SDRSW88 Merzbow『Process 9611』

MERZBOW
『Process 9611』

¥2,000+税
SDRSW-88
2020年6月19日リリース

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スローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第8弾に突入!今回のシリーズではメルツバウがアナログ機材による創作を止め、コンピューターでの制作に踏み出した1999年の録音がリリースされる。本作には2005年にリリースされた『Scene』(Waystyx)のスペシャル・エディション付属のボーナスCD『Early Computer Works』の2曲目の続編となる音源が収録されている。タイトルにあるように1996年11月に録音された素材をライブミックスしたもので、高域を漂う粒子の細かなノイズからくぐもった発信音のようなものなど極端なフィルタリングによる音作りが非常に効果的に活用されている。

<作品概要>
これまで7つのシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第8弾に突入。今回のシリーズではメルツバウがアナログ機材による創作を止め、コンピューターでの制作に踏み出した1999年の録音がリリースされる。メルツバウの創作の流れにおいて以降しばらくはコンピューターをメインとした作風が継続するため、この時期の録音はその作風におけるごく初期のものと位置付けることができるだろう。
本作には2005年にリリースされた『Scene』(Waystyx)のスペシャル・エディション付属のボーナスCD『Early Computer Works』の2曲目の続編となる音源が収録されている。トラックのタイトルが「Process9611」の2~4となっているのもこのためで、ボーナスCDに収録されているトラックが「Process9611-1」と位置付けられる(本作には未収録)。
内容はタイトルにあるように1996年11月に録音された素材をライブミックスしたもので、高域を漂う粒子の細かなノイズからくぐもった発信音のようなものなど極端なフィルタリングによる音作りが非常に効果的に活用されている。
それによって2曲目ではごく限られた帯域のみが発される時間や瞬間的な音のカットによって無音が表れる場面も存在し、音の情報量の振れ幅が大きい演奏となっている。
一方で3曲目は地を揺らすような低音や濁流の如きノイズなど存在感のあるサウンドが同時に投げ込まれることで、全体を通して大河を思わせるような線の太さを持った演奏になっており、アルバムの強力なクライマックスとなっている。

よろすず

Track List:
01. Process 9611-2
02. Process 9611-3
03. Process 9611-4