SWDTR 08 Death Flamingo Into the Memai『Fictional Pop』

Death Flamingo Into the Memai
『Fictional Pop』

¥1,500+税
SWDTR 08
2020年11月20日リリース

Amazon  https://amzn.to/3kVglE7

Yuta inoue とRyo takada により2011年に結成されたポップユニットDeath Flamingo Into the Memaiが2012年にDay Tripper Recordsより発表した初アルバム。元々フォークやポスト・クラシカルなどを意識した自主制作EPの制作から本格的な活動をスタートさせた彼らだが、2012年からはビート/ベース・ミュージックなどを独自の解釈で吸収し作風の幅を広げており、本作ではそれによって得られた新たな語彙が彼らの最大の魅力である遊戯性をより鮮やかに響かせる。

<作品概要>
Yuta inoue とRyo takada により2011年に結成されたポップユニットDeath Flamingo Into the Memaiが2012年にDay Tripper Recordsより発表した初アルバム。
彼らは元々フォークやポスト・クラシカルなどを意識した自主制作EPの制作から本格的な活動をスタートさせ、2012年3月には「Radical Face & miaou Japan Tour」のオープンニングアクトを務め、2012年からはビート/ベース・ミュージックなどを独自の解釈で吸収し作風の幅を広げていた。
本作『Fictional Pop』もその段階での作品であり、奔放なドラムブレイクやシンセの扱いと不意に浮かび上がるメロウな歌声の交錯が強力なフックとなりながらも、一定のグルーヴで聴き手を放さず、いうなれば音世界をキープするような時間もあり、特にアルバムの前半ではそれが効果的に機能している。アルバムの後半では彼らの持ち味である遊戯性が炸裂していくが、そこまでの導線として働く“キープ”という語彙の存在によってそれはより鮮烈に響く。
ダブステップから多様なポスト・ダブステップへという流れに代表される同時代のダンス・ミュージック、Flying Lotus以降大きな広がりを見せた(IDMの複雑性を昇華したうえでの)ビートメイク・シーンの隆盛、そしてチル・ウェイブ~ウィッチ・ハウスといったベッドルーム発の音楽動向までを視野に入れたDay Tripper Recordsのカタログの中でも、彼らは2011年結成とそのキャリアが浅く、故にレーベルの先見の明を感じられる一作といえるだろう。アーティスト自身がデザインした様々な顔を見せるアートワークもサウンドのフリーキーさを映しており目を凝らすほどに魅力的だ。

よろすず

Track List:
01. cha-cha-cha chunky heel
02. 渚のベジタリアン
03. crayon eater
04. shellfish allergy
05. Yomaheng
06. muscle pain of love
07. lemonade boys
08. バイバイ
09. fictional pop