SDRSW13 Cave Bacchus Destroyer of Naivetés

Cave Bacchus “Destroyer of Naivetés”

¥2,300 + 税
SDRSW13
2017年01月19日リリース

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Rhys Chatham x Joseph Nechvatal x Black Sifichiによる新ユニット。ギターやトランペットの震えがミニマリズムをつくり、男がその渦のなかで情熱の詩をささやく、1曲70分の恍惚!

ギターやトランペットの震えがミニマリズムをつくり、男がその渦のなかで情熱の詩をささやく…1曲70分のひとときたりとも恍惚が止まない本作は、3人のアーティストから生まれた。

本作の元になるのは性の欲望を笑劇にしたという同名の詩集である。著者はコンピュータウイルスをつかった作品で知られるポスト・コンセプチュアル・アーティストのJoseph Nechvatal。80年代には音楽の分野でも活発な人物で、Jim O’RourkeやHands Toらをリリースした伝説的レーベル、Sound Of Pigに数作を残している。彼の構想は言葉だけにとどまらず、当時からコラボレーションをおこなう友人のRhys Chatham(ノーウェイヴからミニマリズムを代表する重鎮!)に音楽を依頼し、詩の朗読は彼らとおなじくパリに住む、スポークン・ワードの雄Black Sifichiが担当した。The Black Dogとの共作をはじめ、IDM時代から脈打つ電子音を乗りこなしてきたSifichiの声は、この瞑想時間をより深いものにしている。アートや人物が複雑に絡み合う背景は立体的でおもしろく、そして生まれる音はとてつもなく解放的。このレーベルから出たことに納得の秀作である。

Track List :
1. Destroyer of Naivetés


Entr’acte

2005年から本格的な出版がはじまったベルギー拠点のレーベル。初期はノイズや実験音楽をリリースし、現在ではJoke Lanz (Schimpfluch)、DanielLöwenbrück (Tochnit Aleph)、Lee Gamble (Pan)、Strategy (Further、100%Silk)、Giuseppe Ielasi (Senufo Editions)、Dennis Tyfus (Ultra Eczema)、Sam Kidel (The Death Of Rave)、Imaginary Forces (Halcyon Veil)など、コンセプト力強い電子音楽から、熱を発するフリーなインプロ、追求していく現代のテクノといった、自らの実験精神を突き進む多彩な顔ぶれがそろう。これらが違和感なく並ぶのは、白く統制された美しいアートワークでパッケージになっているからだろう。デザインは主催者も兼ねるAllon Kayeによるもの。アンダーグラウンド愛ある先見性と質の高さは世界を見渡してもほかにない。いまの「エクスペリメンタル」を考えるなら外すことはできないレーベルである。

Entr’acte