KYOU-031 Kassel Jaeger 『Aster』

発売日:2019年8月16日
定価:¥2,000(-税別)
品番:KYOU-031

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Kassel Jaeger
Aster

1.Aster
2.Tenebrae
3.Un autre archipel
4.Exposure Scale-Clair de Lune
5.Rose Poussiere
6.Set the planet on fire,you’ll get a star
7.Ner
8.Uminari
9.I’etoile du matin
10.Stellification(bonus track)

KYOU-031
16.Aug 2019 release
2.000yen+tax

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Editions Mego、Shelter Pressなどの先鋭的なレーベルから作品をリリースするなど近年の精力的な活動で注目を集めているKassel Jaegerは、同時に本名のFrancois Bonnet名義でGRM(フランス音楽研究グループ)の芸術監督を務めるなどアカデミックなミュージック・コンクレートの系譜に深く携わる人物であり、現在の電子音響音楽のシーンにおいて先鋭と歴史を繋ぐキーマンといえるだろう。本作『Aster』は2017年にEditions Megoより2枚組LPとデジタルアルバムの形態でリリースされた。CD化は今回が初であり、特筆すべき点としてアルバムのラストに「Stellification」がボーナストラックとして追加されている。性質の異なる様々な音色の操作と接続から、アクースマティックの先に見いだされた新たな詩情や霊性が立ち上がるような、独特の趣を持った一作だ。

<作品概要>
Kassel Jaegerは1981年フランス生まれのFrançois J. Bonnetが音源制作やライブなどのアーティスト活動にて用いる名義である。この名義で彼はこれまでにEditions Mego、Senufo Editionsなどから単独名義の作品をリリースし、他にもJim O’Rourke、Giuseppe Ielasi、Stephan Mathieuなど錚々たる面子と共演作をリリースしている。また本名名義ではGRM(フランス音楽研究グループ)の芸術監督を務め、Editions Mego傘下のレーベルRecollection GRMの監修を行うなど、アカデミックなミュージック・コンクレートの系譜に深く携わる人物でもあり、総じて現在の電子音響音楽のシーンにおいて先鋭と歴史を繋ぐキーマンといえるだろう。
『Aster』は2017年にEditions Megoより2枚組LPとデジタルアルバムの形態でリリースされた。CD化は今回が初であり、特筆すべき点としてアルバムのラストに「Stellification」がボーナストラックとして追加されている。
本作はミュージック・コンクレート~アクースマティック・ミュージックのエキスパートとしての彼の一面が反映された硬派な音響作品であると同時に、00年代半ばのアンビエント・ドローンの余波を微かに思わせるような液状化したサウンドのレイヤーによる音響構築や、2010年代に入って以降の電子音楽のシーンにおけるモジュラーシンセを用いたパフォーマンスの隆盛の流れを聴きとることも可能な仕上がりとなっており、Kassel Jaegerとしてのディスコグラフィーにおいても、また現代のエクスペリメンタルや電子音響といった音楽のシーンというより広い視座においてもハイブリッドといえる。性質の異なる様々な音色の操作と接続から、アクースマティックの先に見いだされた新たな詩情や霊性が立ち上がるような、独特の趣を持った一作だ。 よろすず