2008年05月 アーカイブ

2008年05月22日

JACKSON CONTI(Madlib+Ivan "Mamao" Conti)/SUJINHO

JACKSON CONTI/SUJINHO(KINDRED SPIRITS KS 024LP)
Yesterdays New Quintetのアルバム"Yesterdays Universe"のなかでも、Jackson Contiとして"Upa Neguinho"、"Barumba (L.Eca, Bebeto)"の2曲が収録されその新しいプロジェクトの兆候と始まりがみてとれたが、その後、オランダのKindred Spiritsから"Upa Neguinho w/ Casa Forte"の7インチシングルが先行発売され、そしてこの18曲が収録された2枚組デビューアルバムJackson Conti"Sujinho"へと繋がる。マドリブ(Madlib)とアジムス(Azymuth)のドラマー、イヴァン・コンチ(Ivan "Mamao" Conti)のユニット"Jackson Conti"は、ブラジル音楽への想いを募らせてきたマッドリブがKeepintime
クルーのBryan Crossの提案によってブラジルに渡りコンタクトを取り、2006年に発表されたDVD"Brasilintime"のプレミア上映の際にリオへと赴き、現地のスタジオでイヴァン・コンチのドラムを録音し、それをカリフォルニアに持ち帰りミックスとマスタリングを重ね完成させたものだという。エドゥ・ロボ (Edu Lobo) のブラジリアン・クラシック”Upa Neguinho”や、”Casa Forte”などの名曲と、ルイス・エサ(Luiz Eca)、シコ・ブアルキ(Chico Buarque)、ジョアン・ドナート(Joao Donato)、マルコス・ヴァーリ(Marcos Valle)、バーデン・パウエル(Baden and Vinicius)、ドン・ウン・ホマォン(Dom Um Romao)、アイアート(Airto)、ジョージ・ドゥーク(George Duke)の伝統的ブラジリアン・フュージョンの流れを汲む"Berimbau"、"Xibaba"、"Nao Tem Nada Nao"などの曲は、すべて60年代中期-70年代前半のブラジリアン・クラシック曲のカヴァーで、マッドリブことオーティス・ジャクソン・ジュニアのドープでアブストラクトな切り口で再解釈されリメイクされている。Finn Jazzの勢いも途絶え、nu jazzももうひとつパっとしない衰退ぎみのクラブシーンだが、唯一マッドリブ周辺の活動には眼を見張るものがある。この"Sujinho"の素晴らしさは、アジムスへの捧げものとしてのアルバムコンセプト以上に、ブラジリアン・ミュージックを愛するマッドリブが再構築し直したイヴァン・コンチのリズム・トラックとしての新しさ、アヴァンギャルドさだろう。

JACKSON CONTI/SUJINHO(KINDRED SPIRITS KS 024LP)
side A:1. Mamaoism 2. Berumba 3. Anna de Amsterdam 4. Praca da Republica
5. Papaya
side B:1. Brasilian Sugar 2. Sao Paulo Nights 3. Xibaba 4. Upa Neguinho
side C:1. Casa Forte 2. Amazon Stroll 3. Berimbau 4. Anna de Amsterdam Reprise 5. Waiting on the Corner
side D:1. Tijuca Man 2. Nao Tem Nada Nao 3. Sunset at Sujinho 4. Segura esta Onda
Jackson Conti are Madlib and Mamao from Azymuth
artwork designed by Machine
KINDRED SPIRITS 2008

Jackson Conti
http://www.myspace.com/jacksonconti
http://www.mochilla.com/

Madlib
http://www.myspace.com/madlib

Kindred Spirits
http://www.kindred-spirits.nl/

Azymuth
http://www.azymuth.net/


THE RONGETZ FOUNDATION/'FIRST STEP'(HEAVENLY SWEETNESS HS03)
ファラオサンダース、カルロスガーネットのカヴァーなどの作品がリリースされていたパリのレコードショップ"Paris Jazz Corner"のAntoine Rajonが主宰する新レーベル"Heavenly Sweetness"からのThe Rongetz Foundationの12インチシングル"First Step"。フランスのステファン・ロンゲッツは、ジャズトリオMetropolitan Jazz Affairのトランペット奏者でもあるが、その彼のクインテット、ロンゲッツ・ファンデーションの'06年にリリースされたデビュー作品。メンバーには、最近Strata-Eastからの過去の名盤が復刻されたドラマーJohn Betsch、Patchworksのキーボード奏者Benjamin Devignesなどの名前が見られる。A1はヴォーカルが入ったアップテンポの疾走感溢れるハードバップ調のダンスフロアジャズ。B1はタイトなドラムと重厚なベースラインが渋いコルトレーンの曲"Spiritual"をカヴァーしたもの。B2はヴォーカルが入ったジャズファンク風のバップチューン。Philly Jazz orgとも関わりがあるのだろうか、USAフィラデルフィアのモーニングスター・スタジオでミックスされている。
A1.One Leg Dancer(Stephane Ronget) 5'32"
B1.Spiritual(John Coltrane) 6'18"
B2.Almost(S.Ronget/S.Ronget) 4'39
Rongetz(trumpet,vocals) Benjamin Devigne(piano,gender rhodes) Benoit Baud(alto saxophone) Peter Giron(bass) John Betsch(drums)
recorded at Studio de Meudon France by Mato on the 27th of march 2006
mixed and mastered by Glenn Barratt at Morning Star studios Philadelphia USA
HEAVENLY SWEETNESS/RUSH HOUR 2006

Heavenly Sweetness
http://www.myspace.com/heavenlyssweetness
Paris Jazz Corner
http://www.parisjazzcorner.com/en/dis_prod.php?page=1&LANGUE=uk
phillyjazz.org
http://www.phillyjazz.org/

※最近はCASCADES でのアーティストの古い資料を調べ翻訳したり、新しい情報をチェックしたり、レコードを聴き直したりするため想像していた以上に結構時間をとられ、またnu thingsに若いひとや昔のロックマガジンの読者だったひとがボクを訪ねてきたりして、なにかと時間をとられここのところブログを等閑にしているようだが、新しい音楽情報もきっちり把握していますので徐々にまとめて更新していきたいと思っています。

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