KYOU-024 RYO MURAKAMI 『Esto』

発売日:2018年5月20日(日)
定価:¥2,000(-税別)
品番:KYOU-024

Amazon  https://amzn.to/2TT6kK0

—————–
RYO MURAKAMI
Esto

Pray
Divisive
Thirst
Fanatical
Esto
Doom
Sun
Derivation
Waste
Down The Drain
They Know

KYOU-024
20.May 2018 release
2.000yen+tax

—————–

2016年 アラブの「Bedouin Records」からアナログ盤リリースされたリョウ ムラカミ「Esto 」。

<作品概要>
『Esto』はエスペラント語で「存在」を意味するという。いわば「(創造主としての神の肯定する)理神論者」から「存在」へ。
じじつ、本アルバムの収録トラックは、どれも圧倒的な「存在感」を響かせている。
『Esto』を聴き込んでいくと、Ryo Murakamiのサウンドが、欧米の中心都市から汎世界的な世界地域に放射されるように深化していくさまが次第に分かってくる。
ヨーロッパ的なダークネスなアンビエンスと東アジア的な非中心的な音の蠢き、その交錯とでもいうべきか。近代以降の「世界の枠組み」が壊れつつある現在、さまざまな地域からまるで無意識の回復のように最先端的な音楽がリリースされているが、その中にRyo Murakamiという優れた日本人アーティストが存在することは、とても重要なことに思えるのだ……。 デンシノオト
/////////////////////////////////////////////

Ryo Murakamiは、もともとミニマル・テック・ハウスのトラックメイカー/DJとして00年代中盤から活躍してきたアーティストだが、東京から大阪に拠点を移した2013年にリリースした『Depth of Decay』から作風は一変した。海外のインダストリアル/テクノ・ムーブメントにリンクするような作風に変化したのである。ダークで、ノイジーで、そして腐食した鉄を思わせるインダストリアル/ダーク・アンビエント、それが『Depth of Decay』だった。その上、『Depth of Decay』は同名レーベル〈Depth of Decay〉を自ら立ち上げてのリリースであった。そこに彼の「世界」への決意を感じるのだが、どうだろうか? 同時にあのテン年代初頭において、世界の潮流(感性・問題意識)が繋がる作品が、日本において生まれていたことにも改めて感動を覚える。
2016年、Ryo Murakamiは映像作家Tatsuya Fujimotoとの音響/映像作品『The Wall』によって「ヴェネツィア・ビエンナーレ」の音楽部門で銀獅子賞を受賞したのだが、それは『Depth of Decay』以降の彼の仕事に対する正当な結果といえよう。