SDRSW137 Merzbow『2017-2020』(5 CD BOX)

MERZBOW
『2017-2020』(5 CD BOX)

¥5,500(with tax)
SDRSW-137
2022年2月18日リリース

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スローダウンレコーズより発表されていたメルツバウのオリジナル・アルバム5作品をまとめたボックス・セットが登場!本ボックス『2017-2020』は2017年リリースの『kaoscitron』、2019年に同時リリースされた『Kaerutope』と『Indigo Dada』、そして2020年に同時リリースされた『雀色1』と『雀色2』の5作品が収録されている。これ以前の長きに渡る活動のどの期間を切り取ってもそうであるように、2017~2020年の間でもメルツバウの作品には確立された演奏法と新たな機材やアプローチの異なるバランスでのせめぎ合いが見て取れる。ここに収められた5作それぞれが見せる総合性や特殊性は2010年代後半のメルツバウを捉えるにあたり、際立った要点ともなってくれるだろう。

<作品概要>
スローダウンレコーズより発表されていたメルツバウのオリジナル・アルバム5作品をまとめたボックス・セットが登場。本作『2017-2020』はスローダウンレコーズよりメルツバウが発表していたオリジナル・アルバム5作をまとめたボックス・セットである。メルツバウは同レーベルより2018年から過去の未発表/発掘音源を中心に収めたアーカイブ・シリーズを展開しており、そちらはシリーズごとに制作時期や音楽的なコンセプトによってまとめられているが、本ボックスはそれぞれが個別に制作されたオリジナル・アルバム作品であるため、個々に大きく異なる音楽性を持っている。
収録内容は2017年リリースの『kaoscitron』、2019年に同時リリースされた『Kaerutope』と『Indigo Dada』、そして2020年に同時リリースされた『雀色1』と『雀色2』の5作品。
『kaoscitron』には泡立つような電子音の奔流の中をメルツバウらしいノイズが切り裂くように進む「622」と「flamingo cloud」に加え、くぐもったビートや撓み揺れながらハーモニーを形成するシンセサウンドがドラマチックに移り変わっていく組曲形式の「kaoscitron part1~3」を収録。『Kaerutope』ではビット落ちしたような粗いサウンドとカットアップ・エディットが混交する新境地を見せ、『Indigo Dada』では一転80年代の既存音源のサンプリングや90年代のうねる電子パルスの上でのノイズの炸裂を思わせる多彩な作風を披露。そして『雀色1』『雀色2』ではシンセサイザー(EMS SYNTHI ‘A’, Moog Mother 32, Behringer Model D)を鍵盤(KorgMonologue)で操作するというメルツバウとしては大変稀なアプローチを用い、近年メルツバウが行ってきた音楽性の異なる様々なアーティストとの共演からのフィードバックを感じさせる作風を開拓している。
これ以前の長きに渡る活動のどの期間を切り取ってもそうであるように、2017~2020年の間でもメルツバウの作品には確立された演奏法と新たな機材やアプローチの異なるバランスでのせめぎ合いが見て取れる。本ボックスに収められた『kaoscitron』、『Kaerutope』と『Indigo Dada』、そして『雀色1』と『雀色2』、それぞれが見せる総合性や特殊性は2010年代後半のメルツバウを捉えるにあたり、際立った要点ともなってくれるだろう。

よろすず

CD1 kaoscitron
CD2 Indigo Dada
CD3 Kaerutope
CD4 雀色1
CD5 雀色2