SRSW 490 Aube『Tapes 1992-1994 (GR 7CD Box)』

Mayuko Hino
『Akashic Records』

shrine.jp再販売㊽
2021年9月20日リリース
¥3,300(with tax)
SRSW 490

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91年から対外的な音楽活動を開始、本職の工業デザイナーである技術を生かした凝った装丁のカセット・パッケージでのリリースや、作品ごとに一つの素材から抽出された音のみを用いるアプローチによってすぐさまノイズ作家として独自の存在となり、以降国内外のレーベルから精力的なリリースを続けた中嶋昭文によるノイズ・プロジェクトAUBE。本作『Tapes 1992-1994 (GR 7CD Box)』は氏の死去後にその足跡に改めて光を当てるために企画された、shrine.jpによる「G.R.O.S.S.」の初期カセット作のCD化シリーズをまとめたボックスセット。『Spindrift』『Drip』『Luninous』『Flash-Point』『Submerged Tension Remix』『Frequency for Collapse』『E-Power』の全七作を収録している。

<作品概要>
AUBEは1959年京都生まれの中嶋昭文によるノイズ・プロジェクト。
80年代からシンセサイザーなどを用いて趣味の範囲で小規模な音響制作などを行っていた彼は、1990年に美術作家の有地左右一+笹岡敬によるインスタレーション作品『Water1990』の音楽を担当したことを契機に翌91年からAUBEとして対外的な音楽活動を開始。同年ヴァニラ・レコーズからデビュー・カセット『Hydrophobia』を発表、92年には自主レーベル/デザイン・プロジェクトである「G.R.O.S.S.」を設立し、自身を含む国内外のノイズ・アーティスト達の作品を、本職の工業デザイナーである技術を生かした凝った装丁のカセット・パッケージでリリース。
他にも世界各国のレーベルからのオファーに応えるかたちで精力的に作品をリリースし続けるが、健康上の理由により2005年頃から活動のペースを落とし、2013年9月25日永眠。
音響制作においては作品ごとに一つの素材から抽出された音のみを用い、それを源に多種のエフェクト操作によって強靭かつ気品あるノイズ音響を現出させることを特徴とする。
本作『Tapes 1992-1994 (GR 7CD Box)』は氏の死去後にその足跡に改めて光を当てるために企画された、shrine.jpによる「G.R.O.S.S.」の初期カセット作のCD化シリーズ全七作をまとめたボックスセット。
収録内容は以下の通り
①『Spindrift』 – 「水」の音を題材とした作品。
②『Drip』 – 美術作家、笹岡敬の個展時に行なったライヴ・パフォーマンスの録音を加工して制作された音源。
③『Luninous』 – AUBE活動初期に親交が深かった美術作家、有地左右一と笹岡敬によるインスタレーション「Luminous」から生まれたもので、変圧して意図的に切れかけの状態にした蛍光灯と点灯管の点滅音を題材としている。
④『Flash-Point』 – AUBE活動初期に親交が深かった美術作家、有地左右一と笹岡敬による蛍光灯の点滅を題材にしたインスタレーション「Luminous」への音響制作参加の発展形として、大阪造形センターで行われたライヴ・パフォーマンスを収録。
⑤『Submerged Tension Remix』 – 1993年に岡崎豊廣(ディスロケーション)のレーベル「Steeple & Globe」からリリースした『Submerged Tension』のリミックス版。
⑥『Frequency for Collapse』 – 美術作家しばたゆりが岡山の廃ビルにあったアート・スペース「自由工場」内に1993年から1994年末のビル解体に至るまで設置したインスタレーション『崩壊の周波数』に関連する作品。
⑦『E-Power』 – 電圧制御発信器(VCO)を用いた作品。AUBEは自作において発信器(もしくはシンセ)を用いる場合には「一つの素材を用いる」というスタンスから1VCOでの演奏、制作にこだわっていた。

よろすず

CD list
CD1. Spindrift
CD2. Drip
CD3. Luminous
CD4. Flash-Point
CD5. Submerged Tension Remix
CD6. Frequency For Collapse
CD7. E-Power