remodel 30 V.A.『Demos / SALARIED MAN CLUB ONNYK DEN SEI KWAN』

発売日:2020年9月18日
定価:¥2,000(-税別)
品番:remodel 30

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V.A.
Demos / SALARIED MAN CLUB ONNYK DEN SEI KWAN

1 SALARIED MAN CLUB / Perspective
2 SALARIED MAN CLUB / Close My Eye
3 SALARIED MAN CLUB / Intellectual Mirror
4 SALARIED MAN CLUB / Epilogu
5 ONNYK / Talk in the Dark
6 ONNYK / Homage to the Luminous Animal Living in a Far an…
7 ONNYK / My Stygma
8 ONNYK SOLO / Onnyk self trio
9 TOZAWA + ONNYK / TOZAWA + ONNYK
10 EXCERPT FROM HMN SESSION / Homemade Noise X
11 DEN SEI KWAN / Last

remodel 30
18.Sep 2020 release
2.000yen+tax

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『Music』や『Tapes』(ノイズ・ボックス)などへ収録された3アーティスト(SALARIED MAN CLUB、ONNYK:Anode/Cathode、DEN SEI KWAN)から新たに提供された当時のデモ音源を編集したコンピレーション。1981年前後に制作されており、当時のVanity Recordsが新時代の音として打ち出した “INDUSTRIAL MYSTERY MUSIC=工業神秘主義音楽” の光景を映し出す貴重な音源。特にSALARIED MAN CLUBの音源が放つ単独作に劣らぬ荒涼としたヴィジョンは必聴だ。

<作品概要>
『Music』や『Tapes』(ノイズ・ボックス)などへ収録された3アーティスト(SALARIED MAN CLUB、ONNYK:Anode/Cathode、DEN SEI KWAN)から新たに提供された当時のデモ音源を編集したコンピレーション。
これらの音源は1981年前後に制作されており、当時のVanity Recordsが新時代の音として打ち出した “INDUSTRIAL MYSTERY MUSIC=工業神秘主義音楽” の光景を映し出す貴重な音源だ。
SALARIED MAN CLUBの4曲はVanityからリリースした単独カセット作『GRAY CROSS』に通じるモノトーンな音の配列とそれが生み出す匿名的な世界観が印象的な作風だが、1曲目と4曲目ではより荒涼とした音風景が描かれ、また2曲目と3曲目ではリズムが強調されるなど、統一性を損なわないレベルではあるものの空気感に幅が感じられる。
Vanityからのコンピレーション『Music』にAnode / Cathodeとして参加していたONNYKこと金野吉晃の音源はエレクトロニクスやドラムマシンの機械的なループの上を自在に泳ぐあまりにも見事なソプラノサックスの演奏が印象に残る。彼がこの時期Vanityに関わったミュージシャンの中でも器楽的即興のテクニックを特筆すべき高いレベルで有していたことは1982年にEvan Parkerと共演を果たすことなどから明らかだが、本作の収録曲はそれをサウンドで実感することができる貴重なものである。同時にこれは工業神秘主義音楽とは異なる方向性への進歩を予感させるものでもあり、彼の音楽がVanityからのソロ・リリースなどへは結びつかず、レーベルAllelopathyの設立など独自の活動へ繋がっていくことが頷ける内容だ。
DEN SEI KWANはラストの1曲のみを提供。1979年か1980年の作で、コーネリアス・カーデューのピアノ曲「アイルランドおよびその他の作品に関する4つの原則」のアイルランド民謡が空間をぐるぐると回るノイズ・ドローン的な音響にかき消されていく。

よろすず