SRSW 501 Molecule Plane『Apocrypha』

Molecule Plane
『Apocrypha』

2022年11月18日リリース
¥2,200(with tax)
SRSW 501

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関西を中心に電子音楽の作曲、ライブを行い、マスタリング・エンジニアとして多くの作品を手掛ける大塚勇樹による「持続的な音色の積層化とそれに伴う複合的なテクスチャ―の変容によって音響空間そのものの異化を誘発させる」ことをコンセプトとしたプロジェクトMolecule Planeの新作アルバムがshrine.jpよりリリース!本作『Apocrypha』はMolecule Planeにとって2017年リリースの『SCHEMATIC』(Kyou Records, 2017)以来、実に5年ぶりの発表となる3rdアルバム。収録楽曲はどれも電子音楽フェスティバルやコンサート企画のために制作されたものであり、元々はアルバム化の構想を持って制作されたものではなかったが、今回のアルバムリリースのオファーに際しこれらの楽曲群にひとまとまりのアルバムとしての価値が見出され、ミックスの再調整や音色レイヤーの再構成によって本作が生み出された。いわばこれらの楽曲は、「正典」に対する「外典=Apocrypha」として存在している。

関西を中心に電子音楽の作曲、ライブを行い、マスタリング・エンジニアとして多くの作品を手掛ける大塚勇樹による「持続的な音色の積層化とそれに伴う複合的なテクスチャ―の変容によって音響空間そのものの異化を誘発させる」ことをコンセプトとしたプロジェクトMolecule Planeの新作アルバムがshrine.jpよりリリース。
大塚勇樹は京都府在住の電子音楽家、マスタリング・エンジニア。大阪芸術大学で電子音響音楽の作曲およびアクースモニウムの演奏と音響技術を学び、同大学院博士(前期)課程を修了。
2010年頃よりRoute09名義やimaとのユニットA.N.R.i.などでクラブ・ミュージックの制作やライブを行いながら、自身の専門分野であるアクースモニウムの演奏やそれによって上演される作品の制作も継続。またマスタリング・エンジニアとしても活動し、これまでに檜垣智也、福間創、テンテンコなどの作品を手掛けている。
Molecule Planeは彼が「持続的な音色の積層化とそれに伴う複合的なテクスチャ―の変容によって音響空間そのものの異化を誘発させる」ことをコンセプトに2014年に始動したソロ・プロジェクトであり、これまでに『Acousticophilia』(299 MUSIC, 2016)、『SCHEMATIC』(Kyou Records, 2017)という2枚のCDアルバム、更にbandcampにてライブ・レコーディングに特化したエクストラ・アルバム「The Extra-Ordinary」シリーズをリリースしている。近年非常にフレキシブルに展開されているモジュラーシンセサイザーを用いたライブ活動も多くはこの名義の下で行われており、現在彼の音楽活動の核となっているプロジェクトといえるだろう。
本作『Apocrypha』は2017年リリースの『SCHEMATIC』以来、実に5年ぶりの発表となる3rdアルバム。収録楽曲はどれも音楽フェスティバルやコンサート企画のために制作されたものであり、元々はアルバム化の構想を持って制作されたものではなかったが、今回のアルバムリリースのオファーに際しこれらの楽曲群にひとまとまりのアルバムとしての価値が見出され、ミックスの再調整や音色レイヤーの再構成によって本作が生み出された。オリジナル・アルバムをアーティストにとっての「正典」とするならば、これらの楽曲はいわば「外典=Apocrypha」として存在している。
クラブ、アクースマティック、そしてサウンド・エンジニアリング、多方面から音楽に携わるその経験から導き出された本作の音像は、「響きを彫り込むこと」の探求という性質をもってアンビエント、ドローン、ノイズ、コンクレートを縫合し、圧倒的な深淵さをもって聴き手を包囲する。

収録曲の詳細は以下の通り
1. Aerial – ボンクリ・フェス 2022「電子音楽の部屋」における「プログラム D 大塚勇樹/モレキュル・プレーン作品特集」のオープニング、導入のための作品として制作。
2. Pilgrimage – 奈良「新しい音」芸術祭 2018「コンサート4=Trip Around The Ears」にてアーティスト本人のアクースモニウム演奏で初演。旅、ツーリズムをテーマとした電子音響音楽を上演するというコンサートであったため「巡礼」を意味するタイトルが冠されている。
3. Heretics – 奈良「新しい音」芸術祭 2020 のために制作。十席限定のコンサートのため聴衆との距離感がより密接で、その空間的特徴を意識して制作されている。
4. The Empress – 2018年に東京の両国門天ホールで開催された Electronic and Acousmatic Paris-Tokyo Sounds [day 2 -Acousmatic-]のために制作。ボンクリ・フェス 2022「電子音楽の部屋」でも一部改訂のうえ上演された。
5. Disentangle – ボンクリ・フェス2022「電子音楽の部屋」での上演用に制作。「プログラム D大塚勇樹/モレキュル・プレーン作品特集」の最後を飾った作品。
6. Cortex – MOTUS-CCMC2018 KYOTO のために制作。タイトルは皮質、外皮といった意味で、前作『SCHEMATIC』での試みを引き継ぎつつサウンドの表層やレイヤー構造の深化が目指された作品。
7. Hekatoncheir – CCMC2019 Tokyo のために制作。モジュラーシンセサイザーでのライブ活動が活発化したタイミングで制作されており、そこでの経験がフィードバックされている。
8. Pseudepigrapha – 収録曲で唯一本作の為に着手された新作。アルバムタイトル「外典」はこれまでの収録曲の性質を指したものだが、本曲は唯一このアルバムのために作られたものであるため、その異質さ故に「偽典」を意味するタイトルが冠されている。

よろすず

Track list
01. Aerial
02. Pilgrimage
03. Heretics
04. The Empress
05. Disentangle
06. Cortex
07. Hekatoncheir
08. Pseudepigrapha