETURNAL ( eMEGO 104X )
A: Returnal
engineer, mixed by Alex Nizich
voice - Antony
written and piano by Daniel Lopatin
B: Returnal
remixed by Christian Fennesz
artwork by Stephen O'Malley
A-side recorded at Lofish, New York, May 2010.
B-side remixed, June 2010.
cut at Dubplates & Mastering, Berlin, June 2010.
EDITION MEGO 2010

Oneohtrix Point Never - Returnal (Voice by Antony Hegarty)

No Fanなどのレーベルから多くの作品を発表しているDaniel Lopatin=Oneohtrix Point Neverの4作目のアルバム。ノイズからアンビエント・ドローンエレクトリックまでを横断しているが、Pan Americanの " Gravitoni " に通じるポスト・グリッチとも言えるノイズに風穴を開けるかのような新しさを感じる。
OPNは過去に " ビトレイド・イン・ジ・アクタゴン " (07年)、 " ゾーンズ・ウイズアウト・ピープル " (09年)、 " ラシアン・マインド " (09年)などの作品を発表しているが、アルバム " Returnal " とアントニー・アンド・ザ・ジョンソンズのヴォーカルをフィーチャーした7インチシングル " Fennesz " が最高作。Stephen O'Malleyのジャケットデザインがそれを物語っている。

http://www.pointnever.com/
http://www.myspace.com/pointnever

ANTONY AND THE JOHNSONS / SWANLIGHTS ( SC215 )
Everything Is New
The great White Ocean
Ghost
I'm In Love
Violetta
Swanlights
The Spirit Was Gone
Thank You For Your Love
Fletta
Salt Silver Oxygen
Christina's Farm
Antony: piano, voice, harmonium
all songs wriiten by Antony
Maxim Moston: violin, rhodes, band director
Julia Kent: cello
Rob Moose: acoustic guitar, violin
Doug Wieselman: clarinet, electric guitar, tenor sax
Thomas Bartlett: piano on " Ghost ", " Salt Silver Oxygen "
Jeff Langston: electric bass
Parker Kindred: drums
Kevin Barker: acoustc guitar
Billy Crockett: acoustic guitar
Will Holshouser: accordion
Bjork: vocals on " Fletta "
.......
SECRETLY CANADIAN 2010

ロックのコミュニティに絶望した80年代の終わる頃を境に、ボクは歌ものの作品を滅多に聴かなくなった。それは嘘だらけの言葉にもうこれ以上騙され傷つくことが耐えられなかったからだった。だけどアントニーの歌だけは、なぜか素直に心に響いてくる。それはきっと彼の詩 ( 言葉 ) からは微塵も嘘が感じられないからだろう。Bjorkとのデュエット " Flétta " も聴きどころだが、全体的にとてもシンプルなアレンジが施された弾き語りだけども、A、B両面聴いていると、あっという間に時が過ぎる。ボクが買ったのはアナログ盤だが、聞くところによるとニューヨークの美術出版社、エイブラムズ・イメージからAntonyによる絵画、コラージュ、写真、文章を含む144ページのアート・ブックにCD付きのスペシャル・エディションも発売されるらしい。

Antony and The Johnsons - Thank You For Your Love (Official Video)

**RoughTradeRecordsUK | 2010年08月20日
The video for "Thank You For Your Love" by Antony and The Johnsons.
The video is comprised of Super 8 footage that Antony shot when he first arrived to New York City as a teenager in the early 1990's.
"Thank You For Your Love" is taken from the new album "Swanlights" which is available to pre-order from http://www.swanlights.com

http://www.antonyandthejohnsons.com/news/news.html

ANTONY AND THE JOHNSONS / THANK YOU FOR YOUR LOVE - Deluxe Clear Vinyl ( RTRADST 588, SC 223 )
A: 1. Thank You For Your Love
piano, voice - Antony
drums - Parker Kindred
bass - Jeff Langston
electric guitar - Douglas Wieselman
horns - Briggan Krause, Paul Shapiro , Steven Bernstein, Douglas Wieselman
recorded by Stewart Lerman at Second Story and Alex Nizich at Lofish
mixed by Bryce Goggin at trontRecording
2. You Are The Treasure
piano - Antony
mixed by Bryce Goggin
3. My Lord My Love
piano - Antony
strings - Julia Kent, Maxim Moston, Rob Moose
recorded by Stewart Lerman at Allair
mixed by Bryce Goggin at Trout recording
B: 1. Pressing On
Antony - voice
Kevin Barker - acoustic guitar
Greg Cohen - bass
Stefon Harris - vibes
produced by Antony and David Mansfield
recorded and mixed by Stewart Lerman at Clinton Recording
written by Bob Dylan ( c. 1980 Special Rider Music )
2. Imagine
Antony - voice
Kevin Barker - guitar
William Basinski - tape loops
recorded and mixed by Stewart Lerman at Second Story
written by John Lennon ( c. 1971 Lenono Music )
mastered by Greg Calbi at Sterling Sound
photography by Antony, NYC 1990/1991
cover portraits of Michael Cavadias
layout by Daniel Murphy
dedicated to Pearls
ROUGH TRADE / SECRETLY CANADIAN 2010
アントニーの歌を聴いていると、顔みるのも嫌なくらい大嫌いなあいつであっても、この世に存在するものすべてを許してしまえる穏やかな愛の感情が湧き立ってくる。youtubeの " Thank You For Your Love " には、瞬間だが " do you want to hurt me " 、あなたは私を傷つけたいですか?というテロップが流れる。
ジョン・レノン " Imagine "と、ボブ・ディラン " Pressing On " のカヴァー他、もうすぐリリースされるアルバム未収録の3曲が収録されたクリア・ヴァイナルの、その透明感にも心洗われる。心で「あなたの愛にありがとう」と思っていても、きっとその言葉を口にして、言えるのは死を前にしたときだろう。歌はうらやましいな。


KANGDING RAY / PRUITT IGOE ( r-n 124 )
a. rise
2. alva noto remodel
b. fall
2. ben frost demolition
mastered and cut by rashad becker at dubplates & mastering Berlin
many thanks to Ben and Carsten, and the street singers of Uttar Pradesh
RASTER-NOTON 2010
グリッチからポスト・グリッチへ。プチプチと快楽中枢に感じるraster-noton音響は、確かに気持ちいい。lowercaseとはもともと小文字で印刷するという意味で、非常に静かな音で長い無音を挟んだアンビエント・ミニマリズムの極端な形式のことを言うのだが、通常は聴こえない人間の可聴領域外の低周波や高周波のみで音楽を構築するGlitchまで登場したいま、だけどそこにはジャーマン・エクスペリメンタルが持っていたエモーショナルな破壊的衝動が欠落していることに気付き始めた。それをポスト・グリッチとして位置づけるなら、去年からのraster-notonでのGrischa Lichtenberger " Treibgut " から始まり、Anbb " Mimikry " でのブリクサ・バーゲルの、そしてこのKangding Ray " Pruitt Lgoe " の b2 にはベン・フロストの名前がみられるといったような動きに変化しつつある。先日のイヴェント" clickety-click, clickety-clack " でRaster-notonの作品を2時間通してブリコラージュしたが、当日あの流れを現場で体感したひとたちはみんなグリッチがロックの文脈にある音楽だと実感したことだろう。我々はいま、垂れ流しのノイズではないこのKangding Ray " Pruitt Igoe " やMika VanioのPan Sonic " Gravitoni " 、Ben Frost " By The Throat " にみられるポスト・グリッチのダイナミズムな音響を最も希求しているに違いない。

Kangding Ray - Pruitt Igoe (Alva Noto Remodel)

***HierarchyofLife | 2010年10月24日
Raster-Noton 2010

KANGDING RAY / STABIL ( raster-noton r-n 73 )
1. nn/peaks
2. interrompu court
3. sub . res
4. visible
5. mal
6. dadaist
7. stabil
8. persan
9. cyan
10. _isoline
11. status+light
12. nine
13. wellen
all tracks written and produced by David Letellier
mastered by Bo Kondren at Calyx Studio, Berlin
tracks 5 & 7 contain keyboard samplers by Vincent Feuillet
cover design by Nibo
RASTER-NOTON 2006

Kangding Ray, Stabil (raster-noton) @ Elektra Festival 2006

**elektrafestival | 2007年01月31日
Kangding Ray, Stabil (raster-noton) presented by Elektra Festival 2006.
"Kangding Ray " oeuvre de Stabil (raster-noton) présentée au Festival Elektra en 2006
Performance audiovisuelle
http://elektrafestival.ca
http://blog.elektyrafestival.ca

******

Ben Frost - Killshot

***

GRISCHA LICHTENBERGER / TREIBGUT ( R-N 112 )
A: 0406_01_RS_!
1205_10
B: 0607_LV_1_re
Calipso
0106_13_lv_3 Sand Ausheben
treibugut is a system of references to a landscape i used to live in.
it is for those who always stuod nearby in an insuperable distance
for my brother David and Nina
this 12inch record is the second release of the raster-noton. unun series
RASTER-NOTON 2009
「unun」シリーズの2作目はベルリンのアーティストGrischa Lichtenbergerの痙攣的なラップトップファンク。携帯電話や電気コンロが放つ電磁波は身体や脳に健康障害をもたらすと言われているように、グリッチをヘッドホンで聴くのはどうかと思う。おそらく脳みそがかなり揺さぶられているような気がする。グリッチはそれほど破壊的振動だと、知っておいても損はない。

Grischa Lichtenberger - 1205_10

**GBisquick | 2010年02月09日
Grischa Lichtenberger - ~Treibgut
Label: Raster-Noton
Catalog#: R-N 112
Format: 5 x File, FLAC
Country: Germany
Released: May 2009
Genre: Electronic
Style: Leftfield, Glitch, Abstract, Noise

PAN SONIC / GRAVITONI ( PTYT 045 )
01. Voltos Bolt
02. Wanyugo
03. Fermi
04. Corona
05. Radio Qurghonteppa
06. Trepanointi / Trepanation
07. Vainamoisen uni / Vainamoinen Dreams
08. Suuntaa-Antava / Indicational
09. Hades
10. Kaksoisvinokas / Twinaskew
11. Pan finale
all tracks by Mika Vanio, IIpo Vaisanen
recorded in Berlin 2009-2010
mastered by Danis Blackham at Skye Mastering
photographs by Pan Sonic
design Bente Schipp, Pan Sonic
blastfirstpetite.com
BLAST FIRST PETITE 2010
もともとフィンランドのエレクトロニック・ミュージック・プロジェクトだったPan Sonicは、ミニマルで極端に切り詰めた構造を持つサインウェーヴ、パルス音、ウェイヴフォームな音楽を展開していた。彼らもグリッチの先駆者のひとりと言えるだろう。彼らの作品をリリースしているBlast Firstは、ミュートレコードのサブレーベルで、80年代後半にはソニック・ユースの作品を数多くリリースしていた。Pan Sonicとしてはこの作品が最後になるとの噂で残念だが、今後MIka VanioとIIpo Vaisanenの個人的動向からは目を離さないほうがいい。

Pan Sonic - Corona

**DustAndNoises | 2010年05月25日
Artist: Pan Sonic
Album: Gravitoni
Year: 2010
http://www.myspace.com/electronicsque...

SAM PREKOP / OLD PUNCH CARD ( thrilljockey 790 377 024 821 )
Old Punch Card
Array Wicket
Knitting Needles
Brambles
Tell Work
November September
A Places
Lazy House
The Silhouettes
written and played by Sam Prekop
recorded in House, Chicago, IL. February 2009-March 2010,
additional mixing and processing at Soma Electronic Music Studio, Chicago, IL
THRILL JOCKEY RECORDS 2010

シー・アンド・ケークのフロントマン、サム・プレコップのセカンド・ソロアルバム。トータスのジョン・マッケンタイアがシー・アンド・ケークのドラムを担当しているということは知っていても,彼らの音楽にはまったく興味なかった。この作品には過去のそうした明確な歌や楽曲の構造から離れて、グリッチやエレクトロニックな実験音楽を展開していることに興味を持った。本職の画家でもあるサム・プレコップのこの作品には、90年代にleftfieldに影響された彼の音楽原点をみるかのように、アナログのモジュールのシンセサイザーによる無数のトーンと、パルスによる電子絵画が描かれている。

この暮れにリリースするスタジオ・ワープのプロジェクトは、なによりもKompaktレーベルでのディストリビューターとしての、ベーシック・チャンネル以後のドイツでの多彩なエレクトロニックの運動や、Wolfgang VoigtのProfanでの現代音楽的コンセプトと、raster-notonのポスト・バウハウスとでもいうアート的展開、グリッチという音響に触発されたのが最も大きいのだが、いまや裏でエイベックス ( ? ) 、コモンズなどの大手業界がraster-notonの権利を握っているという事実には少々憤りを感じ、一気に彼らの音楽に対しての熱も冷めた。なんだか業界の嫌な部分も色々臭ってくるしね・・。大阪では、阪急メンズ館 OPENING SPECIAL PARTYとして扱われているよ ( 笑 ) 。 先端音楽はいつもこういう浮き目にあう。Ricky-Tickもそうだったし、古くはAta Takなども、音楽を知らない企業が、ただ新しい記号を自社のイメージ戦略のために利用し、こうした動きに介入し音楽そのものをダメにしてしまう。最近では新入生勧誘のため京都の某芸大がAKBを校歌に使かう笑い話などなど、ほんと、気をつけたほうがいい。さて、raster-notonを追うのはこの14日に行われるニッポンでのGlitchの発祥地、京都 " metro " のライヴを観て終わりにしよう。そういうことで今回のプロジェクトは音楽やヴィジュアルな面でも、raster-notonの後を追って真似していると言われることだけは避けたい。同じグリッチでも、そこにはロック・イディオムの持つダイナミズムだけは外したくないし、ポスト・グリッチの先取りと、Kompaktレーベルにもみえるrock magazineやvanity recordsで展開したボクの原点でもあるBauhausやロシア構成主義の美意識を " remodel " する姿勢だけは強調していきたい。


先週の水曜日,夜の8時から朝の8時まで、スタジオ・ワープの中村泰之氏と、この12月にリリースするオブジェ・マガジンの打ち合わせ ( このオブジェ・マガジンはCD、DVD、ポストカード、小冊子付きで、vol.01は、今年の暮れまでには完成させ、定価は初版は1000部限定で3500yenで販売し、年に4冊は連続して発行することも決定した ) 、それと、来年1年間に展開する大まかなシフトもプレゼンし、そのなかには来年の夏頃に70年代後半から80年代中期にエディトリアルした100冊近いrock magazineとEgoなどの雑誌を、もういちどリエディトし直して500ページほどの分厚い本にまとめて出版することや、Vanity recordsの再発、海外の某レーベルのディストリビュートなども含まれている。この7日のイヴェント " bedroom minimalizm " や、12月4日 ( sat ) のKOMPAKTから多くの作品をリリースしドイツでも人気沸騰中のKAITO ( Watanabe Hiroshi ) と、プラスPsysEx糸魚健一のユニットI-Toyによる " Repetition Magic " も、来年本格的に展開するこのプロジェクトとリンクするもので、こうしたイヴェントを通した運動のなかでニッポンの若い20代-30代のエレクトロニック・ミュージシャンやニューメディア・アートのアーティストたちを発掘しながら拡張していこうと思っている。こちらからも精力的にオファーしていきますが、こうした動きに興味を持ち、参画しようと思われたなら、是非とも直接店にきてくださるか、デモ作品を送ってくださるなりして、我々にコンタクトをとってください。待っています ( 阿木 ) 。


nu things JAJOUKA
大阪市中央区西心斎橋2-18-18
TOPORO51 - B1
phone 06 6211 8711

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About 2010年10月

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