INDUSTRIAL RECORDS / THROBBING GRISTLE / GENESIS P - ORRIDGE / DEREK JARMAN / WILLIAM S. BURROUGHS

INDUSTRIAL RECORDS
THROBBING GRISTLE / GENESIS P-ORRIDGE
DEREK JARMAN
WILLIAM S. BURROUGHS

CASCADES 95
「ジャズ的なるもの」からブリティッシュ・ロックへの回顧 95

GENESIS P - ORRIDGE / THROBBING GRISTLE
ロンドンにあるジェネシス・P・オーリッジの自宅を訪ねたのが、'81年7月4日。彼の部屋に着いて最初にボクの目に飛び込んできたのが、悪魔除けのように並べられた数10個の頭蓋骨のレプリカとミニチュアのトーテムポール。そしてポラロイド・カメラで撮った壁に飾られたボクの知人の日本女性とジェネシスがセックスしているポルノグラフィックな写真だった。まったく、もって、地上の美と儚さを知り尽しているジェネシスらしい粋なおで迎えだった。
ERISABETH WELCH / STORMY WEATHER ( IR 0012 )
こうした骸骨を飾る意味、メメント・モリ( Memento mori ) は、ラテン語で " いつか自分も必ず死ぬということを忘れるな " 、 " 死を想え " 、 " 死を忘れるな " ということなのだが、70年代パンクスたちが指にはめていた骸骨のレリーフでできたプラチナ指輪にも、そうしたメメント・モリの思想が流れていたことを思い出した。'76年にジェネシス P-オリッジの創設したイ
ンダストリアル・レコードやスロッビング・グリッスル、そして'81年から'96年までその活動の中枢だったサイキックTVの音楽には、常に死のイメージと、快楽主義者がこの世でみる贅を尽くした耽美な世界、ジェネシスの死生観ともいえるその両極端の " 明日死ぬかもしれない、だから今日を楽しめ " というメッセージが歌われていた。自身をGenesis ( 創世記 )、 Porridge ( 英国人が朝食によく食べるオートミールに牛乳や水を入れて作ったかゆポリッジ、または刑務所での刑期を意味する ) と名付けたジェネシス・P・オーリッジは、'50年生まれ、イギリス、ヨークシャーのハルという港湾都市の大学で社会行政学を学び、'69年にメイル・アート、パフォーミング・アート、フィルムの制作をするアート集団 " COUM TRANSMISSION " を、ウェールズに近いシュールズべリーの街で結成し、その後ハルとロンドンで活動し、'71年にヌード・ダンサーであったコージー・ファニー・トウッティ、その後ピーター“スリージー”クリストファーソン ( プログレッシヴ・ロックのジャケットの多くを手掛けた、あの有名なデザイナー集団ヒプノシスのメンバーでもあった) 、クリス・カーターとともに'76年にThrobbing Gristle ( 男性器のメタファー、震える軟骨 ) を結成する。インダストリアル・レコードからリリースされた作品のなかでは、デレク・ジャーマンの映画 " Tempest ( 嵐 ) " で歌われたエリザベス・ウェルチの" Stormy Weather " が、最も印象に残ってい

Elisabeth Welch sings Stormy Weather

Elisabeth Welch sings "Stormy Weather" from Derek Jarman's 1979 adaptation for the screen of William Shakespeare's THE TEMPEST.
The scene is the wedding of Prospero's daughter Miranda to Ferdinand, son of the King of Naples. At the request of the Prospero's vassal, the airy spirit Ariel, Elisabeth Welch appears as a goddess to serenade the wedding guests with the ballad "Stormy Weather" (written by Harold Arlen and Ted Koehler in 1933, arranged by Steven Pruslin, performed by Elisabeth Welch, Steven Pruslin and Dave Campbell, and produced by Guy Ford).
Posted in memory of Elisabeth Welch 1904-2003 and Derek Jarman 1942-1994

る。テンペストはイギリスの劇作家ウィリアム・シェークスピア最後の作品で、それを彼が'79年に脚色し映画化したものだが、この物語りに登場する魔術師プロスペローの " We are such stuff as dreams are made on, and our little life is rounded with a sleep ( この世は夢と同じもので作られ夢のように儚いのだから、我々のその夢は死とともに終わる。だから同じ人間同士なら憎しみあうことをやめ、互いに寛容になって、赦し合うことこそが崇高だ ) " という名セリフと、ミランダとナポリ大公の息子の結婚披露宴の後に登場するエリザベス・ウォルチ扮する女神の、太陽のように金色に輝く衣装を身につけ " Stormy Weather " を歌うシーンは忘れられないほど衝撃的だった。
インダストリアル・ミュージックというジャンルを提唱したスロッビング・グリッスルは、“ Industrial Music for Concrete People ” というスローガンを掲げ、“Music from The Death Factory”といわれたインダストリアル・レコードからポスト工業/産業時代のモダンミュージックを展開していた。いま思えば彼らの音楽は単に工業主義ノイズ・ミュージックというものではなく、現代音楽におけるコンクレートミュージックをノイズやシンセサイザーとシークェンサー・リズムを駆使し、事実上のパンク・ミュージックをインダストリアル・レコードで表明していたのだろう。 '81年にスロッビング・グリッスルは解散し、その後、ジェネシスはPsychic TVを結成し、マルチメディア時代に相応しい展開を始める。ステージ上にはAV装置を並べ儀式としてのパフォーマンス、そしてテンプル・オブ・サイキック・ユース ( T.O.P.Y. )というワールドワイドなネットワークを展開し、そのシンボルとしてサイキック・クロス、アレイスト・クローリー、チベット密教などなどを使い人間の根源的なエネルギーの解放と意識の覚醒を唱え、よりオカルティックな体系へと接近していく ( 詳しいPsychic TVに関しては、その項目の時にまた、) 。→に続く
( 写真は左からPeter Christopherson、Genesis P-Orridge、Agi Yuzuru )

Throbbing Gristle Interview: Boing Boing Video (2009 Reunion Tour)

http://www.boingboing.net/2009/05/06/boing-boing-video-th.html

XENI JARDIN
http://www.xeni.net/

Genesis P-Orridge web
http://www.genesisp-orridge.com/

ERISABETH WELCH / STORMY WEATHER ( IR 0012 )
A: Stormy Weather
B: You're Blasé
songs by Elisabeth Welch
arranged by Steven Pruslin
produced by Guy Ford
INDUSTRIAL RECORDS 1980

DEREK JARMAN
ジャーマンはノースウッド、ミドルセックス生まれ、ロンドン大学キングスカレッジで 美術史を学び、'63年からロンドンのバトラーズ・ワーフにスタジオを持ち画家・舞台美術家の仕事を始め、ケン・ラッセル監督の " 肉体の悪魔(71年) " で美術担当に スカウトされ映画界入りし、最初はスーパー8mmの実験的なショート・フィルなどを制作していたが、彼の名前が知られるようにな
るラテン語によるゲイ・セクシャリティを描いた映画 " Sebastiane (1976) " を 監督し、長編映画監督デビューを果たす。そしてWayne County & the Electric Chairs、Jordan、Toyah Willcox、 Adam and the Antsなどのミュージシャンを起用したパンク映画 " Jubilee ( shot 1977,
released1978 ) " を手掛け、その後'78年にエリザベス・ウェルチの歌う" Stormy Weather " が挿入された " Tempest "を制作した。彼の映画はまったくストーリー性を無視した映像の断片を感覚的にコラージュしたもので構成されていて、その基本的手法はスロッビング・グリッスルのプロ
モ・ヴィデオ " Psychic Rally in Heaven " や " In The Shadow Of The Sun " などに見られる8mmベースのフォームにある。ジャーマンのその他の主な作品にImagining October (1984), The Angelic Conversation (1985)、Caravaggio ( 1986 ) 、 The Last of England (1987) 、The Garden (1990)などがある。'94年エイズの合併症により52歳で亡くなり、イギリスのケントの原子力発電所に近いクレメントの聖教会オールド・ロニー墓地に埋葬されている。いつか花を携えて音連れてみたいと思っている。それにイギリスのダンジェネスという町にあるデレク・ジャーマンの庭 " Prospect Cottaget " にも行ってみたいしね、そのプロスペクト・コテージの南側の壁には16世紀のイギリスの形而上詩人ジョン・ダンの詩 " 日の出 " がレリーフされているという。" Busy old fool, unruly Sun, | why dost thou thus, | Through windows, and through curtains call on us? ( 穿鑿好きな年老いた愚者よ,無法な太陽よ,なぜこんな風にお前は,窓越しに,カーテン越しに僕らを訪ねて来るのか ) " ・・・。時の過ぎ行く儚さと残酷さ・・・。気がつけば、ボクもちらほら白髪の混じるこんなところまで漂流してしまったけど、キミはいまどこに。

Throbbing Gristle - Psychic Rally in Heaven
http://www.youtube.com/watch?v=o4FTEt-yxLs
Derek Jarman's short movie dedicated to the band. Made in 1981.

THROBBING GRISTLE / IN THE SHADOW OF THE SUN - MUSIC FROM THE DEREK JARMAN FILM ( JAMS 35 )
A: In The Shadow Of The Sun Pt. 1
B: In The Shadow Of The Sun Pt. 2
' In The Shadow Of The Sun ' ( GB 1972-74 ) colour 54 min
A film by Derek Jarman
original music by Throbbing Gristle 1980
produced by James Mackay for Dark Pictures
made possible with financial assistance from Freunde der Deutschen Kinemathek, Berlin
Throbbing Gristle were Chris Carter, Cosey Fanni Tutti, Peter Christopherson, Genesis P-Orridge
ILLUMINATED RECORDS 1984

***

WILLIAM S. BURROUGHS
最終的にタンジールにまで漂流し、そしてカンザスのローレンスでその人生を終えたウィリアム・バロウズ。ロックアイコンとしての彼はジョン・ケイルからパティ・スミス、ジェネシス・P・オーリッジ、ソニック・ユース、カート・コバンまで多くのロックミュージシャンやクラブDJたちに支持された。バロウズのスポークン・ワード・リーディングが収録されたものは、それほど残されていないが、'81年にインダストリアル・レコードから発売された " Nothing Here Now But The Recordings " は、'59年前半から'78年までのバロウズのテープによるカットアップの実験的な文学声がジェネシスの手によって再構築されたもの ( バロウズに関しては彼関係のレコードを紹介するときに、改めて詳しく紹介します) 。バロウズが " 現実はあらかじめ録音された出来事や思考過程を再生しているように見える " といった言葉を、このレコードを再生するたびに、思い出される。こうしたレコードは音楽として聴き、決して文学としてとらえないように。
WILLIAM S. BURROUGHS / NOTHING HERE NOW BUT THE RECORDINGS ( IR 0016 )
A: 1. "Captain Clark Welcomes You Aboard"
2. "The Saints Go Marching Through All The Popular Tunes"
3. "Summer Will"
4. "Outside The Pier Prowed Like Electric Turtles"
5. "The Total Taste Is Here" - News
Cut-Up
6. Choral Section, Backwards
7. "We See The Future Through The Binoculars Of The People"
8. "Just Checking Your Summer Recordings"
B: 1. Creepy Letter - Cut-Up At The Beat Hotel In Paris
2. Inching - "Is This Machine Recording?"
3. "Handkerchief Masks" - News Cut-Up
4. "Word Falling - Photo Falling"
5. Throat Microphone Experiment
6. "It's About Time To Identify Oven Area"
7. Last Words Of Hassan Sabbah
additional information:
project co-ordination In USA : James Grauerholz
Project co-ordination In UK : Genesis P-Orridge , Peter Christopherson
engineer : James Grauerholz
co-producer : James Grauerholz , Peter Christopherson
master tape produced at Sound Recorders, Kansas City, U.S.A. in August 1980
cut at utopia Village, London in January 1981
sleeve design, photography : Peter Christopherson
sleeve note : Genessis P. Orridge
thanks to W.Burroughs, Brion Gysin and Ian Sommerville
* compilation of Willam S Burrough's tape experiments from the early 1959 through 1978
INDUSTRIAL RECORDS 1981

Decoder - William S. Burroughs and Christiane F.

Dream sequence from German 1984 movie "Decoder

William S. Burroughs - A Thanksgiving Prayer
http://www.youtube.com/watch?v=F8m_J6sXj_0

Derek Jarman - William Burroughs - Pirate Tape (1983) 1/2
http://www.youtube.com/watch?v=OsGiAlKA3tU

*****

SORDIDE SENTIMENTAL
JEAN - PIERRE TURME

ソルディデ・センチメンタルを発刊していたフランスのパリ郊外ルーアンにあるジャン・ピエール・ターメルの部屋に3日間ほど泊めてもらい、中世の遺物がそのまま残っているゴチックの街を散策したが、街の至る処に死をイメージする象徴が溢れ暗い気配に包まれていた。特に深夜にみたライトアップされたルーアン大聖堂は、まるで屍骸と骨を積み重ねて建てられたかのように不気味なものだった。パンク以後の80年代音楽の主流は、すべてが死の工場から輩出される世紀末の暗く儚い感情に満ち満ちていた。この没意味の現在の腑抜けた状況と比べると、なんと80年代初頭は素晴らしい時代だったのかと、思わずにはいられない。

Rouen Cathedral
http://www.youtube.com/watch?v=sXFWeQfY_sg

Rouen Cathedral Part 2
http://www.youtube.com/watch?v=TUsx_Os-6uA


THROBBING GRISTLE / WE HATE YOU ( LITTLE GIRLS ) - FIVE KNUCKLE SHUFFLE ( SS45 001)
A: We Hate You (Little Girls)
B: Five Knuckle Shuffle
artwork by G. P-Orridge (tracks: collages)
Lou Lou Picasso (tracks: covers)
Yves Surlemont (tracks: covers)
translated by Glenda George (tracks: enclosures)
written by Jean-Pierre Turmel (tracks: enclosures)
limited edition to 1560 copies
SORDIDE SENTIMENTAL 1979

Sordide Sentimental
http://sordide-sentimental.com/index2.html

We Hate You (Little Girls)
http://www.youtube.com/watch?v=33HsgEO7NlQ

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INDUSTRIAL RECORDS
GENESIS P - ORRIDGE

→ジェネシス・P・オーリッジという存在を思う時、ボクはなぜかシェイクスピアの " 夏の夜の夢 " に登場するトリックスター、妖精パックを思う。神や自然界の秩序を破り、物語を引っかき回すいたずら好き、愚か者ではあるが、人間の既成価値観を根こそぎ変革する文化的英雄としての。そして現在、女性に性転換手術しパンドロジェニー・マニフェストしたジェネシス・P・オーリッジ、'81年のロンドンでのインタヴューの際、彼は突然マーティン・デニーの" タブー" を取り出しレコードプレーヤーでかけ始め、タブーについて語り始め
THROBBING GRISTLE / D.O.A. THE THIRD AND FINAL REPORT ( IR 0004 )
た「社会をコントロールしている、またはしたいと思っている人間が危険だと思ったものがタブーになり、その危険だという理由は人々が個人であることを感じるのを助長するからだ。要するになにがタブーかを決める自然の法則などない。社会をコントロールするために人工的に押し付けられただけだ。人間には自分の運命を自分でコン
トロール出来るように選択の自由が必要だ。自分で常に" なぜ" と問いかけ、考えるというのは、とても健康的だと思う。・・・25歳以上の人間はテレヴィを観て沈黙を守り、もっと若い人間はレコードを聴いて沈黙を守る。エネルギーを脇へ逸らすためのいい方法だし、それでなんらかの表現をしているフリが出来る。ほとんどの人間は決められた通りのまねをしているだけで、全然表現になっていない。それは自己表現じゃない、ロボットかクローン人間だ。体制の思うつぼさ・・・」。'92年、ジェネシスは、その作品が悪魔主義であるとしてメディアでバッシングが起き一時イギリス国外追放の憂き目あっている。そして最近 「我々は、頑迷、偽善、災害と大規模な環境破壊などかつてない Dark Ages 暗黒の時代を迎えようとしている。我々は別の道を選ぶべきだ」という意味深な発言をしている。再び'81年のボクとのインタヴューを少し抜粋するが、「音楽そのものにはまったく興味はないよ。興味ある課題とは人間自体。そして人間のその行動と、なぜそうするのか、その動機。音楽をその手段に使うのは、人々に話しかけるひとつの方法だからだよ」と語っていた。ボクにとってネットで音楽情報をこうして無償で送り続けることも、雑誌メディアを発刊していた理由も、まったくジェネシスの思いと同じだ。音楽情報をチェックするために訪問しているだけなら、やめてくれ。キミからの何らかのリアクションがいつかボクに届くこと願っているよ。

THROBBING GRISTLE / D.O.A. THE THIRD AND FINAL REPORT ( IR 0004 )
A: 1. I.B.M. 2. Hit By A Rock 3. United 4. Valley Of The Shadow Of Death 5. Dead On Arrival 6. Weeping
B: 1. Hamburger Lady 2. Hometime 3. . AB/7A 4. E-Coli 5. Death Threats 6. Walls Of Sound 7. Blood On The Floor
side one: " IBM " was inspired by a found cassette sent to us by Mark Eyles. " Hit By A Rock " was recorded live at Highbury Roundhouse, London in September 1977. " Valley Of The Shadow Of Death " was recorded and arranged by Peter Christpherson. " Death On Arrival " was recorded live at ATC Goldsmiths College, London in May 1978. " Weeping " uses four types of acoustic violin through a space-echo played and arranged by Genesis P-Orridge, the lyrics are co-written by Genesis P-Orridge and Ewa Zajac
side two: " Hamburger Lady " was inspired by a section of letter from Dr. Al Ackerman of Portland, Oregon, USA. reproduced elsewhere on this sleeve. " Hometime " was played, recorded and arranged by Cosey Fanni Tutti. " AB/7A " was played, produced, arranged and recorded by Chris Carter. " Death Threats " was taken unaltered off our telephone answering machine. " Walls Of Sound " was recorded live at five locations during the last year. " Blood On The Floor " was recorded live at Highbury Roundhouse, London in September 1977.
Throbbing Gristle: Chris Carter ( synthesisers, electronic rhythms, tapes )
Peter Christopherson ( tapes, machines )
Genesis P-Orridge ( bass guitar, violins, vocals )
Cosey Fanni Tutti ( lead guitar, effects, tapes )
INDUSTRIAL RECORDS 1978

Throbbing Gristle - Weeping
http://www.youtube.com/watch?v=aQ-bu4dHV6k

United ("D.o.A: The Third and Final Report." version.) - THROBBING GRISTLE. MICHAEL HANSEN.
http://www.youtube.com/watch?v=y208KUinyls



THROBBING GRISTLE / BEST OF.... VOLUME II ( IR 0001 )
1. Very Friendly
2. Scars Of E
3. Slugbait
4. We Hate You
5. Dead Ed
The sound of COUM Transmission
performed by T.G.
* includes the reproduction of an original I.R. identification card
INDUSTRIAL RECORDS 1983

THROBBING GRISTLE / THE SECOND ANNUAL REPORT ( IR 0002 )
A: 1. Industrial Introduction
2. Slug Bait - ICA
3. Slug Bait - Live At Southampton
4. Slug Bait - Live At Brighton
5. Maggot Death - Live At Rat Club
6. Maggot Death - Studio
7. Maggot Death - Southampton
8. Maggot Death - Brighton
B: 1. After Cease To Exist - The Original Soundtrack Of The Coum Transmissions Film
recorded during the year ending September 3rd 1977
one side of this records has been assembled from tapes made at four out of the five live occasions and at the studio of industrial Records in London
side two consists of the entire original
movie soundtrack of a film produced by Coum Transmissions called " After Cease To Exist " premiered in Arnhem, Holland in July 1977 which Throbbing Gristle were
Throbbing Gristle: Chris Carter, Peter Christopherson, Genesis P-Orridge, Cosey Fanni Tutti
*Industrial Records 10 Martello Street, London E.8.
INDUSTRIAL RECORDS 1977
TGのデビューLPは786部コピーされ、ゼロックスのコピーが張りつけられただけの白いジャケット。 インダストリアル・レコードのロゴは、アウシュビッツ死の収容所の煙突だと言われていたが、実際はイギリスのテート・モダン美術館。下のジャケットは同じ作品がFetish Recordsから'78年にリリースされたもの。

THROBBING GRISTLE / THE SECOND ANNUAL REPORT
http://www.youtube.com/watch?v=tsen6dl7jsY

THROBBING GRISTLE /THE SECOND ANNUAL REPORT ( FR 2001 )
A: 1. Industrial Introduction
2. Slug Bait - ICA
3. Slug Bait - Live At Southampton
4. Slug Bait - Live At Brighton
5. Maggot Death - Live At The Rat Club
6. Maggot Death - Studio
7. Maggot Death - Southampton
8. Maggot Death - Brighton
B: After Cease To Exist
all material written and produced by Throbbing Gristle
*original released 1977 Industrial Records IR 0002
FETISH RECORDS 1978

THROBBING GRISTLE / UNITED - ZYKLON B ZOMBIE ( IR 0003 )
A: 1. United
B: 1. Zyklon B Zombie
written by Carter, Christopherson, P-Orridge, Tutti
INDUSTRIAL RECORDS 1978

MONTE CAZAZZA / TO MOM ON MOTHER'S DAY ( IR 0005 )
A: To Mom On Mother's Day ( lyrics by Judith Bell )
B: Candyman
vocals by Minte Cazazza
music by Throbbing Gristle
INDUSTRIAL RECORDS 1979

monte cazazza - psychiatric review
http://www.youtube.com/watch?v=6KO0-9bNLRU

The Atom Smashers(Monte Cazazza) - A Is For Atom
http://www.youtube.com/watch?v=u1iXGjmLya0

Lady EDEN23 feat. Monte Cazazza
http://www.youtube.com/watch?v=v7VkFRffLC8

THE LEATHER NUN / SLOW DEATH EP ( IR 0006 )
A: 1. No Rule
2. Death Threats
B: 1. Slow Death
2. Ensam I Natt
written by Jonas A.
artwork by Peter " Sleazy " Christopherson
recorded at Bagger Studios, Sweden - 14 Dec 1978
and Chall Sound Studio- 25 May 1979
INDUSTRIAL RECORDS 1979

Leather Nun - Death Threats
http://www.youtube.com/watch?v=L9Ou66e43wQ

THOMAS LEER & ROBERT RENTAL / THE BRIDGE ( IR 0007 )
A: 1. Attack Decay
2. Monochrome Days
3. Day Breaks, Night Heals
4. Connotations
5. Fade Away
B: 1. Interferon
2. Six A.M.
3. The Hard Way In & The Easy Way Out
4. Perpetual
Leer - vocals, synth, synth percussion, gtr, perc,
Rental - vocals, gtr, white noise gtr, synth, bass
recording info: this album was recorded at home on 8 track equipment, provided for us by Industrial Records
it was produced in the two weeks dating 18th June to 2nd July
all blips clicks & unseemly noises were generated by refrigerators & other domestic appliances
& are intrinsic to the music
special thanks to Throbbing Gristle for their help & encouragement throughout
all tracks by Leer & Rental ( Leer: synths, tapes, voice / Rental: synths, loops, voice )
INDUSTRIAL RECORDS 1979

THROBBING GRISTLE / 20 JAZZ FUNK GREATS ( IR 0008 )
A: 1. 20 Jazz Funk Greats
2. Beachy Head
3. Still Walking
4. Tanith
5. Convincing People
6. Exotica
B: 1. Hot On The Heels Of Love
2. Persuasion
3. Walkabout
4. What A Day
5. Six Six Sixties
Genesis P-Orridge - bass, violin, vibraphone, synthesizer, vocals
Cosey Fanni Tutti - gizmo satellite lead guitar, synthesizer, cornet, vocals -
Chris Carter - roland synthesizer, sequenced, rhythms drum programming, vocals
Peter Christopherson - tape, vibraphone, cornet, vocals
Produced by Sinclair / Brooks
recorded at the Studios of Industrial Records in the weeks ending September 3rd, 1979
all material composed and played by Throbbing Gristle
INDUSTRIAL RECORDS 1979

Throbbing Gristle - 20 Jazz Funk Greats
http://www.youtube.com/watch?v=FUME3qqR1MY

THROBBING GRISTLE / HEATHEN EARTH ( IR 0009 )
A: Untitled ( Heathen Earth )
B: Untitled ( Heathen Earth )
written by Carter, Tutti, P-Orridge, Christopherson
bass - Gen
cornet - Cosey, Sleazy
drum programming, synthesizer - Chris
lead guitar - Cosey
tape - Sleazy
recorded on 16 February 1980 during a 50 ninutes long session.
no editing was done after this
the original channel allocation on the 8-track master tapes was as follows:
1. rhythm ( Chris ) 2. vocals & echoeffects 3. bass guitar ( Gen ) 4. cornet, tape ( Sleazy ) 5. cornet, lead guitar ( Cosey ) 6. synthesisers ( Chris ) 7. binaural left 8. binaural right
simultaneously to the 8-track master, a colour video recording was also made, the camera being operated by Monte Cazazza
video cassettes of this are available from Industrial Records limited by mail order
the sound engineer was Stan Bingo
INDUSTRIAL RECORDS 1980

Throbbing Gristle pt.1
http://www.youtube.com/watch?v=_P752uB6wHo

MONTE CAZAZZA / SOMETHING FOR NOBODY ( IR 0010 )
A: 1. Distress ( vocals, tape - Monte Cazazza )
2. Mary Bell ( narrator - Monte Cazazza / piano - Cosey Fanni Tutti / vocals - Cosey Fanni Tutti , Kim Norris , Tana Emmolo-Smith )
3. Kick That Habit Man ( vocals, guitar, sequencer, rhythms performer - Monte Cazazza / lyric written- Brion Gysin )
B: 1. First / Last ( engineer, Effects - Chris Carter / technical supervision featuring - Genesis P-Orridge, Peter Christopherson / guitar - Tana Emmolo-Smith / vocals, synthesizer - Monte Cazazza )
mixed by Chris Carter
**initial pressings came with a 'commemorative' postcard of a painting of Mary Bell by Val Denham and lyrics to the song
INDUSTRIAL RECORDS 1980

SURGICAL PENIS KLINIK / MEAT PROCESSING SECTION ( IR 011 )
A: Slogun
B: Mekano
written by S.P.K.
recorded May 1979 Sydney Australia
published by Southern Music
INDUSTRIAL RECORDS 1980

**SPK and DEREK JARMAN
SPK and Derek Jarman video clips
SPK - Despair - Part 01
http://www.youtube.com/watch?v=pAwO_ySJCf4

SPK - Despair - Part 03
http://www.youtube.com/watch?v=LyOVucq23DQ

THROBBING GRISTLE / SUBHUMAN - SOMETHING CAME OVER ME (
A: Subhuman
B: Something Came Over Me
written by Carter, Tutti, G.P.Orridge, Christopherson
INDUSTRIAL RECORDS 1980

DOROTHY / I CONFESS ( IR 0014 )
A: I Confess
B: Softness
written by Alex Fergusson, Dorothy
produced, arranged by Alex Fergusson
engineered by Mick Garoghan
recorded at Southern Studios, Denmark St.
INDUSTRIAL RECORDS 1980

Dorothy " I confess " ( 1980)
http://www.youtube.com/watch?v=35ONE_dc2pQ

THROBBING GRISTLE / ADRENALIN - DISTANT DREAMS - PART TWO ( IR 0015 )
A: Adrenalin
B: Distant Dreams (Part Two)
written by Carter, Tutti, G.P.Orridge, Christopherson
produced by Brooks - Sinclair
INDUSTRIAL RECORDS 1980

Our Great Trek
http://www.youtube.com/watch?v=DZbSsOk00Cc

Throbbing Gristle Com.
http://throbbing-gristle.com/

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THROBBING GRISTLE / DISCIPLINE ( FET 006 )
A: Discipline (Live Berlin)
B: Discipline (Live Manchester)
recorded live at Illuminated 666 Club Manchester 4th December 1980.
recorded live at the 5036 Club Berlin 7th November 1980. this is digital recording
written by Carter, Tutti, P-Orridge, Christopherson
photography by Stan Bingo
*marching music for Psychic Youth
FETISH RECORDS 1981

throbbing gristle - discipline
http://www.youtube.com/watch?v=Y8klW9trVTQ

THROBBING GRISTLE / MISSION OF DEAD SOULS ( FR 2007 )
A: 1. Dead Souls
2. Guts On The Floor
3. Circle Of Animals
4. Looking For The OTO
5. Vision And Voice
B: 1. Funeral Rites
2. Spirits Flying
3. Persuasion USA
4. Thee Process
5. Discipline (Reprise)
engineered by Monte Cazazza/ Don Bolles
mixed by Stan Bingo
recorded live at the Kezar Pavillion, Golden Gare Park San Francisco, Caligornia on the evening of 29th May 1981
it was the very last concert by Throbbing Gristle
* this is a binaural recording, previously unavailable
FETISH RECORDS 1981

Throbbing Gristle - Discipline (Audio Only)
http://www.youtube.com/watch?v=u21EoY2iMjY

THROBBING GRISTLE / FUNERAL IN BERLIN ( ZENSOR 01 )
A: 1. Stained By Dead Horses
2. Trained Condition Of Obedience
3. Zero's Death
B: 1. Nomon
2. Raudive Bunker Experiment
3. Denial Of Death
4. Funeral In Berlin
5. Trade Deficit
this album was recorded live in Berlin on 7 & 8 November 1980 at the SO 36 Club in Berlin on a digital recording facility
a turkish circumcision ceremony preceeded the events.
made in Germany
ZENSOR 1981

THROBBING GRISTLE / S.O.36 BERLIN - FUHRER DER MENSHEIT ( 1 JAP )
A: Programme 1
B: Programme 2
recorded 7th November 1980 at SO 36 Club in Berlin. All titles misspelled 'Mensheit' instead of the German word 'Menschheit' on label and backsleeve.
originally released on Bundestagdrucksache
AMERICAN PHONOGRAPH 1981

THROBBING GRISTLE / GRIEF ( GRIEF 1 )
A: Camera
B: Telephone
not on label
made in UK

THROBBING GRISTLE / JOURNEY THROUGHT A BODY ( WULP 001 )
A: 1. Medicine
2. Catholic Sex (For Paula)
B: 1. Exotic Functions
2. Violencia (The Bullet)
3. Oltre La Morte / Birth And Death
recorded in Roma in March 1981
this is the last studio recording by Throbbi8ng Gristle
it was recorded in five days, a day per body section
no tracks were re-recorded or added to after their day
WALTER ULBRICHT SCHALLFOLIEN 1982

THROBBING GRISTLE / THEE PSYCHICK SACRIFICE ( KILL 1 )
Ajanta Cinema, Derby 4.12.79
A: 1. Weapon Training
2. Eeh Ahhoooh
B: 1. Convincing People
2. Hamburger Lady
C: 1. Untitled
2. Chat Up
3. Day Song
D: 1. Persuasion
2. Five Knuckle Shuffle
Throbbing Gristle were: Genesis P.Orridge
Peter ( Sleazy ) Christopherson
Cosy Fanni Tutti
Chris Carter
photographs: Allen Adams
design: Dave & Kid
ILLUMINATED RECORDS / KARNAGE 1982

THROBBING GRISTLE - VA / MISSION IS TERMINATED - NICE TRACKS ( EX 29 LY 2 )
A: 1. Confusional Quartet - Inno D' Italia
2. Jessica (14) - J.T.J (Interview About Ice-cream – Summer 1982)
3. XX Century Zorro - Tape-cuttings From The Cassette "La Côte D' Azur"
4. Elvis Presley - Las Vegas ( August 22, 1969 )
5. Sandra Soster - Phone Call ( July 7, 1982 )
6. Marco Bertoni / Gianni Gitti - Calì
7. Mark Perry - A&M Meeting In Police Tent – Reading – August 28, 1979
8. Skizo - Fade Sooner
9. Gillo Pontecorvo - La Battaglia Di Algeri (Excerpt)
10. Federico Fellini - Toby Dammit (Excerpt)
11. Enrico Serotti - 1.707.000
12. No Artist - Chinese Woman
13. Sergio Leone - Giù La Testa (Excerpt)
14. Monofonic Orchestra - La Storia Del West ( Composed by Ennio Morricone)
15. Marco Guidi - Conversations In Bologna At The Tinello Restaurant On September 9, 1981
16 . Radetzky E Gli Isotopi - Il Funerale Di Fruit Flavoured Drops
17. Salvatore Sechi - Conversations In Bologna At The Tinello Restaurant On September 9, 1981
18 . Luca Miti - Cervello
19. Duran Duran - From An Interview With Red Ronnie – London, Lindsay Hotel – June 2, 1981
B: 1 . Throbbing Gristle - You Dont No
2. Throbbing Gristle - Damaru Sunrise
C: 1. Throbbing Gristle - Medicine For Catholic Sex (Love Song For Paula)
2. Throbbing Gristle - Exotic Violence Della Morte
D: 1. Carmelo Bene - From William Shakespeare's "Giulietta E Romeo"
2. Rats - Tattoo
3. Pope Giovanni Paolo - I Discourse On September 1978
4Ari From A Video-Interview In Modena On September 2, 1981
5. XX Century Zorro - Lacoste Azure
6. Gianni Gitti - Message On The Answering Service
7a. Marco Bertoni / Gianni Gitti - Saionara
7b. Russian Radio - Yuri Gagarin Is In The Space - From The Announcement
8. Alfred Hitchcock - From A BBC Interview
9. Radio Prague (2) - Last Appeals During The German Invasion Of September 1939
10. Neon (10) - Stelle E Strisce / composed by Marcello Michelotti
Producer - Fabrizio Federighi
11. Stevo (5) - Taken From The Presentation Of Psychic TV – London, Ritzy Theatre – October 2, 1982
12a. Psychic TV - Tape Cuttings From Their First Public Exhibition During The Final Academy – London, Ritzy Theatre – October 2, 1982
12b. Oderso - Cut One
12c. Majakovskji - Words
13. O-Zone (4) - Hommage A Duke Ellington
14. Antonin Artaud - Excerpt From "Pour En Finir Avec Le Jugement De Dieu"
15. No Artist - Red Indians - Indian Song )
16. Cigaro - Frisbee
17. Genesis P-Orridge - Conversations In Rome At The Florentina Restaurant On March 20, 1981
18. Lord Peter Christopherson - Conversations In Rome At The Florentina Restaurant On March 20, 1981
19. No Artist - French Girl - Heavy Breathings In The Porno Film "Les Petites Filles" 20. Confusional Quartet - Senza Titolo / composed by Enrico Serotti
21. Ronnie Peterson (2) - From An Interview In Austria At The F1 Grand Prix On August 1978, Two Weeks Before His Fatal Accident
22. Federico Fellini - Toby Dammit (Excerpt)
23. Claudia Lloyd - Femme Fatale / composed by Lou Reed
*dedicated to the last Throbbing Gristle
made in Italy
EXPANDED / NICE LABEL 1983

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